第192話 本領
〜ポイズン社長〜
「まずは貴様らの戦意を捻り潰してやらんとな!!」
地面を蹴ったダルクが武史の懐に一気に飛び込んだ。
〈!?!?!?!?!?〉
〈スゲー速いじゃんアイツ!?〉
〈武史が危ないわよ!?〉
〈身体能力違い過ぎるからなぁ〉
〈数で押すしかなくない?〉
「速い!?」
「当たり前だ! 竜人を舐めるなよ!」
ダルクが腰の剣を抜き、武史に連続斬りを浴びせる。その一撃一撃は重く、鉄壁が発動していても、武史の表情は苦痛に歪んだ。
「ダラァ!」
「そんな攻撃当たる訳がないだろう!!」
武史の攻撃をヒラリと飛んで避けたダルクが空中で剣に魔力を集約させる。
「くっ……さっきのヤツらとは攻撃の重みが違うで……」
「貴様ら如きが竜人に勝てると思ったのが間違いだ!!」
魔力によってエメラルド色に輝く刀身。それを構え、ダルクは技名を叫んだ。
「バキムスラッシュ!!」
無数の斬撃が俺達に降り注ぐ。全員に回避するよう告げ、地面に飛び込む。俺達の頭上を通り抜ける斬撃。その刃達は、地面に直撃するたび深い傷を刻み込んだ。
〈うわあああああああ!?〉
〈竜人のスキルヤバすぎぃ!?〉
〈あんなの連続で食らったら……〉
〈みんな死なないでぇ……〉
〈パララもんがんばるのだ!:8666円〉
〈負けないでなのだ!:8666円〉
〈絶対勝てるのだ!:8666円〉
〈投げ銭でがんばれる状況と違うだろ!〉
〈ごめんなのだ!〉
〈癖なのだ!〉
〈許してなのだ!〉
一撃でどれだけ飛んでくるんだよ!
周囲に放たれた無数の斬撃。止まない刃に俺達は地面に伏せたまま身動きが取れなくなってしまう。
武史が床に直撃する斬撃をジッと見つめた。
「あの傷の付け方……俺の大剣に符呪しとる真空刃に酷似しとる。アレは物理属性の斬撃やな」
「じゃあ武史の鉄壁で防げるのだ?」
「物理やから止めることはできるやろうが……流石にこの量の連続斬撃は受け止めきれやんで……っ!」
「うぅ……どうすればいいのだ!?」
パララが顔を青くさせる。ヤツの攻撃で俺達パーティのテンションが一気に下がってしまうのを感じた。アイツ、力の差を思い知らせるために大技を使ったのか。
「フィリナさんのツリーウォールは発動できないんですか!?」
シンの問いかけにフィリナが杖を握り締める。
「高所であるここでは大地のマナを集める時間が必要です。私に時間を頂ければ」
魔力を溜めようとしたフィリナを手で制す。
「いや、フィリナの魔法は攻撃に使いたい。ヤツらは俺達が防戦一方になると思ってるはずだ」
アイツらの態度を見ると俺達を舐めてるのは明白だ。なら、それを利用しない手はねえ。
まだ魔導士のベイルストは動いてない、この攻撃が止んだら、必ずヤツらは次の攻撃を仕掛けて来るはず。それが魔法だったら……。
チャンスはその時だ。
ダルクのあの技の威力から考えると魔力の集約に時間が必要な技のはず。なら、追撃はベイルストがするはずだ。
「ベイルスト! 追撃しろ! ライトニングブラストだ!」
