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世界の歪み  作者: 沖原里予
2/2

繰り返し :弍:

全てを知る者?そんな言葉聞いた事もない。

もしかして怪しい宗教の勧誘かもしれないと思った。

すると、男はタバコに火をつけながら


「俺は宗教の勧誘じゃねぇよ!」とニヤニヤして言った。


読まれていた。心理学?エスパー?


「心理学者でもエスパーでもねぇ!」


「何なのよアンタ!」水樹はちょっとイライラした。


男はタバコを吹かしながら


「だから、言ってるだろう?全てを知る者だって!」またニヤニヤしてる。


そのニヤニヤが水樹をイライラさせる

人を小バカにした態度だ。


「お前そこから飛び降りて死ぬ気だったろう?」ニヤニヤ


「アンタに関係ないでしょ!ほっといてよ!」イライラ


「まぁ、どうしても死にたいなら止めやしないが、飛び降りて死んでもまた最初からやり直すだけだぞ」男が急に真顔になった。


「どういうこと?」イライラは消えたが今度はモヤモヤする。


「そのままの意味だ。人は死ぬと天国や地獄に行ったり、生まれ変わると言うが、実はそうじゃない、人は死ぬとまた自分として最初から、赤子からやり直すんだ。」男が言う


「はぁ?なによそれ?バカじゃないの!やっぱり宗教じゃん!」

水樹はまたイライラした。


「まぁ、聞けって。お前、デジャヴって知ってるか?」


「知ってるわよ、したこともない経験のはずなのに前に経験しているって脳が錯覚する・・・」上手く説明出来なかった。


「それな、本当は経験しているんだよ!前の自分が!ちょっと、長くなるが聞いてくれ。この世界の考えでは人は死ぬと閻魔様に裁判され、天国、地獄に行って、お盆に魂となって帰って来る、とか生まれ変わると言われているが人が作り出した迷信にすぎない。」いつの間にかタバコの火が消えていた。


男はまたタバコに火をつけた。


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