ツナマヨ
そして、忘れてはいけないのがツナマヨである。ツナはマグロ、つまり鮪。ツナはシーチキン、海の鶏ともいえるがマグロである。それにマヨネーズが合わさったものがツナマヨである。マヨネーズは異世界転生で何人もの日本人を救ってきたものではないだろうか。もちろんグリモアから100均のものはいくらでもだせる。保存料も多少入っている物もあるので、使用すれば保存は多少効くが味をどうするかによる。
しかし、ここは手作りであろう。マヨの凄いところはエマルジョンである。エマルジョンとは乳化である。簡単にいうと水と油は普通混じりあわない。しかし、酢という中和剤を使う事によって混じりあうのである。本来混じりあわない物が混じりあう、その価値は高い。
新鮮な卵、もちろん黄身がしっかりしているものを卵の殻を利用して白身と分ける。100均グッズは、苦手な人は使っても良い。塩も良い物を使いたい。ここで味塩を使うのは味気ない。もちろん普通の塩は使わない。塩化ナトリウムなど使うもんなら、味の奥行きがなくなってしまう。なぜなら、普通の塩は塩化ナトリウムが98%とかの高い数字であるからである。美味しい塩はミネラルが大量に含まれており、塩辛いだけではない深い味わいをもたらしてくれる。ときには甘味さえも感じるという。岩塩などをつかっても面白いかもしれない。
油の種類もたくさんあるが普通のオリーブオイルでなく、オリーブのバージンオイルを使うのがだとうであろう。もちろん他の油をつかってもいいし、油同士を配合しても面白い。酢にも同じ事がいえる。酢にも普通のものから、黒酢に赤酢、果物酢やバルサミコスーもある。卵に油に酢そして塩、組み合わせがこれだけあっても大変なのに、まだまだ悩みは尽きない。
そうアクセントである。その主役は胡椒や辛子である。胡椒はかつて金と同等などと価値があったこともあるらしい。香辛料は環境によるところが大きいので、それが採れない人たちは海を越えて手にいれなければならないので、航海術などが発展してないと難しいところがあるので、それも納得である。
そう考えると、世界各種のスパイスを100均で手に入れられるというのはすごいものである。スパイスは案外高いものでもある。肉の加工品でなにが一番高いかというと香辛料ということはざらにある。今回はマヨネーズだが白さをだしてみたいので白胡椒をつかう。白の中に黒胡椒が入っていても面白いが、見た目を重視する。
そして辛子である。日本の和辛子に西洋のマスタード。今回は粒のないマスタードを採用する。そしてできたのが、ホワイトマヨネーズであるかなりの力作であった。
ここまできたらシーチキンも手作りすべきである。もちろんシーチキンの缶詰は100均で購入できる。なかには缶詰の方が味がしみていて美味しいものは数多くある。しかし、手作りは好みをかえれる点が大きい。
マグロもある程度のものをグリモアで召還して、サクにして塩をしておく。塩をしておいたマグロを、後にニンニクとローリエをオリーブオイルと一緒に入れる。ローリエは乾燥したものが100均で安価に手に入るし、ローリエは月桂樹である。月桂樹は勝利の木の意味合いもあるし、古代ギリシャなどで勝者に月桂樹の冠が与えられたりと縁起が良い。本当なら香味野菜などで作ったスープも使用したいが単価が高くなってしまうので断念する。弱火でオイル煮されのちにオイル漬けされ味がよくなっていく。そう、油もうま味の一つなのである。
マヨネーズは油なので日持ちするし、シーチキンも火が通っているうえに、オイル漬けされ日持ちする。ツナマヨが爆発的に世間に広まったのはコンビニが大きいだろう。そもそもコンビに発祥なのではないだろうか。コンビニが少ない時代は一軒で一日100万以上の売り上げがざらだというのを聞いたことがある。まぁ、都心のコンビにでは楽に達成できるであろう。まぁ、後にコンビニ戦国時代で大変なことにはなるのだが。コンビニが少ない時代はたしかにあったし、独占や一人勝ち状態もあったらしい。お年玉がすごかったりね。コンビニが増えれば、商品のツナマヨおにぎりも広まっていくということである。