俺はどうやら? 一言多いみたいで、人にそのせいで嫌われている!?
“俺はどうやら? 一言多いみたいで、人にそのせいで嫌われる!?”
俺はお節介なのか? 言わなくてもいい一言をいって人に嫌われる。
つい最近も職場で、“誰が一番可愛いくない”という話を会社の女の子達
が話していたから、俺はついポロっと青柳さんの顔はカマキリに似ている
と言ってしまい、そこに居た女性陣に完全に嫌われる!
そもそも、誰が美人で誰がブサイクなんて話は要注意だよな。
美人は、ウチの職場でも男女関係なく一番キレイな村上さんに決まった
のだが、“誰が一番ブサイクになると、、、?”
なかなか誰も自分だと認めたくない!
だから俺がポロっと、“青柳さんが一番カマキリみたいな顔で俺はブサイク
だと思う!” と自信満々に答えてしまった!
その後、その場の空気が凍りつく。
誰も一言も話さず、一人の女性が口を開いた時には俺への攻撃が始まって
いたんだ!
『今の言い方、酷過ぎるよねぇ~青柳さんに謝りなさいよ!』
『・・・いやいや、本当にごめん! そんなつもりで言ったわけじゃ、』
『カマキリみたいな顔って? どんな顔よ!』
『ほら? 青柳さんが泣いちゃったじゃない!』
『ごめん、俺が言い過ぎたよ。』
『本当に言い過ぎなのよ! 本当にそう思って言ったの?』
『思ってないって! 冗談で言っただけだよ。』
『青柳さん、冗談で言ったんだって! もう許してあげたら?』
『“無理! 無神経過ぎよ! ちゃんと謝って!”』
『“本当に、ごめんなさい!”』
『・・・もう、許してあげて、ほら? 加納クン、早く行って!』
『あぁ、本当にごめんね、』
『絶対に許さないんだから!』
『・・・・・・』
・・・職場でも美人の村上さんが、俺をあの場から逃がしてくれた。
でも? 俺がカマキリみたいな顔と言った青柳さんは俺を許してくれていない。
確かに、“俺は一言多い。”
言わなくてもいい一言を、つい言ってしまう。
完全に、青柳さんには嫌われたと俺は思っていた。
*
・・・だが次の日、青柳さんから俺に話しかけて来る。
『今日のお昼、少し昨日の事で話したい事があるから? 一人で屋上に
きてくれない?』
『えぇ!?』
『約束だからね! 必ず1人で来てよ。』
『・・・あぁ、』
俺は昨日の話の続きなのかと? 1人また憂鬱になった。
確かに俺が悪いけど? またあの話をぶり返さなくても......。
もういい加減! 許してくれよ!
そう思いながら、俺はお昼、青柳さんに言われた通り1人で屋上に
向かうと、、、?
青柳さんが先に来ていて、俺にこう言ったんだ!
『昨日言った事! 責任取ってくれたら、許してあげる!』
『“えぇ!? 責任って何を?”』
『“私を加納クンの彼女にして!”』
『えぇ!?』
『カマキリみたいな顔の彼女でも、加納クンは愛せるんでしょ?』
『・・・・・・』
『私さ、前からずっと加納クンの事が好きだったの、それなのにあんな
事言われて! 心が傷ついちゃったじゃない! だから責任取って!』
『俺が悪かった! でも俺は青柳さんとは付き合えない!』
『・・・えぇ!? なんで?』
『“俺が好きなのは、村上さんだから!”』
『・・・ああ~やっぱり男って? 美人な女が好きなのよね!』
『見た目が一番大事だよ!』
『もういいわ! 許してあげる、この話はもう終わり! じゃあね!』
『あぁ、ありがとう!』
『・・・・・・』
・・・なんだろうな?
いろいろあったけど、青柳さんは俺を許してくれた。
俺が好きなのは、この職場で一番美人な村上さんだ!
いつかその事を俺は、村上さんに伝えよう。
その時は、“一言多く言う事はないと思うし!”
だって! 俺の本当の気持ちを素直に言うだけだから。
俺が一言多い時は、頭の中で言ってはいけない言葉が浮かぶ時だけ。
だから美人の村上さんに俺が、“一言多く言う事なんて絶対にない。”
最後まで読んでいただいてありがとうございます。