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心臓

作者: BlueTlue

 ああ、心臓さん、私の心臓さん、どうか落ち着いてください。

 私は公園の時計の下で、胸に手を当ててそう願います。



 ああ、心よ、僕の心よ、そんなに慌てないでおくれ。

 僕は公園への道を走りながら、胸に手をやりそう思います。



 ああ、心臓さん、私の心臓さん、少しゆっくりしてはいかがでしょう。

 私は公園の入口を見ながら、心臓さんにおかしな提案をします。



 ああ、心よ、僕の心よ、ここらで一つ休憩というのはどうだろう。

 僕は脚を動かしながら、心にふざけた提案をします。



 ああ、心臓さん、私の心臓さん、そんなに急いでどこへ行くのですか。

 私は公園の入口を見て、飛び出しそうになった心臓さんに訴えかけます。



 ああ、心よ、僕の心よ、そんなに急ぐ必要はないはずだろう。

 僕は時計の下で足を止めて、いっそう大急ぎになる心へ訴えかけます。



 す、すみません、待ちましたか。



 い、いえ、いま来たところです。



 ああ、心蔵さん、私の心臓さん、どうか落ち着いてください。



 ああ、心よ、僕の心よ、そんなに慌てないでおくれ。



 私の。



 僕の。



 心臓さん。

 心よ。

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