「よっしゃ分かったぜ!!」
ベイルストが杖に蓄積した魔力を解放する。
「消し飛べ!! ライトニングブラスト!!」
〈!?!?!!?!?〉
〈威力高過ぎるのだ!〉
〈あんなの見た事ないのだ!〉
〈ホントに消し飛んじゃうのだ!〉
〈武史ならきっと大丈夫よ!みんなの壁役なんだから!〉
〈ネキのいう事信じたいけどさ〉
〈ヤバすぎるってこれ……〉
膨大な雷が先端から発射され、電撃を迸らせながら俺達へと向かって来た。
「ビンゴだぜ!! 武史! 流れを変えるには今しかねーぞ!」
「了解や!! みんな俺の後ろに下がれ!」
「俺のライトニングブラストがテメェなんぞに止められるかよぉ!」
ベイルストが馬鹿みたいに笑い声を上げる。アイツの過信も分かるぜ。あの魔法は俺達人間の使う上級魔法よりずっと威力が高いからな。
だけどさ、俺達の盾役もしっかり強力な魔法対策してきてるんだぜ? ガランドラの時はそれが発揮できなかっただけ……敵を侮るのは敗北フラグだ。
「しゃっ! いくで!!」
武史が、こちらに向かってくるライトニングブラストの前に立ちはだかる。そして、大剣を構えて肩に担ぎ、技の構えを取った。
「な!? アイツ避ける気ないのかよ!?」
〈え、マジ、受ける気!?〉
〈鉄塊の武史って物理防御だけだろ!?〉
〈武史ぃ……死なないでぇ……〉
〈ヤバいのだ!〉
〈モロに食らっちゃうのだ!〉
〈消し飛んじゃうのだ!〉
〈絶対大丈夫よ!だって武史は天性の受けなんだから!〉
〈ネキwwww〉
〈受けってwww〉
〈不謹慎だけど草w〉
武史に直撃するライトニングブラスト。その瞬間、武史の鎧に符呪された、反射魔法が発動した。
「あの符呪の光は……」
「反射魔法だと!?」
驚いた顔をする2体の竜人。武史が過去に中野で戦ったボス、ナーガレイズの火炎弾。それを461さんは反射魔法で跳ね返していた。モンスターの放つ強力な攻撃をだ。
武史はそれを目の前で見てる。だから、反射魔法で対応できる範囲も理解しているんだ。
「もう仲間はやらせんぞクソがあああああああ!!!」
武史が大剣を振り下ろし、石流岩烈斬を放つ。瞬間、武史の鎧の反射魔法がライトニングブラストを跳ね返した。
〈!?!!!?!?!?〉
〈武史!!〉
〈TAKESHI!!〉
〈ひゃだ!? すごいじゃない!!〉
〈武史が成長してるわ!〉
〈仲間を守る武史も嫌いじゃないわ!!〉
〈ネキ達集まってきたw〉
放たれる衝撃波とそれに続くように返される電撃。ダルクとベイルスト達は二手に別れて回避した。
「避けろベイルスト!!」
「うわやべぇ!?」
ベイルストは飛び退いて電撃の軌道から逃れ、ダルクは転げながら体勢を立て直す。
「まだ油断するんじゃねーぞみんな! こっから反撃開始だ!」
持ち返すのは俺の仕事。みんなが判断に困るなら、それを考えなくていいようにしてやるのが俺の役割だ!
(武史! 少しの間だけダルクのヤツ止められるか!?)
(ああ! 引き付けるくらい任せとけ!)
