~お茶会すたーと ~
ケーキスタンドと紅茶のセットが全員に配られると
「最初の紅茶は我が家の領地で収穫されたダージリンになります。ケーキスタンドの1番上の皿のマカロンは王都で今評判のマカロンです。あとは我が家のシェフが用意しました、いちごのショートケーキ、キャラメルマキアートのケーキ。桃のタルト、2段目のスコーンはアーモンドとプレーン、3段目はフルーツサンドにサラダサンド、小豆サンドとなっていて、間の小さなお皿に乗っているクッキーはアマレッティとショートブレッド等となっております。」
「どうぞお楽しみ下さいませ」
そう言って、ホスト役のカノンがキャラメルマキアートのケーキ、サポート役のマリンがフルーツサンドに先に口をつけた。
それを見て、それぞれ紅茶とスタンドに手をのばした。
あんじーは迷わず、今ハマっているフルーツサンドに手を伸ばした、ふと気になって、ユーリシアとマーベルを見ると2人ともそれぞれのスタンドに手を伸ばしているところだった。正面とはいかないが割と良く見える位置に2人が居た。
パッ!と、マーベルが顔を上げて、あんじーと目が合った。
あんじーがにこ〜と笑うと、マーベルはにへら~と恥ずかしそうに笑った、皿に桃のタルトを乗せていた。
「あっ、このフルーツサンド、桃だぁ~、うーん、ジューシーで美味しいw」
「あんじーはまだフルーツサンドにはまってるの?」
「うん!だってフルーツサンドの中の果物は季節で変わるでしょ?1年通して食べないと!」
「あんじー様はフルーツサンドがお好きなんですか?」
「そうなの、今はまってる!」
「うちのシェフのはどうですか?」
「桃がジューシーで、クリームの甘さが控え目なので桃の甘さがでていてとっても美味しいです」
「ありがとうございます。シェフにも伝えておきますね。喜ぶと思います」
「あんじー様達はお色違いのお揃いかしら?」
マリン様がそう聞いてきた。おそらく上手に話題を拡げられないカノンへの助け舟であろう。皿に小豆サンドを乗せていた。渋めからせめましたねーあんじーはそんなどーでもいい事が頭に浮かびながら
「そうなんですよ、カノン様に教えて貰った『マリーレーベン』で私とユーリシアとユーリシアの妹のマーベルと3人でお揃いにしました」
「とても似合ってますね。『マリーレーベン』のドレスは蝶がアクセントとなっていて、御三方のワンピースも少しずつデザインが違っていて、とてもお似合いです。」
そこで今まであまり話をされていなかった、ちょうどマーベルの左隣の席に座ってらっしゃるマリリンが
「マーベル様と仰るのね、私はマリリンともうします。よろしくお願いしますね」
少しハスキー気味な子供ながらにとても色っぽい声でマーベルに話しかけた
マーベルは隣りの人が気になってはいたが、貴族様は自分から話しかけてはダメだと習っていたので、話しかけずにいたが、思わずの色っぽい声で話しかけられとてもドキドキしてしまって上手く返事が出来ずに
「はっ、はぃ」と小さく答えるだけで精一杯だった。
「すみません、妹は少し緊張している様でして、」
咄嗟にユーリシアが庇うが、マリリンは気にした風もなかったが、マリーが
「ほら、マリリンの声は迫力あるんだから急に話しかけたらみんなびっくりするでしょ〜」
「まぁ、マリー、失礼でしてよ」
マリリンが言われて慣れてるのか、全然気にした風もなくいいかえした。
「ごめんなさいね。びっくりさせてしまったかしら?」
少し、困った様に眉を下げると、マーベルはびっくりして顔を上げ
「いえ!すみません、素敵な声すぎて驚いただけです!」
顔を真っ赤にし、咄嗟にそう答えた。
マリーは、そんな風に言われた事などなかったが、マーベルの真っ赤な顔と表情でからかってるわけではないとスグにわかり
「そんな事言われたの初めてよ、ありがとう」
少し照れて、恥ずかしそうに答えた。
それを見た、マーベルとユーリシアは『貴族様と言っても普通の人間なんだ、、、』そんな当たり前の事を思い、
(確かに色んな貴族の方々が居るから怖い人も居るんだろう、でも今このお茶会に来ている方々はそんなに怖くないのかもしれない)そんな風に思えてきていた。
マーベルとマリー達のやり取りで少しずつ場が和んできた
「ニコール様のワンピースは『ピンクガーデン』でしょうか?小花でリバーレースでしょう?とてもお似合いで素敵ですね〜」
「マリン様、ありがとうございます。『ピンクガーデン』はレース使いが好きで良く利用させて頂いてます」
「ピンクガーデンもほんと、可愛いワンピースがいっぱいありました、ね、ユーリシア!」
「ええ、本当に素敵なお店でした。」
みんなが周りと打ち解けはじめてきた頃
カノンがおずおずと
「あの〜、すみません。あんじー様の頭に乗ってらっしゃる方は精霊様で???」
「あっ、そうなのスカイと言うのよ。私の護衛なの笑」
「護衛???癒しの様な雰囲気でいらっしゃいますが、お強いのですか???」
「そっかぁ!護衛と言われたらそっちにいくよね。この子は人の悪意に敏感なのよふふっ、ね?」
それまで大人しく肩や頭に乗ってたスカイが、ふよふよと浮かび
『そう、人の悪意というのはかなりの負のエネルギーを出すから光の眷属の僕は遠くからでも感じる事ができる』
そう、スカイは光の眷属だった。あんじー達はある事件が起こるまでその事を知らなかった。
今ではどおりであんじーを見つけることが出来るわけだとみんなが納得してる。
「まぁ〜!すごい、どのくらい遠くまで解るものなんですか???」
「ふふふ、そこは秘密ですw」
あんじーがにっこり笑って言うと、カノンもスグにひき
「そうなのですね。でも本当にすごいですね。」
「あんじー様は今でも王都ではなくて、ずっとファレノプシス街に居らっしゃるのですか?」
「そうなの。お父さんも居るし、スカイも居るし安心安全!」
「あんじー様のお父様はSランク冒険者でしたわよね?確か、、、Sランク冒険者は国にも数名しか居ない、実力は将軍クラス、将軍以上とも言われてるのですわよね?」
「そうですね。オトンヌさんはそのスキルも合わせて神の愛し子と言われている程の実力者ですし。安心ですよ」
「でも、お仕事の時もあるのでしょ?」
「そうゆう時でもこの子が悪意ある者が解るので、それにお父さんに回ってくるような依頼はそうそうない様なので、ほとんど家に居ますw」
実際Sランクは1つ1つの依頼が重い為、1つ受けると何年かは受けなくても充分贅沢に暮らしていけるのだ。ただ、腕が鈍るからと修行の旅に出ていたり、Aランククラスの依頼を受けたりと様々だった。
オトンヌもあんじーが産まれてからも時々依頼を受けてたが、あんじーがプラチナガーディアンと解ってからはよっぽどの任務以外は受けない様になった。
どうしても受けないといけない時には、Aランク冒険者やBランク冒険者があんじーの家の周り警護しているのだが、それはあんじーが知らない事だった。
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