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【実は狐の眷属です!真白と紡ぎの神社日誌】  作者: 稲荷寿司
「実は狐の眷属です!真白と紡の神社日誌」

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16/50

【きなこ棒を半分こした日】【後編】

お読みいただきありがとうございます。

前編で描かれた“きなこ棒の日”から、時は流れて三十年後――。

優羽がずっと胸の奥で大切にしていたあの子との再会のお話になります。

どうぞ最後までお付き合いください。

そして面白く読んでいだけたら幸いです(*´∀`*)

あの子が来なくなってからの境内は、

季節の音だけが静かに流れていた。

優羽にとって、その静けさはときどき胸に刺さるほど広かった。


——そんなある日。


鳥居の向こうから、柔らかな気配が近づいてくる。

優羽が顔を上げると、見慣れない青年が境内へ静かに足を踏み入れた。


「こんにちは。今日からこの神社に配属されました。

 真白といいます」


落ち着いた声で自己紹介し、

優羽の前に穏やかに立つ。

澄んだ気配——眷属の気だとすぐに分かった。


「……新しい眷属さん?」


優羽が首をかしげると、真白は静かにうなずく。


「ええ。主神様から“命”を受けて、今日こちらに降りてきました」


真白は境内をゆっくり見渡しながら続けた。


「僕は、人間の心に積もる邪気や疲れを浄化する役目です。

 悩みや後悔、悲しみ……そういったものを、少し軽くできるように」


優羽はぱちりと瞬きをした。

聞いたことのない役目だった。


その反応に気づいたように、

真白はそっと懐から小さな包みを取り出す。

光を受けて虹色にきらめく琥珀糖が、いくつも詰められていた。


「これは、僕の浄化の気を少しだけ込めてあります。

 よかったら……どうぞ」


優羽は戸惑いながらも、両手で包みを受け取った。


「……ありがとう」


その声は、小さく震えていた。


真白はその震えをそっと受け止めるように、

柔らかく優羽の横顔を見つめる。


そして、そっと問いかけた。


「……優羽さん。

 どなたかを、ずっとお待ちしていたように見えました」


優羽の指先が小さく揺れた。

押し込んでいた感情が静かにほどけていく。


優羽は小さく息を吸い——

ゆっくりと語り始めた。


「……昔ね。

 この神社で、一緒に遊んでくれた人間の子がいたの。

 鬼ごっこしたり、落ち葉を集めたり……

 いろんな“遊び”を教えてくれた」


ふわりと優羽の表情が和らぐ。


「わたし、“駄菓子”って食べたことがないって言ったら……

 次の日、お小遣いで買ってきた駄菓子を

 “半分こしよ”って差し出してくれてね。

 一緒に笑いながら食べたの」


しかし続く言葉は、少し震えていた。


「……でも、その子、“塾が始まるんだ”って言って……

 しばらくしたら、遊びに来る日が少なくなって……

 今日は来るかなって待ってても、来なくて……

 気づいたら、もう会えなくなっちゃって。

 あの頃のわたしには、それが……少し寂しくて」


胸に手を置きながら、優羽はそっと目を伏せた。


真白は優羽の痛みに寄り添うように言った。


「人間の世界は、成長と一緒に時間もどんどん目まぐるしく進んでいきます。

 その子も——ただ、その流れに身を任せていっただけなんでしょう」


優羽はその言葉にハッとしたように真白を見上げた。


真白は静かに続ける。


「眷属の心は強いように見えて、とても繊細です。

 だからこそ……僕らは互いの心も守り合うんですよ」


優羽の胸の奥で、なにかがふっとほどけていく。


真白の声はさらに優しく降りてくる。


「塾へ行く前に短い時間でも会いに来てくれたり……

 駄菓子を半分こしたり……

 優羽さんに“遊び”を教えてくれた。

 その子にとって、優羽さんは本当に特別だったんです」


優羽は胸に抱きしめるように琥珀糖を持ち、

瞳をそっと揺らした。


「優羽さんにとっても、その子は——

 “現世でできた初めてのお友達”だったんですね」


優羽は小さく、でも確かに頷いた。


真白は微笑み、そっと包みを指し示す。


「……よかったら、食べてみてください。

 落ち着きますよ」


優羽は琥珀糖をそっと口に運んだ。

かり、と優しい音がして、ふわりと甘さが広がる。


