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こんな幼馴染は嫌だ  作者: バネ屋
美貌と暴力の悪魔 クリスティーナ編
6/18

#02 日常



 ボスとの一日は、ボスを起こすことから始まる。


 朝6時5分前にはボスのベッドの前で待機。

 6時丁度に声を掛けて優しく起こす。 優しく起こすのは、寝起き機嫌が悪いボスに殴られるのを防ぐ為だ。

 起きても寝ぼけたままのボスの着替えを手伝い、髪をブラシで梳く。

(因みに、ボスは僕の事を下僕としか見ていないので、僕の前では平気で裸になる)


 朝食はボスの横に座り、口を開けてまつボスに一口一口スプーンで食べさせる。

 以前、こんなことをしていると僕が食べ損ねてしまうので労働環境改善を訴えたけど、翌日から僕の朝食がうまい棒に変えられ「これで10秒チャージなさい」と命令されただけで終わった。


 朝食が終わると、ボスは毎朝このタイミングでお手洗いに行くので、トイレの前で待機することになる。

 女性の排泄物の臭いなどかぎたくはないが、ボスがトイレから出てきた時にその場に居ないと殴られるため、結果毎朝ボスのウ●コの臭いを嗅くことが習慣となっている。


 そうこうして7時になると家を出る。

 駅まで15分程の道を歩き、在来線に乗って3駅。降りた駅からは10分程で学校に到着。


 下駄箱からボスの上履きを取り出しボスの前に並べる。

 ボスが脱いだ靴を下駄箱にしまう。

 そこから素早く自分も履き替え、ボスの元へ駆け寄る。


 教室に着くと、ボスよりも先にボスの席に駆け寄り、イスを引いて待つ。

 ボスが座るのを確認してからボスのカバンを机の横へ掛けて、それから自分の席に着く。

 因みに、僕の席は常にボスの隣だ。



 今日は朝からクラスの陽キャ男子がボスに話しかけてきた。

 その様子を戦々恐々としながら見守っていると、案の定ボスの舌打ちが聞こえた。

 その瞬間、ボスの右ストレートが陽キャ男子の鼻の辺りに炸裂して、陽キャ男子は3メートル程真後ろに吹っ飛んだ。


 ここで選択を間違えてはならない。

 もし吹っ飛んだ被害者を心配する素ぶりでも見せよう物なら、今度は僕がボスの拳の餌食になってしまう。


 僕は上着のポケットから素早くウエットティッシュを取り出し、ボスの右手を綺麗に拭き取りながら怪我等無いかを確認する。 相変わらず白くて細い綺麗な指だ。 

 因みにボスの爪の手入れも僕の仕事だ。


 教師が教室へやってきてHRが始まる頃には、先ほどのファイトが嘘の様に教室はいつもの日常に戻っている。

 要は、ボスが怒って暴力を振るう光景は、ごく日常的な光景としてクラスにも受け入れられているのだ。 




 授業中はボスのお世話をすることは免除されている。

 何故なら、僕がノートを取らないと、ボスも困るからだ。

 逆に、僕のノートが不十分だと、鉄拳制裁が待っている。

 なので授業中の僕は命がけでノートを取る。


 お昼になると、僕はカバンから二人分の弁当を取り出す。

 もちろん僕とボスの分だ。

 因みに、学校での食事は、ボスは自分で食べる。

 流石に人前で食べさせて貰うのは、羞恥心があるようだ。








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