武史は大剣をくるりと回して肩に担ぐと、叫びながらダルクの元へと駆け出した。
「来いやクソトカゲ野郎! テメェらの仲間に受けた屈辱返したるわ!!」
「はっ! 威勢だけで何ができる雑魚が!!」
ダルクは、完全に狙いを武史へと向けて、その剣で攻撃を放った。
これでよし。まずはベイルストの援護を潰す。
「タルパちゃんは20体ぬいぐるみ出してベイルストを攻撃してくれ!」
「大きさは!?」
「人間サイズ!」
「了解です!」
俺の指示に合わせてタルパちゃんが夢想魔法を発動する。20体のぬいぐるみが現れ、四方八方からベイルストに向かって突進を始める。
〈タルパマスター!!!〉
〈かわええええええ!!〉
〈ヤバい! ポイズン社長達と共闘!!〉
〈胸熱なのだ!〉
〈可愛いのだ!〉
〈ロマンなのだ!〉
「なんだぁその魔法はよ〜! 氷魔法で全部ぶっ飛ばしてやるぜ!!」
ベイルストが杖を構える。ヤツの杖に物凄い速さで魔力が蓄積されていく。チャージ速えぇな……。
チラリとフィリナを見る。彼女は既に魔法を溜め終えており、俺の合図を待っていた。やるじゃんフィリナ。俺らのパーティに馴染んで来たな。
「フィリナは俺の合図でツタの魔法な!」
「はい!」
〈え、アレよく見たらエルフ!?〉
〈マジ!? 気付かなかった!!〉
〈エルフなんて存在するの!?〉
〈しかもなんでエルフが仲間になってるの!?〉
〈めちゃくちゃ美人じゃん!〉
〈配信者やるのかな!?〉
〈そんな事どうでもいいわよ!今は戦闘に集中しなさいよアンタ達!!〉
「おらぁ!! 熊もろともぶっ飛ばしてやるよ!!!」
ベイルストが魔法を発動しようとする。
まだだ。まだ早い。
(フィリナ、アイツが完全に攻撃に意識を向けた瞬間を狙え。ヤツの攻撃を潰すんだ)
(はい、タイミングは任せます。信じておりますよ?)
フィリナの信頼するような瞳に一瞬ドキリとした。美人だからずるいよな、こういう時……。
「死ねえええ!!! ブリザードウェイブ!!!」
「魔法名を告げた! 今だフィリナ!!」
「アイヴィーレスト!!」
ベイルストが魔法を放つ直前、ヤツの手を魔法のツタが絡めとる。それがヤツの腕を天井へと捻り上げ、氷魔法は天井へと放たれた。
〈うおおおおおおお!?〉
〈大技潰した!!?〉
〈やるじゃないあのエルフ! 嫌いじゃないわ!〉
〈天井凍り付いてるぞ!?〉
〈威力ヤバ!?〉
〈当たらなくて良かったのだ!:8666円〉
〈ホッとしたのだ!:8666円〉
〈エルフさんに渡して欲しいのだ:8666円〉
「ぐあっ!? ウゼェことしやがって!?」
物凄い勢いで凍り付く天井。ウゼェか。だけど、まだまだウザいのはこれからだぜ。なんたって俺は……。
「毒使いだからな!!!」
俺は猛毒の牙を発動し、8本の毒の矢を空中に出現させる。何をされるか察したベイルストがその場から逃げようとするがもう遅い。俺は、その矢を全弾ベイルストへ直撃させた。
「がっ……!?」
ベイルストが苦しみの声を上げる。あの反応……毒状態になったな。ヤツはダルクのことにまで気が回らなくなったはずだ。
「何をやっているベイルスト! そんな毒など治癒魔法で早く治せ!」
「この熊が鬱陶しいんだよ!!」
ダルクとベイルストが苛立ちの声を上げる。タルパちゃんのぬいぐるみ達が執拗に攻撃を続けて、ベイルストの治癒魔法の発動を妨害してる。その攻撃に対応している間にもヤツの体力は削られていく……冷静な判断はできないはずだ。
「よっし! タルパちゃんはそのまま熊でベイルストに攻撃続けてくれ! フィリナは隙をみてツタで拘束な!」
〈ポイズン社長もやるわね!〉
〈いつもパララもんを助けてるから当然なのだ!〉
