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夢見る夢子ちゃん!!!現実になる???  作者: みや
第1章 はじまりのはじまり
96/139

~『アリの店』誕生秘話~

いつか編集って、してみたいです笑

台風、真っ最中、皆様も気をつけて下さいね〜

~朝粥のお店ではそれなりにゆっくりしてたのか、市場から出て大通りに入った時にはそれぞれのお店が開店準備で忙しなく動き出してた~


「おばあちゃん、その人とはいつぐらいぶりに会うの?」

「そうさのぉ、う〜ん、、、15年以上にはなるかの?」

「15年!あたし生まれてない!、、、というかそんなに久しぶりでその人、おばあちゃんに気付くかな?」

「気づかないかもの!」

おばあちゃんはそう言って笑った。

「あたしは気づくと思いますよ、だってお母さん、ここ数年は歳を取るどころか、若返っていくと評判でしたもの笑」

「確かに、僕も気づくと思うな。ラジオ体操もマラソンもファレノプシスであれほど定番になるほど流行ったのも、あんじーが始めて、子供達が参加し始めたのもあるけど、女の人の参加率が多いのはエテさんがしているので、若さの秘密があるのでは?と、思われてる様ですよ笑」

「ふぁふぁふぁ、そうかの〜笑」

おばあちゃんは嬉しそうに笑った。


「あっ、確かこの通りに曲がった先のはずです」

オトンヌは、大通りを曲がった。

少し先に、赤と黒のチェック柄で楕円の形の看板に『アリの店』と描かれたお店が見えてきた、お店の扉にも同じ様な柄の暖簾が掛かっている。

外から見えるショーウィンドウには様々なチェック柄の小物が綺麗に並べられていた。


お父さんが扉を開けると【カラン、コローン】と可愛らしくベルが鳴った。

「いらっしゃいませ〜」

お店の中から女の子の声が聞こえてきた。

あんじー達がお店に入ると、茶色の髪を2つに分けて結んでいる、丸い眼鏡をかけた女の子が箒を持っていた。

「すまない、まだ開店前だったかな?」

「大丈夫です、もぅ終わりましたので〜」

店の奥の方から

「マリちゃーん、お客様???」

「母ちゃん、そうみたい〜」

(母ちゃん???、雰囲気と合わなwアリさんの子供のマリちゃんなのかな???)

by その場の全員の脳内の声、、、


「いらっしゃいませ〜」

奥から女の人が出てきて、あんじー達を見つめると、おばあちゃんで、目が大きく見開かれた!



「えっ???もしかして、エテさん?」

「はいな」

「え〜〜〜っ!!!」

そのマリちゃんにそっくりな、真ん丸の眼鏡を掛けた同じく2つに分けたおさげ姿の女性が、店の奥から小走りに走ってきて、おばあちゃんの顔から、頭からをぺたぺたと触っていく、そして顔をぐわしっ、と両手で挟むと

「どぅして〜〜???変わってない、歳を取ってない!エテさんって、まさかのエテ様???!!!」


(エテ様?って、なんだ???)

byイヴェンヌ、オトンヌ、あんじーの脳内


「ちょっと、ちょっと、母ちゃん、か、あ、ちゃーん!」

急いでマリちゃんが走ってきて、ぐわしっと後ろからアリさん?を引き剥がした。


「あっ、ごめんなさい、、、。エテ様があまりにもお変わりないから、やっぱりエテ様は精霊様だったのかと、、、」


(えっ???どーゆー思考回路???やっぱり???)

