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彼女の部屋

作者: 天川裕司

初めまして、天川裕司です。

ここではシリーズでやってます『夢時代』と『思記』の原稿を投稿して居ります。

また、YouTubeドラマ用に仕上げたシナリオ等も別枠で投稿して行きます。

どうぞよろしくお願い致します。

少しでも楽しんで頂き、読んだ方の心の糧になれば幸いです。

サクッと読める幻想小説です(^^♪

お暇な時にでもぜひどうぞ♬


【アメーバブログ】

https://blog.ameba.jp/ucs/top.do


【男山教会ホームページ】

https://otokoyamakyoukai.jimdofree.com/


【YouTube】(不思議のパルプンテ)

https://www.youtube.com/@user-vh3fk4nl7i/videos


【ノート】

https://note.com/unique_panda3782



【YouTubeドラマにつきまして】

無課金でやっておりますので、これで精一杯…と言うところもあり、

お見苦しい点はすみません。 なので音声も無しです(BGMのみ)。

基本的に【ライトノベル感覚のイメージストーリー】です。

創造力・空想力・独創力を思いっきり働かせて見て頂けると嬉しいです(^^♪

出来れば心の声で聴いて頂けると幸いです♬

でもこの条件から出来るだけ面白く工夫してみようと思ってますので、

どうぞよろしくお願いします(^^♪




タイトル:彼女の部屋


私には付き合ってる彼氏が居る。

付き合い始めて4年目。

昔は2人でアパートに住んでたけど、

今はマンションに引っ越してきた。


私たちはもう結婚と同じ形で同棲しており、

式もちゃんと挙げようと予定している。

今の世代、こう言うカップルも多いだろうか。


でもマンションに引っ越してきてから、

なんだか不思議なことが起き始めた。


(夜中)


彼「…う…うう…」

彼が毎晩、夜中になるとうなされる。

彼「うう…うう…わかった…わかったからちょっと離れてくれ…やめるんだ…」


寝言で毎晩そんなことを言うのだ。

「…ちょっと、ちょっと大丈夫…?」

彼「うう…はっ!…ハァ……夢か…」

「またなの?」

彼「………」


うなされている彼を見て、つい声をかける。

途中で起こされて

彼はなんとなく憂鬱な感じになってるけど、

その夢の内容を聞いてみても

すっかり忘れた感じで何も言ってくれない。

でも見てると、本当に夢の内容を覚えていないようなのだ。


「眠剤あるけど、飲む?」

彼「……いや、大丈夫」

何だか少し妙だった。

アパートに住んでいた時、こんな事はなかった。

このマンションに来てからなのだ。


それまで夢なんて見なかった彼なのに、

ここへ来てから急にその夢にうなされるようになり、

なんかかなり疲れてる感じ。


これから一緒にここで

やって行こうって決めてきたのに、

私はだんだん不安になってきていた。


そんなある日の仕事帰りの事だった。

私は今OLとして働いていて、

彼と正式に結婚してから専業主婦になるつもりだった。


その帰り道。

マンションが見える位置にまで帰ってきた時、

「あれ?」

私たちの部屋の前まで女の人が歩いて行き、

ドアの前に突っ立っている。


「…ちょ、ちょっとあの人何してんのよ…」

変な人かと思い、私は少し急ぎ足で帰ろうとした。

でも次の瞬間…

「えっ?!」

その人は玄関前の鉄柵を乗り越えて落ちたのだ。


「な、何やってんのあの人!!」

と急いでマンション下まで行ったが、

「あ、あれ!?…ハァハァ…居ない…?」

さっきここに落ちたはずの彼女が居ない。

確かに少し陰になって見えなかったが、

あの角度で落ちればここに落ちて居るはず。


「ハァハァ…ハァ…どういうこと…」


変なもの、見てしまった…?

私は恐ろしくなり、

その事を彼が帰ってきてから彼にも話した。


彼「そんなバカなこと…」

「ほんとなのよ!私見たんだから!」

彼は落ち着いて聞いてくれたが

やっぱり信じられないと言った表情。

そりゃそうだろう。

私だって逆の立場なら信じないだろうか。


でもその夜だった。

彼「…うう…ううう…」

彼がまた例によってうなされ始めた時、

私は目が覚めて彼の方を見た。


「ちょっと大丈夫?」

いつものように声をかけたが

その夜に限って彼は起きなかった。

「ね、ねぇちょっと!」

揺すっても起きない。


不安になったその直後、壁に何か動く気配を感じた。

「えっ!?」

壁から人の輪郭のようなものが

まっすぐこちらへ向かって歩き、

彼の上に寝そべり、まるで甘えるような仕草を見せた。


「………(あ、あたし、何を見てるの…)」

こんなとき恐ろし過ぎて声が出ない。

その輪郭は女にかわり、

「………(こ、この人、あの時の…)」

直感だったが、あの鉄柵から落ちたひと

多分あの人だと確信できた。


その夜、彼はずっと起きずに

朝になってようやく目覚めてくれた。


健康に問題は無くそれからも生活していた。

ただ私たちはすぐそのマンションを引っ越した。

その時の記憶は私の中だけにあるので

彼に言っても話にならない。

彼はやっぱりその夢のことを全部忘れているのだ。


あの人は、一体どういう人だったのか?

それが今でもよくわからない。



(※)これまでにアップしてきた作品の内から私的コレクションを再アップ!

お時間があるとき、気が向いたときにご覧ください^^


動画はこちら(^^♪

https://www.youtube.com/watch?v=frsKBMgZbDM

少しでも楽しんで頂き、読んだ方の心の糧になれば幸いです。

サクッと読める幻想小説です(^^♪

お暇な時にでもぜひどうぞ♬

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