2話 ガルシア大森林の仲間たち
2話です!
今回はほとんど紹介で終わっちゃいますね
それも一人のw
「朝からついてねぇ」
例えるなら毒キノコ食べてもなんともないのに少しだけ青めのリンゴを食べて腹壊したときくらいついてねぇ
「くそったれが…暴れなけりゃ何にもしないってのに"魔物を狩り尽くしてやる"だとか"僕は無敵だ"とかふざけたこと言いやがって」
ここガルシア大森林には異世界転生者が来る
5年に一回くらい
俺は来るやつが馬鹿か賢いかを見分けることができる
賢いやつは森から抜けて街を目指す
馬鹿なやつはここら辺の魔物を片っ端から殺しまくる
で、その馬鹿なやつは俺が殺す
なんたってここは俺のナワバリ。
人間に危害を加えるやつは一人もいない平和な森
それがガルシア大森林
ここには4つの種族が住んでいる
1つ目はホブゴブリン族
ここのホブゴブリン達は頭がいい
ちゃんと話すし
2つ目はラビット族
姿は人間となんら変わりはないがウサギの耳と尻尾が生えてる
3つ目はミノタウロス族
戦闘狂。はっきり言ってそれだけ
だが縄張りに住んでる種族とは敵対しないし
むしろ仲がいいくらい
4つ目はウェアウルフ族
夜になるとウォンウォン鳴くけど物失くしたりしたら見つけてきてくれるいい奴ら
勿論この4種族以外にも魔物入るよ?
スライム〜だとか、スケルトン〜だとか
なのにさっきのやつときたらいきなりホブゴブリン達の集落に入って家とかホブゴブリン族を滅多刺し
普通だとホブゴブリンを倒すのはまぁまぁ強い冒険者が1〜2人いて勝てるくらいなのよ
だが転生者達にとっては雑魚中の雑魚扱い
なんたって超強い武器とか初期段階から持ってたりするしな
「おーい!龍鬼!!!」
「おー、タオ爺じゃねぇか」
タオ爺はホブゴブリン族の族長
緑の肌に白色のタオルを頭に巻いている
年齢は124歳
だが恐ろしいほど若々しく筋骨隆々である
「いや〜朝はありがとな!流石はここの守護者じゃな!!」
「あいつが弱いだけだよ。ほれこれやるよ」
タオ爺に聖剣ライトを渡そうとしたが
「要らんそんなもん。なんか持ったら朝のやつになりそうじゃしな」
速攻で断られた
神々の恩恵の剣を断るとはなかなかクレイ爺だ
「そうか…ならフェスのとこ持ってくわ」
「その方がいいじゃろな、あいつは人間の町に入ったりできるしの」
フェスってのはウェアウルフ族の族長のことだ
ウェアウルフ達は人間の国によく出入りするしこの剣売ってお酒でも買ってもらおうかな…
「タオ爺、あとで俺の寝床こい。確か酒が余ってたから酒飲んで少し話そうぜ?」
「おぉ!?お前から酒をさそうとはな!わかったすぐ行くぞ!うまいつまみがあるんじゃ!」
酒の話になるとさらに元気になるなこの爺さん
「あぁもう待ちきれん!先行って飲んだらからな!!」
そう言ってタオ爺は俺の寝床に走って行った
「本当に124歳かよあのジジイ…」