byあんじー


「ふぉっふおふぉっ、アリちゃんは変わらんのう〜、元気だったかな?」

「うわぁ〜ん、本当のエテ様だぁ、、、おかげさまで元気です、、、ずーっとご無沙汰してましてすみません(;_;)」

アリさんは、ホロホロと涙を流して、泣き出した。

あんじー、オトンヌ、イヴェンヌはアリさんの激しさに驚き固まってしまったが、エテさんだけは変わらずににこにこしている。


「3人とも驚いたかな?アリちゃんはの、ちーーーと、感受性が豊かなんじゃよ笑」

「おー!お話には聞いていましたけど、エテ様、すごいです!母ちゃんをその一言で済ませられるのは父ちゃんだけかと思ってました。」

マリちゃんは、尊敬する様にエテさんを見て

「あたしはマリと申します。いつも母がお世話になっております」

「うむ!アリちゃんに似てしっかりしておるのぉ〜」

おばあちゃんはそう言うと、

「こっちは娘のイヴェンヌに婿のオトンヌ、孫のアンジーじゃよ。」

「はじめまして、よろしくお願いますね。」

「よろしく」

「はじめまして、よろしくお願いします。」

「くすくす、母ちゃんに似てしっかりしてるなんて初めて言われましたw だいたいは、母ちゃんに似ずしっかりしてるって、言われますよ」

「まぁ、マリちゃん、なんて事いうのぉ」

アリさんは、哀しそうに眉を8の字にした

「マリちゃんは、とってもしっかりしておるぞ、まだ10代の頃じゃて、1人で旅の行商に混じってファレノプシス街に来たのは、女の子の身でよっぽどしっかりしてないと無理じゃぁ」

(それは、しっかりじゃなくて、無鉄砲、もしくは怖いもの知らずと言うのでは、、、)

その場に居た、エテさんとアリさん以外の全員が思っていた。

「あの当時のあたしはガリガリで痩せてましたし、髪もざんばらで不揃いでしたから、女の子と思われなかったです。せいぜい変なガキが居ると思ってくれてました。

雰囲気の良さそうな行商の1団を見つけてはお願いして混ざりこんで、街まで行き、バザー等で洋服を広げて売ろうとしたのですが、なかなか売れなくて、、、食べるのにも困ってくるくらいでした、、、」

アリさんはその当時を思い出したのか、苦笑いして

「もう次でも何にも売れなかったら、諦めよう、、、私が洋服のお店を持つなんて無理な夢だったんだ、って思い始めて、、、」

「家を飛び出す様に出てきたので、家に帰る事もできなくて、、、でも、これでお終い、最後の街って決めて、ファレノプシスに来たんです。」

アリさんはにっこりと笑った。

「そしたら、エテ様が、『ほぉ〜あんまり見ないデザインじゃの〜お前さんがデザインしたのかい?』って、声をかけてくれたんですよ」


「そうじゃったの〜」

おばあちゃんは当時を思い出す様に

「街に大きな商団が来て、大きなバザーを拓いているってんで見に行ったら、まぁ、大賑わいじゃ。

じゃけど、その中ですみーっこの方で、暇そうにしてる子供が居ったんじゃ」

「暇そうにしている、って、おばあちゃん、、、」

「いえ、本当の事なんですよ笑」

アリさんは、眼鏡の奥の目を細めて楽しそうに笑う

「近づいよーく、見てみたら、まぁ、今までに見た事のないデザインと色使いのショールやら、マフラーやらスカートが置かれてのぉ〜。ワシは見てるだけで楽しくなって来ての。あんまり洋服に興味のなかったワシが、一目惚れじゃw」

「だ〜れも買わないなら、ワシが全部買う!と、思ったんじゃよ」

「で、本当にぜーんぶ買ってくれたんですよ。

『お主、店番かの?店主は?わしはこのデザイン気に入った、全部貰おう。店主を呼んできてくれ』って、言ってきてね。」

「アリちゃん、びっくりした様に立ち上がって、『あたしです!あたしが店主です!』って、叫んだんじゃよ」

「ふふっ、本当にあの時は信じられなくて頭が真っ白でした、」

「それで、アリちゃん、『本当に?本当に買ってくれるんですか?からかってませんか?』って、言ったかと思ったら、目から涙がだ〜っと出てきてのぉ〜、、、さすがのわしもびっくりしたわい」

いつも読んでいただいて本当にありがとうございます。

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