~お茶会、おわりの手前、、、〜
お茶会おわりです〜
「なかなか時間が取れないだろう?」
ユーリシアは、図星だった為、何も言えずに黙ってしまった。
「お、お兄さま、、、」
カノンは兄が何を言おうとしてるのか、焦って止めようとした。
ブルーノが牽制するように、ユーリシアを庇うように
「確かに学園が始まったので学業優先にはなっているが、元々冒険の依頼受ける事で身体を鍛えていたのだから、また少し落ち着いて依頼を受けるようになるだろう。」
「そ、うですね、、、」
ユーリシアは、内心焦った。兄とはせっかく学ぶ機会を貰ったのだから学業優先にしようと話をしていたが、それは結局訓練の事は何も考えてなかった。
(ルイ兄は風魔法を使いこなしてそれを研究するからいいけど、私は元々身体強化だから基本の身体はずっと鍛錬しなきゃいけないのに、どうしよう)
「ん?また任務を受けるのかい?週末だけそんな都合よく訓練になる様な任務はないんじゃないのかな?」
チャーリーは訝しげにそう言った
「そう、ですね。」
「お、お兄様!」
「カノン、どうしたんだい?今はユーリシア嬢と話してるから少し、待ってね」
「あっ、、、」
チャーリーは、カノンに注意する。周囲は一段と静かになり、ブルーノもチャーリーの正論に反論する言葉をスグに思いつかずに、頭をフル回転させていた。
マリンは何も言わずに息子を見つめ静観していた。
「それでね、どうだろ?週末、例えば午前中、王宮の騎士団に来て一緒にトレーニングをしないかい?」
「えっ?」
「そうしたら午後は勉強できるだろ?」
「えっ???それは、皆様の迷惑になるのでは、、、」
「いや、我々も君たちだけに任せるのではなくて、何か出来る事はないかと?と、団長とも話しをしていたんだよ。それでトレーニングの場を提供する事は出来るのではないか?って、話になったんだよ。僕達も通常土日のトレーニングは自主参加なのだけれど、みんな集まった者で自由に訓練しているんだ。そこで君が嫌でなければ一緒にどうかな?と思ってね」
な〜んだ、チャーリーさんって、良い人じゃん!もぉーびっくりしたなぁ〜by脳内あんじー
ユーリシアは実際焦っていた。貴族の言う言葉をそのまま受けても良いのか、どうししたら良いのか?
「あのぉ、その訓練にはあたしも参加してもいいですか?邪魔にならないように見学でも良いのですけど、、、」
「マーベル???」
(ユーリシアは驚いた、マーベルはそのサーチ力の影響か、人の感情に敏感でその為人見知りの様に初対面の人にはあまり心を開いた事がなかった。
オンシジューム公は少し一緒にいた為、特別だと思ってた。チャーリーさんも裏は何もないということかしら?)
