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門番
この馬車の順番が回ってきたようだ。
「もうすぐ街に入れるとはいえ、まずはこの馬車も検査をしてからかな~」
馬車に揺られて暇な時間をもて余していたときに比べたら、些細な時間だとは思うからいいけど。
「止まってくれ。
悪いが、積み荷の確認をさせてもらう」
「わかりました」
門番をしている人が馬車の積み荷の確認をし始めた。
「問題は無さそうだな」
その時にこちらの事に気がついたようだ。
「そういえば、その子はどうしたんだ?
この街を出た時はいなかったよな」
「魔物に襲われた時に一匹この嬢ちゃんの所にやっちまってな。
一匹仕留めてもらったんだ」
「そうか、嬢ちゃんありがとな。
この人の店にはお世話になってるからな」
「気にしなくていいよ、ようやく街にこれたし」
「わるいな。
そういえば嬢ちゃんは身分を証明できる物とかもってるかい」
そうか……、これがあったな~。
無事に街に入れるだろうか。




