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夢見る夢子ちゃん!!!現実になる???  作者: みや
第1章 はじまりのはじまり
79/139

~ニコール公女の思い出から今へ 3.5~

長くなってしまってすみません、やっと今に戻れますm(*_ _)m

その日の夕食の席で私はお母様に尋ねた


「お母様もお父様もご存知でいらっしゃったのですね?」

お2人は私も見つめ

「今日のお茶会で聞いたのね?」

「はい。お2人は私にその話を聞かせる為にお茶会を開いたのですね?」

「もちろんそれだけではないわ。貴方が北の大地を治めるにあたり、同年代との顔繋ぎはとても大事な事だもの。そしておそらく、あたし達から話を聞くよりも、当事者の身内から聞く方が貴方も信じられるでしょう?」

「どうしてでしょうか?どうしてシオンは変わったのでしょうか?」

お母様は私を優しく見つめ

「おそらくだけれども、マリノア様がご隠居されたからだと思うわ。」

「マリノア様が???」

「ええ。それまで侯爵家はマリノア様が取り仕切ってらっしゃいました。ユノール君の教育指導、家庭教師の選定から全てです。その流れでシオン君の指導もされていたと思われるのだけど、ユノール君の基盤も整って、シオン君と貴方との顔合わせも上手く運びマリノア様はこれ以上は自分が居なくても大丈夫だろうと後をカルメン様に任せて隠居された。任されたカルメン様だけれど、どうもユノール君の教育に携わらせて貰えなかったのにも侯爵家で女主人としての立場がマリノア様よりも下だったのにも不満を抱いていた様ね。

また、マリノア様が田舎に行かれる際に古参の女中など召使いもほとんどマリノア様に自主的に付いて行ったようなのよ。それでカルメン様はご自分に都合のいい人達で周りを固めた様なのよ。」

「そこで、シオン君をご自身で教育指導をされようとした様だね。自分が育てたシオン君が後々大公の伴侶になれば兄のユノールはシオンの臣下になる。シオンの方が立場が上になるのだとシオン君に教えこんだんじゃないのかな?そうしたらマリノア様が育てたユノールよりもシオンの方が優秀だと皆に認められると、、、どちらもご自分の子供なのにね。」

「これはおそらくだけど、シオン君が貴方と勉強しなくなったのもカルメン様の影響ではないかしら?大公の伴侶となるのだからユノールと同じ事をしなくても良い、大公の勉強はニコール様がするから貴方は同じ事をしなくても良いとか仰ったのではないかと思うわ」

「そんな、、、」

「解らないけれども、間違えてはいないと思うよ。実際に噂になるほどシオン君は家庭教師をかなり理不尽な理由で首にしている様だし、かといってカルメン様は夜会に出るのに忙しくしてらしてあまり家の事をなされていないと聞くよ」

「たぶんカルメン様に溺愛されて勉強もせずに遊んでいたけど、遊んでいた子達も貴族の子息達なら親もそろそろ学園に上位で入学させる為にも勉強に本格的になるだろ?」

学園は入学の際のテスト結果でクラス分けされる。貴族の子が下位クラスなどあってはならない恥とされる。

「シオン君も周りで遊ぶ子が減ってきて、そろそろ自身も勉強しなくてはと思っても、将来の大公伴侶になる、ユノール君よりも上の立場になるという歪んだプライドのせいで家庭教師達に教えを乞うと言うよりも、自分を解るようにしろというような態度の様に見受けられるよ。まぁ辞めてしまった人達からの話を聞く限りではね。」


私はお父様達の話をじっと聞いていた。

「ニコール、貴方はどうしたい?」

「どう、ですか?」

「そう。シオン君の話を聞いて、どうしたいと思った?呆れてもう候補からも外したい?」

「いえ、そのような事は思いません。私は、、、出会った時のシオンをハッキリと覚えております!」

「そうだね、だけどね。大公の仕事を全て貴方1人にさせるつもりの者を婚約者に選ぶことは出来ないよ?」

「はい、それも解っております。シオンがまた勉強をきちんとしてくれたら前のシオンに戻ってくれるのではないでしょうか???」

私は祈る様に願いを込めてお父様達を見つめた

「そうだね。教育さえきちんと受けられたら、確かに挽回出来る事ではあるよ、まだまだ君たちは子供だしね。未来は無数にある。でもね?シオン君の今の環境ではなかなか難しいと思うよ」

「私、シオンを前よりももっと頻繁に一緒に勉強しないか?誘ってみようとおもいます。もし、シオンが一緒に勉強する際には復習も兼ねて過去の問題から始めようと思います。私の勉強は進んでいると先生方も仰てくれてますし、その様にしても良いですか?」

「そうね。私達に出来るのはそのくらいでしょうね。後は侯爵家自体の問題でしょうから、、、」

「はい、ありがとうございます。それに、シオンにも候補が他にも居る事は伝えてあります。自分以外にも居るとなったらやる気を出してくれるのではないでしょうか?」

「そうね。そうなると良いわね」

「はい。」


~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

(私はそれからシオンに会う度に、会わなくても手紙で一緒に勉強しないか、誘った。結果は惨敗、、、勉強には参加せずに候補者の情報を得る為に会いに来るだけだったわね。お茶会も頻繁に開いたり参加したりして情報を集める様にしたけど、シオンの噂はますます悪くなる一方だったわ)


