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【実は狐の眷属です!真白と紡の神社日誌】眷属と主神様が織りなす物語  作者: 稲荷寿司
【実は狐の眷属です真白と紡の神社日誌】        ―神無月/合同任務―【偵察編】

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笑って過ごした今日――その日を、まだ誰も知らなかった

今回もお読みいただき、ありがとうございます。

(*´∀`)



一悶着あったものの、

ようやく落ち着いたところで、

本題である調査についての話し合いが始まった。



えにし

「まずは、

 各々方、今日からよろしくお願いいたします。


 調査にあたっては、

 危険な場面もあるかと思いますが、

 どうか、御身を大切に進めていきましょう」



「それから、

 紡や蒼くんは、

 初めてお目にかかる眷属もいるだろうけど、


 皆、仲間だからね。

 気負いしなくても大丈夫だよ」



縁は、

古参の眷属に囲まれて緊張気味の

紡と蒼を気遣いながら、

優しく声をかけた。



真白

「それに、

 古参の眷属の縁様や

 火の童子様は頼りになります。


 僕や他の眷属に言いにくい事がありましたら、

 迷わずお二人には話してください」



つむぎあおは、

少し緊張が解けたように、

真白へ視線を向けて頷いた。



それから縁は、

集まった面々をぐるりと見回しながら、

話を進める。



「この豊穣神社での集まりの感じでいうと、


 澪斗くんと蒼くん、

 それに紡くんの三人。


 火の童子、

 大和君、

 真白くんの三人。


 僕と、

 優羽さんと、

 静音さんの三人」



「この三班で、

 持ち回りで交代しながら

 調査していくのが

 一番いいと思うんだけど、

 どうかな?」



澪斗

「あの、

 この班分けの根拠は何ですか?


 僕は、

 できれば真白様と一緒だと

 嬉しいんですけど……」



「うん。

 でもね、


 殲滅要員と治療要員は

 セットで班に入ってもらいたいんだ。


 そうなると、

 澪斗くんと優羽は相性が悪いでしょ?」



「それに、

 澪斗くんと火の童子を

 一緒にしても、

 相性が悪そうなのは

 さっきの一件で分かったし……」



「そう考えると、

 この班分けが

 一番平和な編成になった、

 というだけだよ」



澪斗

「……おっしゃる通りですね」



澪斗は、

先ほど火の童子を怒らせてしまった

一件を思い出し、

納得するしかなかった。



「納得してくれて、

 ありがとうね。

 澪斗くん」



「まずは――

 真白くん、火の童子、大和君の班で

 商業施設の中を調査してもらいます」



「真白くんと紡くんには、

 僕らが探知出来ない

 微量な穢れも探知出来るから、


 そこから大元にたどり着けるかを

 調べようと思うんだけど、

 火の童子はどう思う?」



火の童子

「あたいはその案に賛成やね。


 この間の悪鬼は

 人間の穢に上手いこと紛れとったようやし、


 まずは大元を突き止めんことには

 なんもでけへんからな。


 大和はどう思う?」



火の童子は大和へ視線を送り、

大和の意見を仰いだ。



大和

「僕もそれがいいと思います。


 対処するにも、

 やはり原因の出どころは

 突き止めておいたほうが

 いいと思います」



大和の一言に、

優羽、蒼、澪斗も頷く。



その様子を見ながら、

縁は、ぱんっと手を叩きながら、



「では、

 これで進めていきましょう!!


 なんだかこの面々で

 何かをするのは滅多にないし、


 不謹慎だけど、

 なんか嬉しくなっちゃうね」



火の童子

「確かに!


 あたいと縁の若い頃なんて

 ほぼ静音と三人で

 たまーにやっとったくらいやしな!


 若い眷属とこの人数は

 初めてやな!」



真白

「そうなのですか?