〈ポイ君はすごいのだ!〉
〈ポイ君って呼んでいいのはパララもんだけなのだ!〉
〈ごめんなのだ!〉
〈許してやるのだ!〉
〈謎の喧嘩すな!〉
次はダルクだな。
奥でダルクと武史が激しい戦闘を繰り広げている。武史が押されてるが、なんとか持ち堪えてるな。
振り向くと、いつでも麻痺魔法を発動できるように準備していたパララと、シンが俺をみていた。この2人には温存して貰ったしな。こっから活躍して貰うか。
「パララは麻痺魔法でダルクを狙え! シンは俺と来い!」
「了解なのだ!」
「分かりました!」
〈パララもんキターーーー!!〉
〈待ってたのだ!:8666円〉
〈真打登場なのだ!:8666円〉
〈がんばるのだ!:8666円〉
〈もう1人いるな〉
〈配信者じゃないやつかも?〉
〈ひゃだ!?可愛い少年よ!嫌いじゃないわ!嫌いじゃないわ!〉
〈ネキのテンション高いw〉
シンとパララの3人でダルクと武史の元に走る。その間にも猛毒の牙を発動、8本の矢を俺の周囲に追従させる。
「待たせたな武史!」
「おう! 待ってたで!」
武史がダルクの攻撃を受け止め、シンと2人で攻撃を仕掛ける。ヤツが反撃に出ようとした瞬間パララが麻痺魔法を直撃させる。舌打ちするダルク。ヤツがパララに視線を向けた隙に俺の猛毒の牙を打ち込んだ。
「鬱陶しいヤツらだ!! バキムスラッシュ!!」
ダルクが剣を構えて横に高速回転する。竜巻のように回転したヤツから真空刃が周囲に放たれた。
「バキムスラッシュ!? またあの攻撃ですよ!?」
「落ち着けシン! さっきとは違うぜ!」
そう、今度は全方位に刃を放つように刃を飛ばしている。アイツ、俺の猛毒の牙を警戒してやがるな。そのおかげで俺達へ向かう刃が少なくなってる……判断ミスだ。ダルクも焦ってるな。
「俺の後ろに!!」
武史の背後に隠れる。武史が剣を盾に斬撃を防ぐ。刃が分散した状態なら武史も止められる。攻撃が止んだタイミングが次のチャンスだ。
「パララ! アイツの麻痺の抵抗値はどれくらいで突破できそうだ!?」
パララがダルクの動きに集中する。麻痺魔法を当てると敵の動きに僅かに変化が現れる。その度合いを見てみれば、あと何発当てれば麻痺状態にできるかの推測ができる。
「アイツ耐性強いのだ! あと10発は当てないとダメなのだ!」
「完全耐性では無いんだな?」
「違うのだ! 見て! 左手の動きがさっきより少しだけ変になってる!」
「よ、よく分かるなぁパララもん……」
「ふふん、僕は麻痺のスペシャリストなのだ! 当然なのだ!」
シンが困惑したようにパララを見る。パララは麻痺だけを極めて来たからな。この辺りの見極めは並の探索者の比じゃない。
にしても麻痺耐性無効じゃないのは朗報だ。このまま押せばいける。無効だと面倒くせぇんだよなぁ。ま、パララの魔法なら無効でも突き破るけどな。
「武史、次の攻撃防いだら岩烈斬頼む」
「ええんか? それやと盾役がおらんくなるぞ?」
「2人がかりなら何とかなる。シン、いけるか?」
「問題ありません。アイツの狙いを分散すれば良いんですよね?」
「よく分かってるじゃん」
「461さんに教えて貰いましたから。相手の行動を制限するのが基本だって」
461さんに? あの人面倒見良いんだな……だけど、今はそれがありがたいぜ。
「行くぜ!!!」
「はい!!!」
ダルクの真空の斬撃が止んだ瞬間、武史が剣を肩に担ぎ魔力を集約させる。俺とシンはダルクに向かって走り出した。
〈2人走り出したぞ!!〉
〈行けるんちゃう!?〉
〈ポイズン社長ならやってくれるのだ!〉
〈このパーティのリーダーなのだ!〉
〈絶対勝てるのだ!〉
