~ピーチフロマージュ侯爵家へ~
まぁそうですよね。
馬車が少しスピードを上げた様に思われるが、あんじー達の前に止まり、中から家令らしき人が出てきた。
「申し訳ございません、あんじー様、ブルーノ殿下、シャルル殿下、ユーリシア様にマーベル様でいらっしゃいますね、お待たせしてしまいました」
「とんでもないです。私達も今来たところなので、大丈夫です。」
「そう言って頂けると、ありがとうございます。どうぞお乗り下さい。」
ユーリシア達が馬車に乗り込んだのを見届けると、ルイは手を振って見送った。
1番最後に家令らしき人が乗ってきて。
「私、ピーチフロマージュ家に仕えさせて頂いております、家令のバトラーと申します、よろしくお願い致します。ここから、王都のピーチフロマージュ家迄は馬車で30分程になります。しばらくお待ちくださいませ。」
「「「「はい!/ああ/わかりました」」」」
しばらく馬車を走らせていると、貴族街に入り、大きな館が並びだした。
あんじーは窓から見える館群を眺め
(うーん、いろいろ大きいけど、何かこう変わった形の館、スカイのイメージの様なタージ・マハルの丸っぽい館とか、そんなのはないのね〜(あるわけない、おかしな家扱いされてしまう)そんなに違いなくこんなに並んでたら、迷子になりそう、貴族街は絶対に1人では来ないどこ〜)などと失礼な事を考えていたのだが、神秘的な銀色の瞳でかなり近寄り難い雰囲気を醸し出してる為、物思い気に外を見ていると、何を考えているのか初対面では想像もつかず、バトラーは気を害されているのか、それすらも判断出来ずに会話に困っていた。
シャルル、ブルーノは特に気にする事もなく、ユーリシアとマーベルは段々と緊張してきた為、意図せずに馬車の中は無言だった。
しばらく馬車を走らせていると、バトラーが
「皆様、大変お待たせしてすみません。あちらに見えるのがピーチフロマージュ家でございます」
そういうと他よりも少し大きめの外壁と門が見えてきて、遠くから馬車に似た、全体的にクリーム色を貴重とした大きな屋敷が見えてきた。
馬車が見えると門番が門を開け、馬車は中央の花壇を避けて、正面の扉の前に止まる。
正面には、中央にピーチフロマージュ侯爵家一家そのすぐ後ろに執事長をはじめ舘の従業員一同が並んでいた。
あんじー達が馬車から降りると、中央のカノン様に似た茶色の瞳にハニーブランドの髪の品のある貴婦人と茶色の髪に緑色の瞳の優しそうな紳士が1歩前にでて
「ようこそ、ピーチフロマージュ家お越しくださいました。」
そう言ってピーチフロマージュ侯爵達は一礼をした。
それに合わせて、後ろの従業員も全員一礼した。
(えっ???子供だけの気軽なお茶会だと聞いていたけど、、、家中参加???)
あんじーは顔は平常心でかなり驚き、ユーリシアとマーベルは固まっていたのであった。
その時、シャルルとブルーノが3人を安心させる様に前に立った。
ブルーノは1歩前に出て
「出迎えありがとう、ただ今日は非公式なのだからもっと気軽にして頂いて構わない」
(おぉ〜ブルーノ!すごい、なんて言うか仰々しくするなよお前ら、、、的な圧を感じる)
「申し訳ございません。非公式なのは重々承知しておりますが、この度は我がピーチフロマージュ家の非礼を寛大な御心でお許し頂き、更にはこの様にお茶会にも起こし下さりました事に、感謝の意を示したくてこの様になってしまいました。お茶会自体は、こちらのマリンがサポートとして、ホスト役は娘のカノンになります、よろしくお願い致します。」
優しそうなピーチフロマージュ侯爵が、柔和な笑顔でそう返答した。
紹介された、ピーチフロマージュ夫人、マリン様が1歩前に出て。
「この度は、カノンがホスト役となりますが、なにぶんこの子も初めての事となる為、サポート役に私が付かせて頂きますこと、ご了承くださいませ。」
と挨拶をした。
「承知致しました。こちらこそお招きありがとう。よろしくお願いします」
ブルーノがそう返答すると、その場の緊張が和らぎ、緊張の様子で後ろに控えていた、侯爵家一同も安堵した様子だった。
(コレは、私も挨拶した方が良いのかな?これ、ブルーノ達が来るのもそうだけど、私が来たからもあるよね。めっちゃ歓迎してくれてるのは単純にありがとうだしなぁ〜)