「……甘い」


ほんの少し晴れやかな声だった。


「なんだか……心が軽くなった気がする」


真白は優しく頷いた。


「僕の力は、人間だけでなく……眷属にも届きます。

 優羽さんの心が、ほんの少しでも軽くなったのなら……嬉しいです」


優羽の瞳に、あたたかい光が宿る。


胸の奥でなにかが静かに名前を持ったように形になる。


「……そっか。

 あの子との関係って……“友達”っていうものだったんだね」


真白はやわらかく微笑んだ。


「その思い出は、きっとこれからも、あなたの宝物ですよ」


— 結 —


境内に差し込む夕暮れの光の中で、

真白と優羽の会話は静かに終わりを迎えた。


優羽は胸の奥に残る痛みと温かさを抱えたまま、

ふっと長い息を吐く。


(……あの子のこと、やっぱり忘れられない)


その目に、どこか遠い記憶の色が揺れていた。


そして——

時は、現在へゆっくり戻っていく。


ランチのとき同僚に言われたひと言が、

どうしても胸のどこかに引っかかっていた。


——「イマジナリーフレンドじゃないですか?」


(……違う。絶対に“いた”んだ。

 一緒に笑って、きなこ棒半分こして……)


説明なんてできない。

でも胸の奥でざわざわする感覚は、

ずっと、ずっと消えずに残っていた。


だから休みの日。

参拝者はふと足が向くまま、

久しぶりに“あの神社”へ向かっていた。


鳥居をくぐった瞬間——

境内の空気がふっと揺れた。


その気配に、優羽の身体がぴくりと震える。


(……え?)


鳥居の向こうに立つ女性を見た瞬間、

胸の奥が強く震えた。


驚き。

懐かしさ。

そして……言葉にならない喜び。


——あの子だ。


優羽は一瞬で気づいた。

たとえ三十年の時が流れても、

心が先に答えを出した。


だけど参拝者の視線は、優羽をすり抜ける。


無理もない。

優羽はほとんど姿が変わらない眷属。

人間である参拝者のほうがずっと大人になっていた。


“当時よりは成長しているものの、

 参拝者に比べればずっと若く見える姿”——

それは、もう誰も優羽を“あの頃の子”だとは結びつけられなかった。


参拝者は手を合わせてお参りをすませ、

境内をゆっくり見渡した。


その背を、優羽は胸を押さえながら見つめる。


(……声をかけたい。でも……)


迷いが胸の奥に絡みつく。


そのとき。


「優羽さん」


そっと寄り添うように真白が立っていた。


「……あの方。

 あなたがずっと待っていた“お友達”なのではありませんか?」


一瞬で、優羽の息が止まった。


「……真白様、どうして……?」


「わかりますよ。

 あなたの気配が……あれほど揺れているのは、初めてです」


優羽の胸にじんわりと温かさが広がっていく。


ちょうどそのとき——


「あの……何か、御守りとか見てもいいですか?」


優羽は、はっとして振り返る。


「はい。社務所はこちらです。どうぞ」


声が自然に震えた。

けれど参拝者は気づかないまま、優羽の後ろを小さく歩く。


社務所へ案内して、

優羽はほんの一瞬、振り返りそうになるのを堪えながら下がった。


(……また、会えた)


胸の奥に、そっと温かい光が灯る。


参拝者が御守を選び終えたころ、

ふと棚に貼られた小さな札が目に留まった。


——「お抹茶サービス」


参拝者は少し遠慮がちに顔を上げた。


「……あの、お抹茶……いただけたりしますか?」


その声に、社務所で対応していた真白が柔らかく微笑んだ。


「はい。もちろんでございます」


そして、気づかれないように

小さな声で優羽に告げる。


「優羽さん。

 縁側までのご案内……お願いできますか?」


優羽は驚きに目を瞬き、


「……ありがとうございます。

 任せていただけて……嬉しいです」


小さく頭を下げ、優羽は参拝者のもとへ歩み寄り、

胸にしまいきれない感情をそっと押しながら言った。


「お抹茶をご希望ですね。では、縁側へご案内いたしますね。

 こちらにどうぞ。足元、お気をつけください……」


参拝者は「ありがとう」と微笑み、

優羽の後ろ姿を追うように縁側へ向かっていった。


その背中を見送りながら、

真白は静かにお抹茶の支度を始めた。


優羽は心臓の音が聞こえてしまいそうなほど緊張しながら、

縁側へ向かう道をゆっくり歩く。


(……こんな日が、また来るなんて)


