~あんじー宅とユーリシア宅の食卓~
~あんじー宅にて~
「ただいまー」
「おかえりなさい。お買い物出来た?」
「うん!できた!マーベルやユーリシアのも買えたよー」
「そう、良かったわ。夕飯までもう少しあるから待っててね」
「うん。あのね、お母さん。夕飯はもうぜんぶ作っちゃた?街で有名なキッシュ屋さんのキッシュをお土産に買ってきたのよ〜」
「あら、そうなの?では、もう1品作ろうと思ってたけど、それは良すわね。おばあちゃんも喜ぶわね笑」
「うん!白ワインと合うと思う~」
「あらあらあら。おばあちゃん、久しぶりの任務で疲れて寝てるから、起きてからの楽しみね」
「えっ???大丈夫なの?」
「大丈夫みたいよ、元気ではあったのよ。ちょっと張り切りすぎたみたいね笑」
「それなら良かった〜」
あんじーは自分の部屋に入り、買ってきた洋服のラッピングを溶いていた
《とても楽しかったみたいだね、あんじー。気がきらきらしてるよ〜》
「スカイ!街!楽しかった〜!ぜんぜん見切れてない、また行きたい!」
《うんうん。あんじーの気がきらきらしてて、うれしい〜》
そう言って、スカイもブンブンとあんじーの周りを周り頭にちょこんと乗った
(ご機嫌さんだなw)
「良い臭いしてきたなぁ〜、ご飯出来たかなぁ〜」
あんじーは買った物を手に持つと、リビングに向かった
エテさんが起きていて、ハーブティーを飲んでいた
「おばあちゃん、おはよぉw」
「あんじー、街は楽しかったみたいだね。キッシュもありがとうね〜」
「うん、楽しかった!おばあちゃん、見てこの洋服!今度お仕事の時に着ようと思って、ユーリシア達と色違いなの!」
「ほぉ〜。長ズボンタイプで裾が少し拡がっていて、フリルが付いて可愛いのぉ!3人お揃いかい?、、、ばあちゃんには?」
「まぁまぁ、お母様たら笑」
あんじーは、にっと、笑うと
「あるよ!そう言うかと思って!でも、色は3色しか無かったから、おばあちゃんはあたしとお揃いなの、それでも良い?」
「あるのかい???さすがあんじーだよ、わしのこと解っておる!ありがとう、もちろんお揃いで良いぞ」
あんじーは持っていた洋服上下セットをエテさんに渡した。
その後、食卓では、あんじーの話を大人は夕飯とキッシュを食べながらワインを飲みつつ、嬉しく思いながら聞いていた。
ずーっと修行や訓練で年頃の子の様にさせてあげれない事が気がかりだった、両親やおばあちゃんにとって、楽しそうに街歩きの様子を聞くのはとても愉しい事だった
「ん?万事屋の店主、、、ハーパー?」
「お父さん、知ってるの?」
「うん、おそらくお父さんと同じくSランクのハーパーじゃないかな?風神ハーパー、、、結婚してからは王都に住んでいるとは聞いていたけど…」
「風神!!!すっごい渾名!」
「うむ。わしも聞いた事あるの。動くこと疾風の如し、攻撃する事、竜巻の如し、じゃな」
「うん笑 ハーパーのお店にあるものならおそらくほとんど特級品だねぇー。ユーリシアちゃんは良い買い物をしたね」
「それ、明日、ユーリシアに教えても良い?」
「もちろんだよ、秘密とかではないからね」
そうやって、あんじー宅の楽しい夕ご飯がすすんでいった。
ユーリシアは早くルイとマーベルに会いたくて、気持ちは小走りくらいだが、傍から見たらほとんど走ってるのと変わらない速度で教会に向かった。
教会で神父様たちに挨拶をして、そのままスグに2人の居る離れに向かった。
「ただいまぁー」
「「おかえり〜」」
「夕飯はユーリシアの好きな具だくさんポタージュスープと鶏肉の甘だれ焼きだよ、着替えておいで〜」
「うん!ありがとう。あのね、お土産に街で人気のキッシュも買ってきたからコレも食べよう〜」