あんじーは心の中でそう思うと、1歩前に出て、ブルーノの横に並ぶと、ブルーノは少し驚いた様に私を見た
「ピーチフロマージュ侯爵家の皆様、この度はお招きありがとうございます。」
私はピーチフロマージュ侯爵、夫人、カノンを順々に見て、最後に後ろに控えている人達に目線を配るとにっこりと笑った。
すると、途端に「うわぁ〜!!!キャー!!!」と歓声と拍手が鳴り、私はびっくりして目をぱちくりさせた。
(実はあんじーは見た目が綺麗な艶々とした真っ黒な髪に切れ長の大きな銀色の瞳で人と思えない様な、まるで精霊の様な雰囲気を醸し出していて近寄り難いのだが、それが笑った途端に優しげな癒しの雰囲気に変わる為そのギャップで見た者は平常心で居られない)
「お前たち、はしたない!」
スグに執事長らしき人が注意をした為、静かになった。(実は執事長も見惚れてしまって、スグに反応出来なかったのである。その為注意する顔は幾分赤らんでいた)
あんじーは今ので後から従業員の方が注意されたら嫌だなぁ〜、大事にしたくないなぁ〜と思い
「いえ、驚きはしましたが大丈夫です。歓迎して頂いてありがとうございます」
あんじーの咄嗟の一言に対して、ピーチフロマージュ侯爵が
「ありがとうございます。いつまでも立ち話も申し訳ない、スグに案内致します。私はコレで下がらせて頂きますが、何かありましたらお声がけ下さい」
「「「ありがとうございます」」」
そこで今まで固まっていたユーリシアとマーベルも挨拶しなきゃと思ったのかお礼を言った。
「ようこそお越しくださいました。我が家は少し賑やかで申し訳ないです。本日は天気も良かったので最初に庭にセットさせて頂き、後から室内に案内させて頂きたく存じます。まずはこちらへどうぞ。」
カノン様があんじー達を案内した。それを夫人は(よく出来ました的な)にこやかにカノンを見て頷いた。
案内された庭には色とりどりのチューリップ、ツツジやヒヤシンスが咲き、随所にネモフィラが植えられていて、今まさに春の見頃という風情だった。
「綺麗ですね〜」
「綺麗なお庭〜」
ユーリシアとマーベルは緊張していたが、綺麗な庭に好奇心いっぱいの瞳で歩きながら眺めていた
「ありがとうございます。庭師が丹精込めて育てております」
カノンが嬉しそうに答えた
ちょうど庭の真ん中に大きめのガゼボがあり四方から庭の花が眺められる様になっていた。
ガゼボには既にニコール様と金・銀のお2人も居るようだった。(確か、マリー様とケイト様だったわね)
「先ほどニコール様がいらしたのでお通ししてあります」
「それは申し訳なかった。待たせてしまたかな?」
「いえ、ニコール様も先ほどいらしたばかりですので、、、」
あんじー達が近づくとニコールは席を立ち
「こんにちは、少し緊張して早く来すぎた様です」
少し困った様に眉を下げた
「私たちも早く来た方だと思ったけど、1番最後だった様ですね」
ブルーノがそう挨拶すると、ニコール様もにっこりと笑い、それぞれ席に案内された。楕円の様な大理石のテーブルの様だった。
席はホスト役のカノンの右側からニコール、マリー、マリリン、左側にはサポートのマリン様、あんじー、ブルーノ、シャルル、ユーリシア、マーベルとなっていた。
全員が席に座ると、最初にカノンが挨拶した。
「今日はようこそ我がピーチフロマージュ家にお越しくださいました。ありがとうございます。我が家のシェフが腕によりを掛けたスイーツとあと王都の人気店のスイーツを用意させて頂きましたので、ゆっくりと楽しんで貰えたらと思います」
「また今回は我が家の庭も見頃でしたので、このガゼボで堪能して頂きたく、後から室内に案内出来ればと思います」
その挨拶を合図に、控えていた侍女達がワゴンにケーキスタンドと紅茶のセットを乗せてやって来た。
マーベルとユーリシアはケーキスタンドが1つずつ目の前に置かれるのに驚き、またそれに乗っている色とりどりのマカロンやクッキー、ケーキ様々なスイーツに目を輝かせる。
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