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~黒き龍~

世の中なんて糞くらえ…

いつからそんな風に思ったんだろう?

毎日毎日同じ事の繰り返し

でも最近は退屈しなくてすんだ

私は禁忌を犯したから…




「聞いたか?アイツ禁忌を犯したぜ…」


「もう命ねぇーな」



大地を揺るがす闇の龍

全て黒く染め上げる忌々しい龍


轟く鳴き声

全てを白く染める

神の龍


「今日は荒れる…」

______________________


「おっ、きたきた!」


「今日も暴れるのかな?」


皆が私を見下す

なら強くなるしかない

だから今日も…


「ざけんなぁー!」


喧嘩をする

女だからって舐めるんじゃねーよ

私はひたすら拳を振り上げる

鈍い音が教室中に響く

生々しい血

骨の音


そんな私は黒い龍


「お、お前…人間じゃ…な……い」


「黙れ」


冷たく放った言葉

人間じゃない

そんな事知ってる

だからまたこうやって喧嘩するんだ


「さようなら」


冷たく言い放ち、とどめをさした

まぁ、半殺し程度だから死にはしない

でも…

お前人間じゃねぇ

なんて言われたら私は本当に殺しそうになる

だって本当に人間じゃないから…

人間のように本当は生きたかった

だけど、許してくれない

なら、もういっそのこと人間じゃなくてもいい

私はそう開き直り、生きてきた


「神なんてこの世にはいない…」


『禁忌を犯してまでいまさら言うかよ(笑)』


「黙れ…」


『へいへい』


長い黒髪をなびかせ黒い龍…女は消えた

男達全員は地面に這いつくばってその美しい姿を見ていた

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