 お二人は昔からご一緒なのは

 知っていましたが、


 静音様もご一緒だったのは

 初めてお伺いしました」



「そうだね……


 静音さんは、

 僕や火の童子の次に

 古参の眷属だけど、


 龍神神社の体勢なんかの都合で

 外任務には出てこれなくなって

 しまったからね……」



火の童子

「そうやな……


 あたいはよう無理して怪我して

 静音に怒られとったわ……


 怒った静音は

 炎神様より怖いねん……」



「あぁ、

 確かに火の童子は

 よく静音さんに怒られてたよねー。


 ふふっ、

 懐かしいね」



火の童子

「ほんまやなぁ……


 でも、

 縁は今回また静音と三人で

 外任務出来るからええやんか!


 あたいも静音に会いたいで!」



「まぁ、

 持ち回りで調査だから

 静音さんに会える機会もあるし、


 そしたらまた三人で

 お茶でも飲もうよ」



火の童子

「なんか上手いこと

 丸め込まれた気ぃもするけど、

 しゃーないな!」



澪斗は、

縁と火の童子のやり取りを聞きながら、

自分の姉を思い出していた。



澪斗

(……姉さん、

 確かにこの二人と

 外任務やってたっけ……


 いつも冷静なのに、

 この二人と一緒の時は

 楽しそうだったな……


 だけど今は……)



その様子に気づいた紡が、

声をかけた。



「澪斗様、

 大丈夫ですか?


 少し顔色が

 悪いようですが……」



澪斗

「えっ……


 あぁ、

 姉さん怒ると怖いんだよなって、


 火の童子様の話で

 思い出しちゃって」



「えっ!


 静音様は

 澪斗様のお姉様なのですか??」



澪斗

「そうだよ。


 僕ら眷属にも

 親や兄弟はいるからね。


 て言うか、

 なんで僕に様づけなの?


 僕は優羽と

 同い年くらいだから、


 僕もさん呼びでいいから」



「そうなんですね……


 眷属にも兄弟が……って!」



「えっ!


 優羽さんと

 同じくらいなんですか?!


 凄く落ち着いて

 いらっしゃったので」



火の童子

「龍神の眷属は

 皆大人しくて賢いのが

 特徴やからな。


 それに品行方正やしな!」



「火の童子とは

 真逆だね……


 蒼は、

 豪胆な火の童子、

 好きだけど……」



真白

「僕や紡は

 生まれが特殊ですからね。


 でも、

 生まれ方は一緒なので、


 僕と紡は

 兄弟みたいなものですね」



真白は、

穏やかながらも

少し嬉しそうに、

紡へ伝えた。



「それじゃ、

 真白様は

 僕のお兄様になるって

 ことですか?


 僕、

 凄く嬉しいです!」



「確かにそうなるね……


 凄い真逆な弟だけど……」



澪斗

(真白様の弟になるってことは……


 紡の中の僕の株を上げれば、

 おのずと真白様の

 僕への株も上がるって

 ことじゃないか……)



澪斗

「紡くん、

 これから同じ班だし、


 なにか困ったら

 なんでも僕に言ってね!」



「はい!


 僕は現世に

 降りてきたばかりなので、


 至らない所も多いと

 思いますが、


 よろしくお願いいたします!」



火の童子

「蒼も

 澪斗によう頼んどき!


 大人しすぎて

 話せんのやから!」



「……澪斗……


 蒼のことも、

 よろしく……」



澪斗

「えぇ,

 もちろんですよ。


 中堅として

 ちゃんと面倒みますから、


 安心してください!」



優羽

(澪斗のやつ……


 紡が真白様の弟みたいな

 存在ってなったから


 株上げようとして……


 相変わらず

 計算高いやつ……)



(大丈夫かな、

 あの三人……


 まぁ、

 なんかあったら

 僕らがフォローに回れば……

 大丈夫かな……?)



縁はそう思いながら

それ以上は口にせず

ただ、そっと微笑んだのだった。



最後までお読みいただき、ありがとうございました。


次回もお付き合いいただければ嬉しいです(。>﹏<。)

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