#05 超絶美少女でもウ●コがもの凄く臭い
ボスの家では、ボスと下僕である僕と、後は食事や掃除洗濯などの家事を担う住み込みの家政婦のバァさんが一人の3人が生活している。
ボスの父親は、仕事が海外がメインであるため数年に1度しか家には帰ってこない。
母親の方は、幼少期に死別している。
ボスの甘えモードが始まったのも、両親の愛情に飢えているが故というのは想像に容易いが、だからと言って同情している訳でもない。
何故なら、下僕として自由を奪われている僕の方のがボスよりも数倍可哀相だからだ。
ボスの軍門に下った日の晩、ボスの父親が僕の両親に会いに来て、大金を積んでボスの許嫁として僕の身柄を確保した。 要は僕は両親に売られたのだ。
あれから10数年、毎日ボスのお世話をし、心身ともにボロボロになっている。
他人から見ると、完璧なスタイルで超絶美少女が幼馴染で許嫁。
きっと男なら誰もが羨むだろう。
妬み嫉みも毎日凄い。
しかし、僕は声を大にして言いたい。
機嫌を損なう度に顔面を殴られるのは、物凄く痛いんだぞ!
週に一度のジムでのトレーニングで、スパーリングと称してサンドバックにされるのだって、滅茶苦茶痛いんだぞ!
食事のおかずが魚だと小骨取るの大変だからって何度も訴えてるのに、家政婦のバァさんボケててすぐ忘れて煮魚とかしょっちゅう出てくるんだぞ!
美術のデッサンで3時間かけて描いたボスの肖像画、「気に入らないからやり直し」って言って丸めて捨てられたこと何度あると思ってんの?
僕のが腰痛酷いのに、ちょっと疲れてるだけのボスのマッサージを毎日しないといけないんだぞ!
アナタは、おちんちんを切られそうになった恐怖を味わったことがあるのか?
超絶美少女でも、毎朝のウ●コ、もの凄く臭いんだぞ!
「俺にも可愛い幼馴染の女の子とか居たら、きっと人生バラ色だったのに」とか言ってる輩、今すぐ代わってやるから名乗りでろ!
はぁ
僕はもう疲れたよ
クリスティーナ編 完