胸の奥が、少し痛くて、でも温かかった。


優羽が参拝者を縁側に案内し終えたころ、

社務所では真白がお抹茶の準備を整えていた。


「優羽さん」


小声で呼びかけられ、優羽は振り返る。


「お抹茶の配膳と……少しの間、お話のお相手を。

 あなたに任せます」


その言葉は、優羽の胸にそっと落ちて

小さな波紋のように広がった。


「……はい。行ってきます」


優羽は抹茶ののったお盆を両手で大切に抱え、

鳥居の向こうから三十年ぶりに現れた“友達”のもとへ

ゆっくりと歩いていった。


縁側に着くと、参拝者は柔らかい陽に照らされながら待っていた。


「お待たせいたしました。お抹茶です。どうぞ」


優羽はそっと盆を置き、湯飲みを静かに差し出す。


「ありがとうございます。……わぁ、いい香り」


参拝者は湯気を吸い込み、ほっとしたように目を細めた。


「とても落ち着きますね……

 やっぱり、この神社……なんだか特別なんです」


そこから、参拝者は自然と話し始めた。


「実は……今日ここに来たのには理由があるんです。

 昔、こちらの神社で……よく遊んでいたんです」


優羽の胸が小さく鳴った。


参拝者は膝の上で手を組み、空を見上げながら続けた。


「小学生のころ……私、転校してきたばかりで、

 学校にも馴染めなくて……

 恥ずかしいのですが、友達がいなかったんです」


優羽は静かに耳を傾ける。


「でも……学校の帰りに、この神社でいつも座っている子がいて。

 景色を見ながら、ひとりでぽつんとしてて……

 “あ、同じだな”って思ったんです」


その言葉を聞いた瞬間——

優羽の胸の奥が、きゅうっと締めつけられた。


(……そっか。

 この子も……“ひとり”だったんだ)


置いていかれたんじゃない。

人間の子も、優羽と同じように寂しかったのだとようやく気づいた。


「それで……その子に声をかけてみようって……

 勇気を出して、“一緒に遊ぼう”って」


参拝者は微笑んだ。


「その後は……本当に毎日楽しかったんです。

 鬼ごっこして、隠れんぼして、落ち葉で山つくって……

 手なんて真っ黒になりましたね」


優羽の喉がつまった。



「それに……きなこ棒。

 あれ、半分こして食べたんです。

 ……あの時の味、今でも忘れられないんです」


その言葉が、

優羽の胸の奥にそっと降りてきて——

静かに波紋を広げていった。


(……わたしも、忘れたことなんてないよ)