〈チャラいけど強いイケメン……嫌いじゃないわ!〉
〈ネキがまたwww〉
「守って貰うのは終わったのか!!」
ダルクが再び技を放とうと剣を構える。俺は、ヤツの攻撃を妨害するため猛毒の牙を放った。
「むだだ! 俺には当たらん!!」
さっきまで警戒してた癖によく言うぜ。
だが、これでヤツの「詰み」だ。
横へ飛んで猛毒の牙を躱すダルク。ヤツが俺の攻撃に気を取られた瞬間、その体に麻痺魔法が直撃した。
「何?」
「もっと喰らうのだ!!」
パララが連続で麻痺魔法を放つ。俺達はダルクを囲むように陣形を組んだ。
「パーティ戦の真骨頂を見せてやるぜ!」
「ちっ。鬱陶しいヤツらだな!」
「わりぃな! 鬱陶しい事が得意なんだよ俺達は!」
ヤツが麻痺魔法の回避に集中した瞬間切り掛かり、ヤツが俺に狙いを定めるとシンがダガーで攻撃を加える。ダルクが反撃に転じた瞬間麻痺魔法と猛毒の牙を浴びせる。ダルクが大技を出そうとすると、武史の石流岩烈斬がヤツの技モーションを潰した。
〈うおおおおおお!!!〉
〈押してる!?〉
〈相手のモーション潰してる!〉
〈行けるのだ!〉
〈あと少しなのだ!〉
〈がんばるのだ!〉
〈成長したわね……みんな……〉
〈後方腕組みネキになってるw〉
ヤツの攻撃を何度も潰す内に、ダルクの息が上がって来た。
「はぁ……はぁ……ベイルストは何をしている!?」
「そ、そっちに行きたいけど、このコイツらがしつこいんだよ!」
ベイルストの方を見る。ヤツは、タルパちゃんのぬいぐるみの猛攻とフィリナの妨害によって防戦一方となっている。そろそろ仕上げだ。
「ぐ……貴様らぁ……」
もうすぐキレそうだ。麻痺の抵抗値もあと少し。
ここでやる最後の一手は……挑発だ。
「降参しろダルク。お前が俺らのこと舐めてた時点で勝負は着いてんだよ。お前みてぇな小物はガランドラやラムルザみたいにはなれねぇよ」
武史や461さん達から聞いた名前を挙げる。コイツも知ってる名を上げれば、そのプライドをくすぐれるはずだ。
「ふ、ふ……ふざけるなああああああああ!!!!」
ダルクが魔力を放出しながら俺に狙いを付ける。毒状態にもなってるな。焦りと状態異常と行動制限で完全にキレやがった。
「来いよダルク!」
「死ねええええええ!!!!」
奴が魔力を込めた斬撃を放つ。それを避けてダルクを蹴り飛ばす。
「パララ!」
「麻痺魔法!!」
バランスを崩したダルクに麻痺魔法が直撃する。その一撃で抵抗値を突破したのか、ダルクは膝を付いた。
「がは……っ!?」
「僕が腕輪を!!」
シンが走る。彼はダルクに飛び付くと、器用にダガーを使って腕輪だけを跳ね飛ばした。
「しまっ……腕輪が……!?」
「今だ武史!!」
「その言葉、待ってたで社長!!」
俺の背後から武史が駆け抜ける。武史が大剣を構えた。
「この前の借り……お前に全部返したるわ!!!」
武史が飛び上がる。ダルクは避けようとするが、麻痺によって上手く体が動かないようだった。
「岩烈斬!!!」
岩烈斬がダルクの顔面に直撃し、無防備のままのダルクを大地へ叩き付けた。
「があああああああああああああ!?」
〈うおおおおおおおおお!!!〉
〈きたああああああああああ!!!!〉
〈勝ったのだ!!:8666円〉
〈すごいのだ!!:8666円〉
〈お祝いなのだ!!:8666円〉
〈ヤベーよみんな!!〉
〈嫌いじゃないわ! 嫌いじゃないわ!!〉
轟音。そしてダルクの悲鳴。
痙攣して動かなくなったダルクから、レベルポイントの光が溢れ出した。
次回、ダルクを倒した北棟攻略メンバー。残されたベイルストは? そして司祭は……?
次回は10/30(水)12:10投稿です。よろしくお願いします。