~ほかほかのスイートポテト~
BBQの途中からさつまいもを仕込んでおくとちょうど食べ頃のスイートポテトになりますよね笑 美味しくて1つペロッと食べれます笑笑
ニコールは窓の外を眺めながら、学園に入学するまでの事を思い出していた。
とても芳ばしい香りがしてくる。ニコールが部屋の中に視線を移すと、ダリアがワゴンを運んでくる
「まぁ!もしかしてスイートポテトかしら???」
「左様でございます。今日はお嬢様が午前中だと仰ってましたから、午後はゆっくりされるかと思い、準備させて頂きました」
「良い香り!ダリアが焼いてくれたの???」
「はい。ここに付いてるキッチンはとても使い勝手がいいです」
「そうなのね。嬉しいわ、ダリアが作るスイートポテト大好きよ」
「ありがとうございます。焼くだけでございますのに、お嬢様はいつもその様に仰て頂いて。生クリームも添えてございます。紅茶はアールグレイで宜しゅうございますか?」
「ええ、良いわ。ありがとう」
この学園の寮も2棟あり1棟の最上階は王族か聖女様、その階下は大公家、その更に階下は高位貴族という感じに防犯上厳密に分けられている。
もう1棟は平民用となっている。
「ふぅ〜いつ食べてもスイートポテトは美味しいわね〜、このお芋の自然な甘みに更に生クリーム、絶妙なバランスね」
私は久しぶりのスイートポテトを堪能する。
「ねぇ、ダリア。ガーディアン様ね、とてもお綺麗だったわ。見た目がと言うだけではなくて、もっているオーラと言うかね。綺麗な黒髪に心の底まで見られそうな銀色の瞳、、、近寄り難い雰囲気なのに、とても仲間を大事にしているご様子だったわ。今代の大事なガーディアン様なのに驕ってるところもない感じだったの。」
「左様でございましたか」
「うん。しかもクラスも私達と同じAクラスよ。ガーディアンとしての訓練や勉強、しかも半年程前からは修行の旅に出てらしたのよ?それなのにAクラスよ?、、、凄いと思わない?」
私は何故か、また涙が出てきそうになった。何のための涙だろ、泣く理由なんてないのに、泣いちゃだめよ。
私の顔をじっと見ていたダリアは、ニコリと微笑み
「凄いですね。相当な努力を積み重ねてこられたのでしょうね。でも、ニコール様もですよ?」
「えっ?」
「ニコール様もお小さい時から立派に北の大地を治める為に努力なされてきました。勝手ながらお嬢様は私の誇りでございます」
「ダリア、ありがとう。私ね、、、あの時ね。シオンが家から抜け出して、会いに来てたでしょ?あの時の言葉覚えてる?はっきり言うとね、、、とてもびっくりしたの、信じられないくらいびっくりしたのよ」
「そうですね。『あの日は体調が良くなかったんだ、頭も何故か痛かったし。僕は君の婚約者候補なんだから、落ちるとか有り得ないだろ?君から大公様に頼んで入学出来る様にしてくれ』でしたか?」
「ええ。どんなに私が試験の結果は覆せないのよ、って言っても、そんな訳ないって。ぜんぜん通じなくて、、、ダリア?」
「はい。」
「言葉が通じないって、怖いわね。どうして通じないんだろ、、、」
「シオンが反省して変わる事はあるのかな?」
「ニコール様、ニコール様もシオン様もまだまだお若いです。本人の努力次第にはなりますが、変わろうと思えば変われます。たしかに、シオン様がニコール様の隣に並び立つ為には相当な努力が必要になるかとは思いますけども」
「そうね。。。でもね、ダリア?私はシオンがもう一度、私の婚約者候補になる事よりも、彼はまず人の話を聞ける人にならないとこの先、、、立ち直るのも難しいのでないかと思うのよ。カルメン様は大丈夫なのかしら?その様に導いていけるのかしら?」
私はスイートポテトの最後の一口を口に運ぶと、この自然な味わい、砂糖も使ってないのに口に広がる甘み、そこへ味わう様にアールグレイティーを飲んだ。
私はもう一度机の手紙に手を伸ばすと、ユノール様の手紙を手に取った。
「ユノール様とは早めに会った方が良いのでしょうね」
「ダリア、ユノール様とお母様に返信を書くわ。お母様にはお言葉に甘えて暫くこっちでゆっくり過ごすという事と、聖女様とのお茶会の事と、ユノール様にこっちで会ってみようと思ってると伝えてみるわ。ダメならお母様から何かしらのお言葉を貰えるでしょう」
「そうですね。その方が良いかと思います。スイートポテトはお代わりなさいますか?」
「やめて〜食べたいけど、我慢するわ〜。たっぷり食べたし、、、これ以上は〜」
「左様でございますか」
ダリアはそう言ってくすくす笑った。
アクセス、良いね、評価本当にありがとうございます。アクションを頂けると楽しいです。いつも読んで頂いてありがとうございます