懐かしさと、切なさと、

胸に灯る温かい光がやわらかく混ざり合う。


でも——

その想いを口にすることはなく。


優羽はただ、落ち着いた微笑みを保ちながら

参拝者の言葉に静かに耳を傾け続けた。



「でも……塾に通うことになってしまって。

 前みたいに、遊びに来られなくなって……

 気づいたら、その子と……会えなくなっていました」


静かな風が縁側を通り抜ける。


「なのに……顔が思い出せないんです。

 そんなこと、あります?」


優羽はそっと微笑んだ。


「小さな頃の記憶は……

 時々、見た目の形だけが薄れてしまうのです。

 でも……過ごした時間や、嬉しかった気持ちは……

 きっと、心の中に残っていますよ」


参拝者はその言葉を胸に受け止め、息をついた。


「……そう、ですね。

 本当に……大切な思い出なんです」


そしてお腹をそっと撫でた。


優羽は気づき、目を見開いた。


「……あの、もしかして……」




参拝者は、そっとお腹に手を添えながら照れたように微笑んだ。


「はい。もうすぐ母になります。  ……それで、生まれてくる子の名前なんですが」


優羽の心臓が、ふわりと跳ねた。


参拝者は少し息を整え、懐かしい記憶を掬い上げるように続ける。


「どんな名前にしようかって……ずっと考えていたんです。

 でも、あなたと話していたら……急に、思い出したんです。

 あの頃、一緒に遊んでくれたあの子のことを」


優羽の胸がじんわりと熱くなる。


「その子みたいに——

 優しくて、元気で、まっすぐ育ってほしいなって思いました。

 ……だから、今……決めました」


参拝者はお腹をそっと撫で、

どこか誇らしげに、そして愛おしそうに微笑んだ。


「生まれてくる子の名前は、あの子と同じ——

 《ゆうは》にします」




---

世界が一瞬だけ止まったように感じた。


「……とても素敵な……お名前ですね」


言葉を絞り出すのが精一杯だった。


参拝者は穏やかに微笑む。


「学校で馴染めなかった私に、

 毎日遊んでくれた……あの子のおかげで、

 “ひとりじゃない”って思えたんです。

 ……だから。大切な友達の名前なんです」


優羽は涙をこらえるように微笑んだ。


そこで真白から預かった、

参拝者が選んだ安産祈願の御守をそっと差し出した。


「どうか……お子さまが健やかに生まれますように。

 心を込めて、お祈りいたします」


参拝者は胸の前で御守を抱きしめた。


「……ありがとうございます。

 本当に……ありがとうございます」


立ち上がり、深くお辞儀をし、

鳥居の向こうへ歩き出す。


優羽はその背中を、

三十年前と同じように、静かに見送った。


風がそっと吹き抜け、

落ち葉がひとつ、やわらかく舞い上がる。


——まるで昔みたいに。


参拝者の背が鳥居の向こうへ消えていく。


優羽はそっと胸に手を当てた。


(……覚えていてくれて、ありがとう)


三十年前のあの子が、

大人になった今でも——

自分との日々を大切に思い出してくれた。


その事実が、胸の奥で静かに灯りをともす。


優羽はそっと目を閉じ、

温かく祈りを結ぶ。


(どうか……

 あなたと、生まれてくる子が

 健やかで、幸せでありますように)


夕暮れの風がそっと吹き抜け、

その祈りを柔らかく運んでいった。


目を開けた優羽の瞳には

微笑みが静かに浮かんでいた。


(……また、会えてよかった)


その笑顔は、

三十年前に参拝者が大好きだった

“あの頃の笑顔”とまっすぐにつながっていた。


参拝者を見送ったあと、

優羽が社務所へ戻ってきた。


その表情はどこか晴れやかで、

胸の奥に灯った光をまだ大切に抱いているようだった。


縁が、箒を持ちながらふっと微笑む。


「……よかったですね、優羽さん」


真白も穏やかな声で続ける。


「大切な方と、もう一度会えましたね」


優羽は、胸に残る温かさを噛み締めながら小さく笑った。


「うん……。

 でも……なんで、あの子……わたしの顔、思い出せなかったんだろう……?」


その問いに、縁は少しだけ表情を曇らせたが、

すぐに優しく説明する声に変えた。


「……それはですね、優羽。

 私たち眷属は、人間とは成長の仕方がまったく違います。

 もし人間が“同じ顔のままの眷属”を覚えてしまえば……

 いずれ“不自然さ”に気づいてしまうでしょう?」


優羽は、はっと息を飲む。


縁は静かに続けた。


「ですから……

 子どもの頃に深く親しくなった相手ほど……術が働くのです。我々眷属を守るために」


優羽はそっとまばたきし、

ほんの少し寂しげにうつむいた。


「……そっか……

 それでも覚えててくれたのは……

 嬉しかったな」


真白が柔らかな声で補う。


「術が必要になるほど——

 あなたとその子には、強い絆があったということですよ…」


その言葉に、優羽の表情がふっと明るくなる。


だがそのとき。縁がなぜか遠い目をして、

ため息まじりに呟いた。


「……しかし……

 私は……存在すら覚えていただけませんでしたね……」


優羽と真白がきょとんとした顔で見つめる。


縁はどこかショックを引きずった声で続けた。


「私も……けっこう遊んであげたつもりなのですが……

 “おじさんが鬼ね”などと言われて……

 いまだに……胸に刺さっております……」


優羽が思い出したように、

ぷるぷると肩を震わせ始めた。


「だ、だって縁様……

 “おじさんが鬼ね!”って……言われたんだもん……!」


真白も珍しく吹き出した。


「縁様がお……おじさん……ですか……?」


優羽は慌ててフォローしながらも笑いが止まらない。


「で、でも……!

 わたし、現世にいていちばん忘れられない出来事でした!

 楽しかったよ……ほんとに……!」


縁は天を仰ぎ、小さく呻く。


「……心に……深い傷が……」


優羽と真白は顔を合わせ、くすくすと笑った。


そこへ、たまたま通りかかった紡が

目をぱちくりさせて立ち止まる。


「えっ……縁様を“おじさん”呼ばわりする人なんて……

 ど、どんな猛者なんですか……!?」





縁はさらに深いため息をつき、

真白と優羽の笑い声だけが境内に優しく響いていった。



---


最後までお読みいただき、本当にありがとうございました。

優羽にとって“大切な友達”との再会は、長い時を越えて胸の奥をそっと温める瞬間でした。


このお話が、皆さまの日常にも小さな優しさを届けられていたら嬉しいです。

これからも真白シリーズをどうぞよろしくお願いいたします。(*´ω`*)


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