いろいろびっくり
いよいよ、、、ご対面です。
~~翌朝~~
「お母さん、ガーデンイールを見に行きたい~」
「そうね笑 あたしも空の魔石を持っていって試してみようと思ってたからちょうど良かったわ」
「スカイ、これはどうゆう感じで魔石を満たすの?」
あたしの頭の上に帽子の様にのってたスカイにお母さんがたずねた。
«空の魔石をガーデンイールの頭にでも付けたらいいよ〜»
«欲しい魔力のガーデンイールだよ。例えば火なら赤いガーデンイール、水なら水色、氷なら銀色のっていうように»
「解ったわ。やっぱり色がカラフルなのは魔力の性質だったのね」
«そうだよー。癒しヒーリングは光ってるけど、それはあんまり貯まってないと思うよ»
«よーく見たら解るけど、満タンなのは濃ゆい色、満タンじゃないのは頭にいくにしたがって色が薄くなってるでしょ。濃ゆい部分まで貯まってるって事»
「あっ、なるほどね。それなら解りやすいわね」
«あと、触ってみてもなんとなく解るよ。赤いのは熱かったり、銀色は冷たかったり »
「きゃ!ピリピリした!」
«ほらね、オレンジのは雷、電気だからピリピリでしょ
(笑)»
«ここは他の薬草の影響もあって居心地良いみたいだね。嬉しそうに揺れてるね。»
(たしかに、右に左に前に後ろに思い思いに揺れてる。結構自由だな。みててほのぼのする)
「アンジー、お母さん(笑) 一緒に揺れなくて良いのよ笑笑」
「おー、眺めてたらついつい。」
「はっ!いつの間にか、隣におばあちゃんが!」
「朝の散歩にな、アンジー達が薬草園に行くのが見えたの でな」
おばあちゃん、嬉しそうに眺めてる。
~~それから お昼ごろ~~
家に首長さんが来た。
「プロットさん、こんにちは。
やはりな、枢機卿が予定を早めて来週来たいと仰てる様だが、大丈夫かな?すまないが」
「来週ですか!早いですね。解りました」
「うん。浄化の魔力を持ってるのと、その精霊が、上級以上と言ったので、優先事案になったようだ」
「そうですか。解りました。当日は街の教会へ?」
「そうだね。教会になると思う。時間はまた後で連絡するよ」
「お願いします」
~~いよいよご対面~~
「今日は、朝ごはん食べたら教会に行くのよね?」
「あぁ、とりあえずみんなでね。お母さんはどうします?」
「もちろん、一緒に行くよ。枢機卿様なんて滅多に見れないからね!」
(おばあちゃん、もはやそれは、アイドル観たさ!のやじうま的なヤツですね…)
それから みんなで正装して教会に向かう。
(お父さんとお母さんはやっぱり美男美女でお似合い!
みんな振り向く。あたしは、どちらかというとお母さんに似てると思うんだけど、、、。
おばあちゃんはちょっと可愛い系かな?と、左隣に居るおばあちゃんを眺める)
「うん?どうしたんだい、アンジー。あたしの服が着たいのかい? かっこいいから羨ましいだろ?(笑)まだ大きいと思うよ。」
あたしはぶるぶると頭を横にふった。
お母さんは癒してヒーラーの正装の白に縁に赤い刺繍が線の様に入ってるローブを羽織っていてとても神秘的な雰囲気、お父さんは黒の上下、ズボンは革で出来ていてかっこいい。おばあちゃんは、なんていうか赤茶色の幾何学模様のポンチョ風なのを羽織っていて派手だ!
誰も何にも言わないから、コレがおばあちゃんの正装なのか?なぁ?謎
あたしは、薄いサーモンピンクのワンピースだ。自分で言うのもなんだけど、けっこう可愛く出来上がってるよ(笑)
教会の正門に近づくと、門には首長となんとこの街の大公と綺麗な銀色の光沢感のあるローブを羽織った人が居た。
「すみません、お待たせしてしまいましたか?」
お父さんとお母さんが少し小走りに近づくと
「いやいや、そんな事はないよ。中で待ってたら良かったんだけど、ちょうどここであったので立ち話をしてしまったよ」
「プロットさん、こちらはご存知だと思うが、ファレノプシス大公です」
首長が、背が高く紫のアメジストの様な瞳にチョコレートの様な濃ゆいブラウンの髪の大公を紹介した。
「初めまして、プロットさん。リカルド・ド・ファレノプシスです。
そして、こちらが枢機卿のグリ-ム枢機卿です。」
「初めまして、グレープ・グリームです。よろしくお願いします。」銀色のロープを羽織った枢機卿はバイオレットの瞳にアッシュブランドの髪をした綺麗な人だった。
そして、その綺麗な少し冷たくも感じる瞳であたしを見てた。
「初めまして、オトンヌ・プロットと申します。こちらは妻のイヴェール、母のエテ、そして娘のアンジーです」
「では、中に入りましょうか。」大公が仰った。
あたし達は後ろからついていく。
あたし達は教会の奥の特別室の様な来客用の部屋に通された。
「そちらが精霊様かな?」枢機卿様が私の頭の方を見る。
「あっ!さっきまでいなかったのに、スカイってば!」
いつの間にか、スカイがまるで定位置の様にあたしの頭の上に乗ってた。
「スカイと仰るのですか?」
「そう。アンジーに付けてもらったの。」
「そうですか。よろしくお願いします。魔力検査の際には頭から離れて貰っててもよろしいでしょうか?」
「うん。わかったよ」
そぅ言って、スカイは空中をぷかぷか漂いはじめた。
「さて、本来ならまだまだ魔力検査には早いのですが、今回は諸事情で検査させて頂く事になりました。御協力感謝します。」グリーム枢機卿がそう言いながら、テーブルの上に置かれている大きめの水晶を指して
「アンジーちゃん、こちらに手をかざして貰えますか?」
あたしは言われるままに、水晶に手をかざした。
すると、水晶が突然眩い光を発した。
あたしは、思わず目を瞑ったが、周囲のざわめきで再度目を開けた。水晶は真ん中に白い光その周りを囲む様に赤、緑、青色、黄色の4色が光を放っていた。
「やっと、、、」
その呟きが聞こえたかと思うと、グリーム枢機卿が膝をつき、あたしの手を両手で握りしめて。
「ようやく、、、」そぅいいながら、涙を流していた。
現実の世界では大雨などあり、これから梅雨のところもあり 気をつけてください。