私、料理が下手になっちゃいました。
私の名前は、アマタといいます。日本にいましたが、100均で不思議な本を購入しました。100均でこんな魔法の本みたいなものが買えるなんてラッキーなんて思っていましたが、まさか本当にグリモアだったなんて信じられませんでした。
なんやかんやでファンタジー世界を満喫して、魔法なんてものも使えるようになりました。可愛い女の子にも出会いました。しかし、重大事件が発生しました。なんと料理が下手になっていたのです。この世界に来るまでは料理上手だったのに。食欲は、3大欲求の一つだから疎かになんてできないんです。
「やばい、料理が下手になっている。」
最初に気がついたのは、玉ねぎを切っているときでした。たしかに玉ねぎを下手に切ると、細胞が潰れて涙がでてしまう。しかし、私でなくてもちょっとした料理上手なら駄目な包丁を使っても涙がでることはない。
しかも、今の私の手には傷判が貼られている。
「料理なんてどうでもいいじゃニャイ。可愛い僕がいるだけで幸せだニャ。」
ハピコなんかほざいてる。
「(ボソッ)私は墓場巡りにいければいい。」「・・・・・・・・。」
プラコさんは、話がずれている。
「わわわ、わたしは。キノコがあればいい・・・かな。」
キラコさんは、平常運転だ。
ちなみに彼女達は猫人のゴーレム使い、サキュバスのネクロマンサー、ヴァンパイアの植物使いである。そして私はアルケミストである。
「ご主人様、彼女達はほっておいて二人で話を進めましょう。」
この子はレムちゃんである。私の錬金術の最高傑作である。彼女は貴重なブルーオーガの角を触媒に使ったホムンクルスである。後から知ったのだが、さきほどの3人の美少女の血もホムンクルス作成のときにはいっていたらしく、大変な美人さんである。肌は色白、青髪ロングでストレート、スレンダーな長身、残念なことに爆乳である。
「レムは本当にいい子だな。」
人手だけは腐るほどある。そうだ、商売しよう。土地建物関係は彼女達の保護者がいる。彼女達の保護者、つまりは開校していない魔法学校の学園長が資産家なのである。現生は少ないが土地と建物があるので、これからいかようにも現金をてにすることができるだろう。
「さぁ、異世界クッキングのはじまりだ。」