プロローグ
人間と神、は共存出来るのか。
人+神+たまに王族、のお話。
ほのぼのを目指してますが、たまにギャクが勝手に暴走するトコあり(R18ではありません。多分)。
彼女は生まれた時から「淑女であれ!お前は王太子妃になる為に生まれたのだから」と教育されて育ってきた。
両親から愛情はそれとなくもらっていたが関心を向けられた事は、ほぼ記憶に無い。
アナスタシア・レステリスは侯爵家の令嬢だ。
彼女は10歳で火、水、の対極にある魔力鑑定の認定を受け、また、魔力量の多さに魔力が測れず測定器を壊した。
この国の貴族は大概魔力を持って生まれてくる。9歳から11際で魔力測定を受けるのが通例だ。
火、水、土、風、の属性魔法は四代魔法と呼ばれ、
貴族子息や子女なら誰もが一つを受けついで生まれる。
光、闇、属性は、聖女認定されるが、数百年に一人現れるかどうかで、今では聖女はもう出てこないと民衆に認識され始めている幻の属性扱いだ。
たまに魔力無しの子もいるが訓練すれば魔力開花することは稀にある。ただ微微たる魔力量にしかならないことの方が多い傾向にある。
15歳になると両親は二属性持ちで魔力量の多いアナスタシアを自慢するかの如く、いろんなお茶会に連れていく様になった。
ただ、アナスタシア本人は親のお飾りの様だと思っていた。
ある日のお茶会での事。
突然庭に竜が舞い降り会場は騒然となったが、竜はアナスタシアを見つけると嬉しそうに擦り寄った。
アナスタシアも何故竜が自分に危害を加えないのか不思議になりながらも、そっと竜の鼻先を触ってみた。
一瞬ピリッと静電気の様な痛みが指先に走り手を引っ込めだが興味の方が勝ってしまい、もう一度、竜に触った。
ピリピリする感覚は最初の時より少しマシになり撫でる分には問題もなく話しかけたりした。
それを見た貴族から「レステリス侯爵令嬢は魔物に魅入られた、風変わりな令嬢」と陰口を噂される様になったが、アナスタシア自身は竜は大人しい魔物だと感じていた。
お茶会の後、帰りの馬車内で両親にはお小言を言われたが、アナスタシアは車窓を見ながら「また竜に会えたらいいな」と呑気に思っていた。
♢♢♢
あの日から数回、竜が侯爵家の庭に出入りする様になったが、最初に竜に触れた時に感じた静電気の様な痛みは段々と無くなっていった。
少し痛いだけでピリッとする時としない時があり「魔物に触れるとそうなるのかしら?」と不思議に思い、屋敷の書庫で、それらしい本を探したが何も手がかりはなく、それ以上考えても答えは出ない気もしたので、深く考えるのを止めた。
竜が屋敷の上空に現れるとアナスタシアは子供の様に走って庭に出て、竜にいろんな話を聞いてもらったりしたが相手は魔物、当然、返事は無い。
それでも一人では無いと思えると不思議と寂しさは薄れた。
竜は数回訪ねて来たが、ある日を境にパッタリと来なくなった。
アナスタシアは「また一人になったのね…」と呟いた。
タイトルからして迷走している状態ですので…
大幅改稿するにあたり、
こちらは最初通りの内容で終わりまで続けますが
後々削除します。
改稿ヴァージョンは、削除後になります。