~さんぞく、、、???~
~それから、半刻ほど過ぎただろうか~
「ん〜、、、あれ?」
あんじーは目が覚めた様で母親の優しい膝枕に気づくと、照れたように
「寝ちゃった〜?」
「ふふっ、目が覚めたの?まだ寝てて良いのよ?」
「大丈夫〜、スッキリした〜。あっ、お父さん、ありがとう〜」
オトンヌは元々のあんじーの場所に移動していた。
流石に娘の足を抱えているのは如何なものか?と、イヴェール達に言われたのである笑
「良いよ、まだそんなに経ってないよ?まだ寝なくて良いのかい?」
「うん!へへへ〜、また外見たい」
あんじーはオトンヌに席を代わってもらった。
「ん?」
オトンヌが少し眉根を寄せると、御者席のニックに合図した。
「はい。何か?」
「この先は二股の分かれ道になってるだろ?上の道じゃなくて、川沿いの下の道を通ってくれ」
「上の道のが近道ですが、よろしいので?」
「あぁ、構わない。半刻程しか変わらないはずだ」
「そうですね。解りました。下の川沿いを行きます」
「あぁ。そして、そこを少し行って良さそうな所で少し休憩にしよう。」
「かしこまりました。また声をかけて下さい。」
「あぁ、わかったよ。」
オトンヌはニックとの話が済むと、席に座り直した。
「あなた、何かありましたの?」
「お父さん、川沿いが好きなの?」
オトンヌはニッコリ笑い、あんじーの頭を撫でると
「少しだけ、川沿いから行きたくなったんだよ」
「ふむ。天恵のお知らせかな?」
「そうですね。ただそこまで嫌な感じはしなかったので、上から行ってもそんなに大事にならないでしょうが、今日は少しもイヤな思いをしたくなかったので笑」
「そうね。」
(山賊か、何かかな???何かな?)
byあんじーの脳内は知りたがりが発動したが、やっぱりこの雰囲気を壊したくなくて、そのまま窓から景色を眺める事を選択したのであった。
~その頃のあんじー達が選択しなかった山の中腹の中で~
「どうやら下の川沿いを通ってる様です、追いかけますか?かなり大きめの馬車の様ですぜ」
「ん〜ん、何か乗り気がしないなぁ〜」
「頭が乗り気しないなら、やめ時ますか。頭のその直感で俺らは捕まらずに生きてこれた様なものですしね。」
「あぁ、止めよう。この時間帯で護衛も付けずに大きめの馬車って、事は中に居るのは相当な手練って事だ。しかも方角的にファレノプシス方面だろ?」
「そうですね。中に居るのは、Sランクの幸運のオトンヌですか、、、もしかしたらその子供のガーディアンも居るかもしれないですね」
「あぁ、それならやめましょう。俺はあんじー様のファンなんだw」
他の者も口々に言う。
全部で15人位は居るか、山賊にしては雰囲気が荒んでない。みんな和気あいあいとしている。
「今日は俺達ものんびりするか」
頭と言われている男がそう言うと、みんな『賛成〜』と声が上がり、その場を移動した。
「キッド、」
先ほどお頭と呼ばれていた男に、ガーディアンが居るかも、と言った男が話しかける
「少し、小耳に挟んだ話ですけどね、、、」
「ん?」
何やら2人はその場で話し込む。他の輩は気にせずに各々散っていった。
~あんじーは自身のファンというものが居ることも知らずに、家族での楽しい馬車の移動にずーっと陽の気をキラキラばら蒔いていた。スカイはそれに反応してふよふよぷかぷか浮かんでる~
「そういえば、あんじーはどんなワンピースが買いたいの?この前と同じお店?」
「ん〜、まずはおばあちゃんの行きつけのお店から先に行く!」
「あらあら、そうなの???」
「ん?わしは最後でもいつでもいいぞ?」
「んーん!おばあちゃんのお店から行くの!(おばあちゃんのあのよく分からないセンス、その素となるお店を見てみなきゃ)」
「そうか、わかったよ〜」
「あっ、いつでも良いんだけど、『万事屋』にも寄って良いかい?」
オトンヌが言う。
「うん!あたしも行きたい。お母さん、万事屋は色々何でもあったよ〜。可愛いリボンも色々!」
「まぁ、じゃぁ、お母さんも何か買おうかしらね笑」
「少し、川辺で休憩しようか?」
「ニック、少し小休憩しよう」
「はい、了解致しました。」
ニックとケイトさんもずーっと御者席で楽しそうにしている雰囲気だった。
川沿いの中間辺り、ちょうど座るのに程よい岩がある所で馬車を停め、それぞれ休憩する事にした。
お母さんはお父さんのマジックバックからサラダクレープを取り出して、ニックさん達にも渡していた。
ニックさんケイトさんは仕切りに恐縮していたが、嬉しそうに受け取って、あたし達とは少し離れた所に2人で座った。
お互いにプライベートだから、お母さんも声をかけなかった様だ。
「ふふふ、寒くなかった?ってケイトさんに聞いたら、ニックとお喋りしてたから寒さとか全然感じませんでした、って」
「いいのぉ、良いことじゃ」
「あんじー、まずはフルーツクレープよりも先にサラダクレープが良いんじゃないかしら?飲み物もレモンたっぷりティーよ?」
「だって、、、サラダ先に食べたらお腹いっぱいになって、フルーツクレープが美味しく食べられないよ、フルーツ、桃も入ってる、、、」
「あんじーは、朝はそんなに食べられないから良いんじゃないかな?」
「お父さん!」
「それに、王都に着いたら朝ごはんは市場で朝粥を食べたいんだ、今お腹いっぱいになったら食べられないよ?」
「まぁ、朝粥!市場の、、、懐かしいわね〜」
「え〜、お母さん食べたことあるの???あたしないよ〜」
「ふふふ、そうね、市場のは具だくさんで美味しいのよ、久しぶりに食べたいわ」
「わしも1任務で王都に行く時には食べるの〜」
「え〜!!!おばあちゃんまで!あたしも食べたーい!」
「だろ?だから、今は軽くで良いよ。マジックバックの中では保存も効くし」
「そうですね、なら私もサラダクレープだけで」
「わしも1つだけにしようかの」
(おばあちゃんは干し肉入ったクレープを手に取った、、、流石だ、おばあちゃん!)
あたし達は少し川辺で休憩すると、出発する事にした。
王都に向けて出発ーー!!!
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