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僕は狐の眷属です! 真白と紡の神社日誌 ―600年前の巫女の願いから生まれました―  作者: 稲荷寿司
―小さな守り星再び!編―【完結】

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仲間の輪

いつもお読みいただき、ほんとうに

ありがとうございます。(*´∀`*)

登場人物たちの想いや決意を感じていただけましたら幸いです。

−−−





真白

「ユッキーさん。今は不安でしょうが……

 どうか、僕たちを信じてください」



ユッキー

(真白様たちのことは、信じている……

 けれど、それだけじゃ……

 あたしは……)



ユッキー

「じ、じゃあ……あたし……あの子を助けたいのに……ここから……動けないってことですか……!?」



ユッキーの声が、震えていた。


焦りと、恐れと――

それでも“諦めきれない想い”が、確かに滲んでいた。



えにしはそっと、優しい声音で言った。


えにし

「大丈夫だよ、ユッキーちゃん。

落ち着いて。

ここから出るときには──

僕たち眷属“の中”に入ってもらえば大丈夫です。」


ユッキー

「えっ……そんな事、できるんですか?」



真白

「ええ。僕もえにし様も紡も、

豊穣神様にお仕えする眷属です。それなりに神気もありますから、あなたを守りながら連れていく事くらいできますよ。」



その時。




優羽ゆうは

「それに――わたしもいますよっ!」



ぱたぱたと駆けてくる足音。


ふわりと白い袖が広がり、

やわらかな神気が、空気を揺らした。



優羽ゆうは

「ユッキーちゃん、はじめまして!

私は、真白様たちと同じ眷属の優羽ゆうはです!」



その瞬間、

目の前の手のひらサイズの精霊を見て──



優羽ゆうは

(な、なんて……小さくて可愛らしいのかしら……!!!!)



優羽ゆうはは、胸をぎゅーっと締めつけられる。



優羽ゆうは

えにし様! お話は全部聞きました!

 私もお手伝いさせてくださいっ!」




ユッキー

(な、……なんか勢いがすごい子ね……)



優羽ゆうはの勢いに、

思わず後ずさりしながら自己紹介する。



ユッキー

「あ、あ、あのっ!えっと……ユッキーです!はじめましてっ……!」



優羽ゆうは

「きゃ〜っ……!やっぱり可愛い……!」



えにしがくすっと笑い、肩に手を置く。



えにし

「もちろん、そのつもりでしたよ。

 優羽ゆうはくんの力も心強いからね。」



優羽ゆうは

「はいっ!!任せてください!」


真白

「ですが……優羽ゆうはさん。

 まずは少し落ち着きましょう。

 ユッキーさんが驚いていますから。」



優羽ゆうは

「はっ……!ごめんなさいユッキーちゃん!!……あまりにも可愛すぎて……!」


ユッキーは、びくっと小さく身を震わせた。

どう反応すればいいのか分からず、

両前足を胸の前で、そっと揃える。



ユッキー

「あ、い、いえ……!

 その……ありがとう……ございます……?」



真白

「でも優羽ゆうはさんの気持ちは分かりますよ。

 ユッキーさんは、しばらくここで過ごしていただくことになりますし……」



優羽ゆうは

「ですよね!?ね、えにし様!

 私、ユッキーちゃんと一緒に過ごしたいです!!

 私がお世話したいです!!」




えにし

「ふふ、そんなに前のめりにならなくても大丈夫だよ、優羽ゆうはくん。

 もちろん、一緒に過ごしていいよ。」



優羽ゆうは

「やったぁぁ……!」




真白

「優羽さんは“女性眷属”ですしね。

 僕たち男性眷属と過ごすより、

 ユッキーさんも安心できると思います。」



ユッキー

「えっ……良いんですか??

優羽ゆうはさん、その……よろしくお願いします……!」



優羽ゆうは

「はいっ!任せてください!

ユッキーちゃんのこと、私が全力でサポートします!!」



優羽ゆうはさん、ユッキーちゃんと触れ合う時は……その、そっとですよ!そっと!」



優羽ゆうはは、にっこり笑って──



バンッ!



紡の背中を、豪快に叩いた。




優羽ゆうは

「分かってるってば〜紡!じゃあ、ユッキーちゃん!私のお部屋へ行きましょう!!」



ユッキーは手のひらに乗せられ、

そのまま連れて行かれた。



優羽ゆうはの背中が、

ぱたぱたと揺れながら遠ざかっていく。



「……ほ、本当に……大丈夫かな……」



えにし

「僕も偵察に行きたいところなんだけど……

 明日はちょっと……」



真白

「大丈夫ですよ、えにし様。

 明日は神無月の合同会合の準備がありますよね。

 明日の偵察は、僕と優羽ゆうはさんで行ってきます。」



えにし

「分かった。じゃあ──

必ず豊穣神様のお守りを持っていってね。

まずはユッキーちゃんのご主人の状態を確認して、その後の対処法を一緒に考えよう。」



「真白様……どうか気をつけてください……。」



真白

「ええ、大丈夫ですよ。

 いざとなったら、優羽ゆうはさんが力になってくれますしね。」



ふと、紡のおでこを見る。




真白

「ところで紡……

 そのおでこの白いものは?」



「あっ!これですか?優羽ゆうはさんが

“冷えピタ貼っとけば大丈夫だよ!”って貼ってくれたんです!すごく冷たくて気持ちいいんですよ〜!」



真白

「へぇ……そんな便利なものがあるんですね……」



紡が得意げに触ってみせる横で──



えにしが、ぷっと吹き出した。




えにし

「……ふふっ……!」



えにし

(……優羽ゆうはくん適当すぎでしょ!)



三人の間に、ほっとした空気が流れた。



だが、その穏やかな空気の奥には、

それぞれの胸に、同じ想いが宿っていた。



――守れなければ、

あの子は壊れてしまうかもしれない。




──必ず、ユッキーちゃんのご主人を助ける。



その強い決意を胸に、


眷属たちの夜は、

静かに、しかし確実に更けていった。


――けれどその頃、

“まだ誰も気づいていない異変”が、

すでに動き始めていた。

最後までお読みいただき、本当にありがとうございました。

引き続き、お付き合いいただけましたら嬉しいです。

(*´∀`*)

ブクマや評価などいただけたら大変嬉しいです。

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