「あたしは平日の午前中はオンシジューム公様から教えて貰っているのですが、土日は自由にしていいと言われてトレーニングは入ってないのです」
「オンシジューム公???紅蓮公様の事か?」
「紅蓮公???」
(何その、公様が嫌がりそうなネーミング(〃∀〃) 素敵すぎる〜)
「あぁ、失礼。マーベル嬢はオンシジューム公が戦ってる姿は見たことがあるのかな?」
「あっ、はい。この前の領地での守護膜張替えの時に御一緒しました。」
「その時、オンシジューム公は剣に火の魔法を纏わせなかったかい?」
「?いえ、天の裁きといって、雷のアレンジバージョンみたいなので飛んでるマンティーコアに攻撃してました」
「そうなんだね!」
チャーリーはものすごく瞳を輝かせて
「空飛ぶマンティーコアって、事は雌だね!マンティーコアは魔法耐性があるから、火の魔法ではなくて、雷魔法に何かしたんだろうね〜!見てみたかったなぁ〜」
なんだか興奮している様子のチャーリーを皆で眺めてると、見かねたマリン様が
「コホン」と1つ咳払いをした、それに気づいたかの様に
「はっ!ごめんね。話がそれたね。オンシジューム公はその護っている聖山の影響もあって、焔の魔法を得意としていると聞いている。その焔を剣に纏わせて敵を一刀両断にするのだよ。私も1度魔物討伐で御一緒させて頂いた時に拝見させて頂いたが、大きな魔物も難なく紅蓮の剣で切り裂く様は圧巻だった」
「だけど、、、マンティーコアを雷の魔法でとは、もしかしたら、大公様の得意なのは雷なのかな???」
チャーリーはまた何か考えこもうとした。
「あっ、まぁ、これは今は関係ないね笑」
「オンシジューム大公が、マーベル殿の修行を見てくれているのなら土日休みなのももしかしたら身体を休める意味でお考えなのかもしれないから、マーベル殿が参加する事は構わないが、1度オンシジューム公に確認してみた方が良いね。」
「あっ、解りました!確認してみます」
「うん。公から何か訓練の指示が頂けるかもしれないから確認してみてね。こちらは見学は何時でも大丈夫だよ。」
チャーリーはニッコリと笑った
「あの、私もよろしくお願いします」
それまで黙っていた、ユーリシアがチャーリーの方を真っ直ぐに見ていった。
(私はガーディアンチームのメンバー、警戒はたしかに大事だけれども、こんな風に力になってくれようとしている人達まで疑って、チャンスを逃がしてはダメ。もっと自信を持ってマーベルみたいに積極的に頑張らないとね。)
「うん。ただ、そうは言っても、どんな所か不安だろ?来週にでもマーベル殿も一緒に1度見学においでよ」
「「はい!よろしくお願いします」」
「ふふふ、肩苦しい話はここまでにして、お茶会の続きをしましょう笑」
「あっ、母上すみません。少し場を頂けてありがとうございます」
「良いのよ。皆様、次のスィーツはウチの料理長のアイデアで作りだしたのですが、コレがとても美味しかったのですよ笑笑 皆様もどうぞ」
〈???なんか、天ぷら??? 小麦粉をあげてる様に見える〉
ワゴンに運ばれて来た皿の上には小麦粉を揚げた様なのがのっている
「では、どうぞ。」
マリンがそう言うと、カノンもチャーリーも初めて見たようで
「お母様、これは初めてみました」
「ふふ、驚かそうと思ってましたからね、食べてみなさい」
「ん???中にはアイスクリーム???外はカリッと中はトローっと、これは美味しいですね。」
シャルルがそう言うと、みんな口々に
「なんか、初めての食感です」
「上の衣美味しくて、これはとても贅沢に美味しいですね」
「ふふふ、皆様喜んで頂いて、料理長も喜びますわ」
そこからは終始、お茶会は最後まで和やかにすすんだ。
ただ、1人、ブルーノだけは何か考え込んでいる様だった。
最後にマリン様から
「アイスクリームは溶けてしまいますから、お土産には出来ませんが、ウチの料理長が腕によりをかけたスィーツをお土産に包んでますので、皆様お持ち帰り下さいませ。」
皆にお土産を配ってくれた。
「カノン様、マリン様の、ピーチフロマージュ家の皆様、今日はとても楽しかったです。お招き頂きありがとうございました」
あんじーがそう言うと、マリン様、カノン様はとても嬉しそうに笑った。
「こちらこそお越しいただき本当にありがとうございました。今後もこのカノンが何か至らないところもあるかも知れませんが、この子は少し単純なところはありますが悪気はありません。親の欲目だけでなく、素直な子だと思ってますのでこれからも仲良くさせて頂きますと幸いです。」
「お母様、、、単純って、、、」
カノンが涙目になりそうになると、何故かそれがおかしくて、みんなくすくすと笑った。
「では、そろそろ帰ります。お招きありがとうございました」
ブルーノの合図で各々馬車に乗り込み、初めてのお茶会はコレでお開きとなった。
いつも読んでいただいてありがとうございます。アクセス、良いね、ブックマ本当にありがとうございます