それから更に月日が流れ、ある日の夕食でお父様とお母様が心配そうに言った

「ニコール、シオン君とは一緒に勉強出来て無いようだね、、、」

「はい、、、時々来ても婚約者候補は誰か解ったのか?その話だけで、、、どうしたら良いのでしょうか?」

「そうだね。もう来年は学園に入学する年だ。流石のグリーンベリー家も仮にシオン君が下位クラスだったら、侯爵自身も本格的にシオン君の教育にのり出すのじゃないかな?」

「そうね。いくらなんでも高位貴族の子息が下位クラスなんて有り得ないからね。学園は王家の保護の元、不正など出来ない様になっているからね。」

「はい、それでそこからシオンがクラスを上げる事が出来たのなら候補から外れる事はないですよね?」

「そうね。13歳の貴方の誕生日までに上位クラスになっていたら外す事はないわ」

「ありがとうございます」

お母様からその言葉が聞けて、ホッとした私がいたわね。

あの時はまさか、入学出来ないなんて想像すらしなかった。私も両親も、、、


~学園の合格者発表とクラス分け発表の前日~


ニコールは、部屋でダリアの入れてくれたダージリンティーを飲んでいた。

「レモンが入っているのね。ありがとう、頭がスッキリするわ」

ニコールがそういうと、ダリアは優しく微笑み

「最近あまり眠れてらっしゃらない様ですので、気分転換にどうかと思いました」

「そうね、、、明日の事を考えると何だか眠れなくて、、、」

ダリアとそんな会話をしていると、バタバタと珍しく誰かが走って来るような足音がした。

「ニコール、開けるわよ?」

お母様の焦った様な声???ほとんど聞いた事もない

私が返事する前に扉が開いた。


「お母様?どうなさったのですか?」

お母様は手に紙の様なものを握ってる。後からお父様もいらした。

「全員席を外して」

お母様がそう言うとダリアも出ていこうとする、するとお母様が

「あっ、そうね。ダリアは残って頂戴」

「はい、かしこまりました」

私はホッとした。何故かお母様の様子に言い様のない不安を感じていた

女中やメイド達が部屋から出るのを確認すると

「ダリア、今から話す話は明日まで他言無用よ、絶対に」

「はい、畏まってございます」

お母様は、ふぅ〜と大きく深呼吸をして、天井を見上げて数秒、意を決した様に私をみた

「ニコール、心して聞いて頂戴ね。」

私はお母様の真剣な心配そうな顔でシオンの事かと思った(もしかしてまさか、最下位クラスなのかしら、、、)

「あまりの前代未聞な事が起こった為、学園長が学園長判断で私に速達伝言魔法をくれたわ。」

お母様が握ってる紙を見せた、学園長が、、、私の鼓動が早くなる

「シオン君は、落ちたわ、、、」

「、、、えっ???」

「はっ???」お父様も驚いた様だった

「落ちた?学園の入学試験に、ですか?」

「そうよ、最下位でもなく落ちたのよ。どう多めに見ても不合格だそうよ。シオン君を合格させようと思ったらクラスを増やさないといけなくなるらしい、、、」

「えっ???」

「この意味解る?」

「、、、ギリギリで落ちたワケではないと、、、言うことですか?」

「な、にか、、、あったのでしょうか?た、体調をくずされていた、、、とか、、、」

あの日のシオンはそんな様子はなかったけど、でも何か落ち着かない様子だった気がした

「それは、たぶんこれから侯爵家が考えるでしょうね」

「ニコール、しっかり聞いて。当日テストを受けれてて、確かに体調悪かったのなら通常の想定よりも下のクラスになる事は有り得るわ、だけど高位貴族の子息が落ちることはないわ、、、これがそれだけ前代未聞だから学園長も速達で知らせて来たのよ」

「はい」

「シオン君は候補者から外れるわ。これは決定事項になるわ、、、学園に通えない者を家臣も領民も認めないわ。解るわね?」

「は、い、、、はい。お母様、、、」

私が溢れ出てきそうな涙を一生懸命に堪えていたら、お母様が私をぎゅっと抱き締めた

「もし、もしもココからシオン君が這い上がって何か皆が認める様な功績でも挙げたらまた候補に名も挙げられるかもしれないわ」

「いえ、はい、はいお母様、ありがとうございます」

お母様の優しい声にとうとう堪えていた涙が溢れた


それからお母様は私が泣き止むまでずっと抱きしめていてくれた。その暖かい腕に胸にだんだんと落ち着いて、涙が止まった頃、

「ニコール、明日侯爵家はパニックになるわ。おそらく侯爵家からももしかしたらシオン君からも貴方に何か連絡が来るかもしれない、絶対に1人では対応しないでね。」

「はい、解りました」

「貴方は今日は部屋でゆっくりなさい、ダリア任せたわよ」

「はい、畏まりました。」

ダリアはお母様に綺麗に一礼した。

あの日、私はベットで一日中泣いたりしてたわね笑


~あれから暫くして王国中に震撼が走った。高位貴族の、しかも次代の大公の婚約者候補が入学試験に落ちたのだから、前代未聞だった。スキャンダルが好きな社交界で面白おかしく噂されていた~

アクセス、良いね。評価の星印本当にありがとうございます。読んで頂けてありがとうございます

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