~まだまだ続くよお茶会は〜
その場が徐々に和んで会話も弾んできたころ、マリンが控えていた侍女と何か打ち合わせをする。
「皆様、そろそろ陽射しも強くなってきましたのでサロンで涼みませんか?
今話題のアイスクリームを用意してありますのよ」
マリン様が嬉しそうににこりと笑った
「「「「「「アイスクリーム???」」」」」」
「!お母様、アイスクリームですか???!!!」
「今予約ですごいと聞きました、マリン様すごいです♡」
「ふふふ、ありがと〜」
「アイスクリームとは、冷たいスィーツなのですがただ凍ってるワケではないの。まぁ、実際に食べて見てくださいね。」
マリン様に促されて、あんじー達は館の方へ移動する。
「シャルル達は知ってる?」
「たしか、デザートに出てたものかな?冷たくてクリームよりは食感がしっかりあってなんか不思議に美味しかったよ?」
「あぁ。たしか、最近のデザートに良く出るな。味がいろいろ変わるから、ホシカが研究してるんだろ?笑笑」
「「「ホシカさん!」」」
あんじーはにっ、と笑い
「進化するホシカさんだもんね」
「ホシカさんとはどなたですか?」
ニコール様がたずねた。
「王宮料理長です。」
シャルルが答える
「まぁ、王宮料理長!研究熱心なのですね?」
「えぇ、すごく料理に熱心で、流行りにも敏感ですね。進化し続けてますよ」
「素晴らしいですのね!料理人の最高峰、王宮料理長になられても、なお勉強熱心。すばらしいですわ、、、」
なぜか、ニコール様の表情に寂しさ陰りがあった
サロンは庭からも入れる様になっていて、こちらは陽射しは遮るけれども、庭の花は楽しめる様になっている設計でこの侯爵家のセンスが良い事を表していた。
サロンは、横長の長方形のテーブルにみんなが庭を眺められるように両端にマリンとカノン、テーブルの中央があんじー、右横からシャルル、ブルーノ、ニコール、カノン、左隣にはユーリシア、マーベル、マリーにマリリン、マリン。先ほどとは違うが、ホスト役が両端に分かれる事で、真ん中が貴賓席扱いで、また平民のユーリシアやマーベルが萎縮しない様にあんじーの隣に用意するという考えられている席だった。
「では、アイスクリームを用意している間に、大変恐縮なのですが、息子のチャーリーが勤務を終えて帰ってきた様なので挨拶させてもよろしでしょうか?」
マリンは、伺う様に、ブルーノ、そしてシャルルへと視線を移す。2人は仕方ないね、という風に頷きあい、ブルーノが
「どうぞ、確か第1騎士団副団長でしたか?」
「えぇ、そうなんですの。ありがとうございます。少し挨拶させて頂きます」
マリン様がそういうと、後ろに控えていた侍女が退室した。
少しして、扉がノックされて、侍女の後ろから長身の男性が入ってきた。
ピーチフロマージュ侯爵によく似た、だけど侯爵よりも肌は日に焼けて快活な感じだった。
男性はテーブルに近づくと手前で止まり
「挨拶のお時間を頂きありがとうございます。私、ピーチフロマージュ侯爵家嫡男のチャーリー・ピーチフロマージュと申します」
チャーリーさんは綺麗に一礼した。
「チャーリー殿もお時間あれば一緒にどうぞ」
ブルーノがそう声をかけると、チャーリーさんは顔を上げて、ニコッと白い歯を見せて笑った(歯磨き粉のCMに出れそうな感じだね)
「ありがとうございます。それでは少しだけ私も御一緒させて下さい。」
チャーリーがそう言うと、カノンが
「お兄様!お帰りなさいませ。これから『アイスクリーム』のデザートを頂くのよ♡」
「それは、僕は運が良いね」
チャーリーの席がカノンの隣にセッティングされた。
チャーリーが席に座るのを待ってたかのように、侍女達が動きだす。
ワゴンに『アイスクリーム』と紅茶を乗せて配られる
〈このアイスクリームにかかってるの、赤いのストロベリーのソースかな?現世のアイスクリームは前世とどう違うんだろ?なんか、ドキドキする〉
by 脳内あんじーは食べたくて脳内でじたばたしていたのである。
「それではどうぞ、溶けてしまわないうちにどうぞ」
マリンとカノンが1口ずつ食べてそう言った。
「つめた!」
「美味しい〜」
「あまーいい!」
「この上のは苺のソースだね、美味しい〜♡」
「口に入れたらなくなっちゃた〜」
マーベルがかなしそうにいう笑笑
「美味しいね〜」
アイスクリームが食べ終わるまでの数分はこの後みんな無言だった。
「冷たくて甘くて、とても美味しかったですわ。北にはまだこの様な冷たいスィーツは入ってきてないですわ〜」
「北はやっと雪が溶けだしたくらいだからまだまだ寒いのでは?」
「そうですわねぇ、全体的に1年を通してあまり冷たい食べ物はない気もしますわね〜
でも、このアイスクリームは北でも人気が出そうです、甘くて冷たくてとても美味しかったですわ」
「それは良かったです。用意したかいがありましたわ」
みんなが食べ終わって、紅茶を飲み始めた頃
「そういえばユーリシア嬢は身体強化が得意とお聞きしております」
突然チャーリーに話しかけられたユーリシアは驚いたが、特にそれを顔に出すことなく返事が出来た
「はい。そうです。」
「ユーリシアは身体強化で大きな魔物も一撃して風魔法でスグに次の魔物に移動して倒すのです」
シャルルがそっと付け加える
「そうなのですね!その歳で身体強化をそこまで使いこなしているのは素晴らしいです」
チャーリーはニッコリと笑い
「普段のトレーニングをきちんとされているのでしょうね〜。でも、今は学園に入学したばかりでなかなかトレーニングの時間を作るのも難しいのではないですか?」
ユーリシアは実際に最近は全然トレーニングをしてなかった。それを見透かされた様でドッキリした。
アクセス、良いね、読んでいただいてありがとうございます┏○ペコッ




