3話 転生者が可愛い
前回の続きです!
次更新するのは2日後です!
ウェアウルフ族の住んでいる村はホブゴブリン族の近くにある
ボブゴブリン達の村より少し大きめの村だ
それに木の上にも家を作るし
なんたって人家族最低3人の子供が産まれるからな
「おーいフェスー!!居るかー?」
そう叫ぶと木の上からドスンッと音を立てて降りてきてくれる
ドスンッ
ほらね?
「おぉ!これはリュウキ様!何か用がお有りで?」
ちなみにタオ爺や他の族長は俺のことを呼び捨てにするがここの族長は敬語
「あぁ、朝ここらで暴れたやつをぶっ倒して手に入れた剣なんだが…これ人間の町で売ってきてくれねぇか?それで酒買ってきてもらえると嬉しい。」
「わかりました、この剣は私が責任を持って売ってきます!」
「あ、金がたくさんあっても酒は2つくらいで、余ったらなんでも買ってきていいぞ。少なかったら酒は1つであとは好きなものを買え」
そう言うとフェスの顔がパァァと笑顔になり
「ありがとうございます!!このご恩は絶対に…」
とか言ってくる
「俺が頼んだんだし、最近お前ら頑張りすぎなんだよ」
そう言って俺はフェスの村を後にした
さぁてと…次はどこに行くかなぁ
「そうだ、ラビット族のとこ行こう!それで酒のつまみでももらってタオ爺のとこいこう!」
俺は急いでラビット族の集落に向かった
だがこの時の俺はまだ知らない
このあとあいつと出会うことに
ラビット族の集落には女しかいない
ん?どうやって増えるかって?
たまぁーに人間の男捕まえてくるんだと
それでイチャイ…いやこれから先はやめとこう
「あれ?リュウキ様?何してるのですか?」
そう言って喋りかけてきたのはラビット族の
サラ
「おう、サラ。フランいるか?」
「いると思いますけど貴方様がここに一人で来ることなどあるのですね」
まぁ来たくはないよね
なぜって?見てたらわかるさ
「リュウキ〜〜!!!」
ほら来たよ
リュウキは素早くラビット族の女の頭をがっしりと掴む
「ちょっと!久しぶりにあったのにその態度は何!!?抱きしめさせてくれたっていいじゃない!」
「久しぶりにって二日前あったろうがフラン、それとお前らのところに酒のつまみになるもんねぇか?この後タオ爺と飲むんだ」
「あるわよ〜とびっきりおいしいのが!
キャベツよキャベツ!」
「んー肉みたいなの食いたいんだけどなぁ」
「無いわよ?あたし達はお肉食べないもの」
当たり前でしょ?みたい顔で見てくる
また頭掴んでやろうかと思ったがまぁいい
つまみがあるだけマシだしな
「リュウキ様はお酒が大好きなんですね」
「俺よかタオ爺がエグいくらい飲むから」
「あぁ…なんかわかる気がします…」
めっちゃ苦笑いだな、サラ
だがきっとお前の想像以上にタオ爺は飲むぞ
「はい!キャベツとキュウリとニンジン!」
「オォア…多くね…?」
「あんた達は肉食い過ぎなのよ、野菜食べな野菜」
くっ…仕方ないか……よし帰ろう
「ねぇ…リュウキ?今夜…うちこない?」
「もうリュウキ様言っちゃいましたけど」
「あぁんもう!!なんであいつすぐ帰っちゃうのよぉ〜!!!」
はぁ…野菜ばっかだな
まさか大きな袋いっぱいくれるとは思ってなかったわ
タオ爺は食ってもこの量減るか?
「あぁ!今日は本当に…ん?」
周りの魔物が逃げてくる
スライムはともかくスケルトンまで逃げてくるってなると考えられるのはただ一つ
「まーた転生者か?」
俺は急いで魔物達が逃げてくる方向に向かって進んだ
「なんだよ今まで五年に一回くらいのペースだったじゃねぇか」
今まではこんなことなかった
今日はとことんついてねぇよ
大きな岩を登るとその斜め下に女が立っていた
「おい」
「は、はい!!」
なんだ?随分と自信がない返事だな…
今までのやつは「あぁん?」とか「ふっ馬鹿なやつだ」とかなんか変なやつばっかだったんだけど
「ここは俺の縄張りだ」
ゆっくりと振り向いてくる少女の顔を見て俺は
「可愛い…」
咄嗟に褒めてしまった
ドサッ
な、倒れた!!?
あぁ、俺が脅かしたからか…
「おい、あんた大丈夫か?おーい?」
ダメだなこりゃ…どうしたもんか…
「…とりあえず家に連れて行くか」
俺はその子を担ぎ自分の寝床に向かった
おまけ
「なんでこんなことになっちゃったんだろ…」
私は不幸にも死んでしまったらしく
ゼウス様に異世界に転生することになった…
なったんだけど…
「なんでいきなり森の中なのよーーー!?」
はぁ…普通こういうのは駆け出し達がいる街とかじゃないの?思ってたのと違いすぎる…
後ろには大きな岩、どこをどう進めばいいのかもわからないし…どうしよう
「おい」
「は、はい!!!!」
後ろから突然声が聞こえた…
「ここは俺の縄張りだ…」
な、何この怖い声…ふ、振り向けない……
私は恐る恐る振り向き目線の先にいたのは
さっきの岩よりも背が高い
すっごく大きな怪物でした
私の記憶は見た瞬間途切れた
タイトルに旅立つが入ってるのにまだ旅に出てないっていうね!このままじゃタイトル詐欺になっちゃうので次の話で必ず旅に出します!
だから是非読んでください!