「良いね〜」「わ〜い!!」
「あとね、お茶会用のワンピースが、あんじー様のお母様からのプレゼントなの。それを出すね」
「えっ?ユーリシア、資金はちゃんと持ってたんだろ?」
「うン、でもお母様が、お仕事の時にいつもあんじー様と居てくれてありがとうって、女の子1人だけは不安だったって、、、あんじー様が資金預かってるからって、、、」
「そうか、そうなのか、そんな事当たり前の事なのに、、、嬉しいな」
「うん。まずコレね。これはマーベルの分」
そう言って、ユーリシアはマジックバックをゴソゴソしてマーベルのワンピースセットを取り出した。
「はい、マーベル、これどう?」
マーベルは渡されたラッピングを解く、全体的に黒のシースルーの様な透け具合の中は赤地でとてもかっこいい!と、マーベルは思った。着たこともない洋服だ
「これ、あたしの???、、、触っても良い?」
「もちろんよ、マーベルのだもの」
マーベルはワンピースを拡げて自分にあててみた。
「どう?」
「ああ、良いな、似合ってる。丈も長すぎないな」
「丈はね、腰元のリボンで少し調整出来るの」
マーベルは一緒に入ってた、靴とハイソックスの膝までありそうな靴下も見る。
「コレも???」
「うん、そうよ」
「コレ、本当にあたしが着ても良いの?」
マーベルは信じられない様子で靴と靴下もみる
「そうよ、あたしのはコレ、、、色違いで少しだけデザインが違うの」
ユーリシアはそう言って、自分のを取り出す
「わぁ〜お姉ちゃんのは、中が明るい青地!お姉ちゃんに似合う!!!」
「ありがとう〜、あんじー様は中が白地だったわよ、3人お揃いの様で少しだけデザインが違うの」
「!!!あんじー様も、、、」
マーベルは大事そうにワンピースと靴を抱えこむ。目には薄らと涙が浮かんでた。マーベルはお使いで何度か街に買い物に行くこともあった、その時に可愛い洋服を着てお母さんらしき人と一緒に歩いている同い年頃の女の子を見ると、やっぱり羨ましかった。自分にはあんな洋服を着ることはないんだろうな、と思いながら、着ても着ていく所なんてないし!って自分で自分を誤魔化してなるべく見ない様に考えない様にしていた。それが今回、お姉ちゃんのおまけとはいえ、お茶会に参加出来てワンピースまで買ってもらえると聞いた時にはとっても嬉しくて、今日はオンシジューム公との修行の時に、お姉ちゃんどんな洋服買ってくれるかなぁ?と、ずーっと嬉しくてお話をしていたのだった。
「嬉しい、、、こんなお洋服を着れるなんて、、、嬉しいね、、、お姉ちゃん」
そう言って、大きな目に涙を浮かべながらにっこり笑った
ユーリシアはソレを見ると、自分までもらい泣きをしそうで、、、
「うん!今度、あんじー様が家に遊びに来て、と言ってくれてたから、今度遊びに行こうね。その時にお母様に会えたらお礼を伝えようね」
「うん!絶対にね!」
ルイは、2人の様子をながめながら、(生きる為に一生懸命で子供らしい事も女の子らしい事もさせてやれなかったな、これからはもっと楽しい時間を増やさないと、、、)
自分も子供らしい事をしてこなかったのに、自分の事は棚上げしてそう思っていた、ルイだった。
「それとね!コレは、あんじー様から今度の任務の時は3人でコレ着ましょう!って、コレも3人色違いおそろよ笑」
そう言うとユーリシアは、『ピンクガーデン』の上着と長ズボンのセットを取り出して、マーベルに渡す
「え〜、なにこれ〜!!!とーっても可愛い!ズボンの裾が拡がっててフリルになってる〜、上着のワンポイントお花も可愛い〜」
アクセス、読んで頂いてありがとうございます。良いねもすごく嬉しいです。感謝。




