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何か、
「あーぁ、日直とか、かったるーい。」
そんなことを呟きながらも、黒板消しで昨日の黒板の内容を消し、空気を入れ替えるために窓を開けた。
『だよねー、俺もサッカー部の朝練習あったのに休まなきゃいけなくなっちゃったし。』
隣りでそんなことを言ってるのは、サッカー部で席が隣りの河合くん。
かなりモテているけど、あたしは好みじゃないかも。
あたしは、サッカーより野球のほうが好きだし。
サッカーは、蹴ってるだけだし。
野球は、打って、投げて、走って、拾って…。
『あ、浅原さんって、どこ中?』
「んーと、山岸中だけどー?」
『そっか、確かそこって、野球が強いトコだっけ? 中学のときに聞いたことある。』
「うん! めっちゃ強かったの♪ いまはわかんないけどね。」
あたしが通っていた山岸中は、野球が強くて有名だった。
去年は、県大会まで進んで準決勝で負けちゃったんだけどね。
3位だった。
それでもアイツらは、がんばってたと想う。
『へぇ、そうなんだ。』
そう言って、カーテンを全開にした河合くん。
空が青かった。
風も心地いいくらいに吹いている。
日差しもあまり強くなくて…。
なぜだかわからないけど、今日は何かが起きそうな気がした。




