~森へ~
投稿間が開きました。
すみません。
~~~さわわ~ざわわ~~~~
この3日間、ずーっと夢を見てる。なんか、緑の、あれはなんだろ。いっぱい風に揺れてさわわ~ざわわ~
毎日すっごく気持ち良い目覚めで起きている。
さて!今日はとぅとぅ森に行ける日。行くと決まってからか、くらげさんの夢は見ないけど、変わりにざわわ~の夢。
森に行くで、正解かなぁ?
ん〜、解んないけど、行ったら解るか!
そう気合いを入れて、1階に降りた。
やっぱり、もうすでに家族はみんな、おばあちゃんまで起きてきていた。
「アンジー、今日は森に行くんじゃろ?
オトンヌから離れるでないぞ?」
「はーい!」
「アンジー、お父さんの言うことちゃんと聞くのよ。」
「はーい!」(この3日間ずーっと言われてる^^;)
~~オトンヌ・プロット(お父さん)~~
漆黒の黒髪にエメラルドグリーンの瞳なので、魔力は通常よりも多く高め。でも、とび出てすごいのは魔力よりもその幸運度、ラッキー具合だ。
例えば、凶暴な魔物が居る洞窟に潜ってもお父さんが行くと、たまたま寝てたり!!遺跡発掘でも、お父さんだと、すっごいお宝GETしたり!と、そんな事ばかりらしい!
そのお父さんと、初めての森への冒険!
ワクワクする!
そして、私の今日の洋服は、しっかりと皮膚が出ないように首まで隠れる上着に(ワンポイントでお花の刺繍が胸周りに描かれている)、なんていうか、ズボンなんだけど、足首はしっかりとしまってて、でもふっくらと拡がってる様な水色のスボン。
お父さんは、シックな黒の上下、ズボンは革の様に光沢感がある!めっちゃかっこいい。
~いよいよ出発! お父さんの腕に座る様にして家を出た。
「「いってらっしゃーい、気をつけてね!」」
「はーい!いってきます!」
「行ってくるよ〜」
あたし達は、家を出て北門に近ずいた。
この前の門番さんが居た。
「プロットさん、森にですよね、お気を付けて。
アンジーちゃん、お父さんから離れてはいけないよ」
「はーい!」
「はい、これ」
お父さんが、Sランク冒険者カードを見せる。これが許可証の様なもので、黒に金の縁でかっこいい!
「はい、たしかに。行ってらっしゃい」
門番さんが、門を開けてくれた。
私はお父さんに抱っこされながら、街からでる。
「アンジー、とりあえず 森の奥に進めばいいんだね?
危険だと判断したら帰るよ?それでいいね?」
「うん。それでいいです。お父さん。」
しばらく歩いても魔物も出ずに、ほんとただの森の散歩だ。珍しいウツボの様な花が色々咲いてて、噂ほど怖くない(たぶんにお父さんのラッキースキルが働いてると思う)
~15分位歩いたかな?もぅ入ってきた入口は見えない
「あっ、あれは?」
「あっ、クラゲさん!」
やっぱり!道案内にくらげさんが出てきた、前方200m位前を半透明のくらげさんがぷかぷか浮かんでる。
「そっか、やっぱり案内に来たのかな?この森に用があるんだね。」
お父さんが、そう呟くのを合図に、くらげさんがふよふよと移動する、こっちだよと案内してくれてるようだ。
~ とても不思議な光景だ~
ふよふよと浮かんでる半透明のくらげさんの後を付かず離れずに私とお父さんが歩いている。
暫く歩いてるとなんだか森の中らしくない音が聞こえてくる。ざわわ~ざわわ~ なんだろ?竹???竹林林???
「あれ???これは?」
「えっ???」
森が急に開けたと思ったら、そこは辺り一面、これは、さとうきび???さとうきび畑???えっ?こんな所に???
前世で、南の方に旅行した時に見かけた様な、そんな光景が、でもその時でも森の中ではなかった、、、
お父さんも、びっくりしてるみたい。
«あんじー、来てくれてありがとう»
いつの間にか、さっきのくらげさんが目の前にきてた。
「くらげさんがしゃべった!!!」
«声に出してるというか、頭に話しかけてる感じかなぁ〜。お父さんの方にも聞こえてるはずだよ〜»
「うん。聞こえてるよ。君は?」
«僕は精霊。この前はごめんね。ちょっと助けて欲しい事があって、街の中を覗いてたら、すごい光の渦に包まれている様な子を見つけたから。助けて貰えると思ったんだ。
、、、、まさか、まだ力が慧眼してないとは考えてなくて»
「あたしは、大丈夫だよ!くらげさん、お手伝い出来る事あるならやるよー!!! 」
「うん、まぁ アンジーがそうゆうなら俺は見守るだけだからね」
«ありがとう、実は助けて欲しいのはこのシュガーステッキ畑の中央辺りなんだ。
これは、シュガーステッキと言って、精霊ではないんだけど、微力にも浄化のパワーが出てるんだ。
1本1本はたいしたことないんだけど、こんな畑になると全体でけっこうな浄化のパワーになってて、上級以上の魔物じゃないと近寄れない位の力なんだ。
その浄化の力を頼りに弱い精霊の隠れ家になったりするんだけど、、、
でも、最近は魔物の力も強くなってきてて、ここで隠れてる精霊が魔物に見つかったら 大変なんだ。»
「助けるって、何をするの???」
«とりあえず、もー少し 着いてきて»
そう言って、くらげさんは またふよふよと前に移動した、お父さんに抱っこされてる私とお父さんがその後を追う。
10分ほど、さとうきび畑を歩くと、
«着いたよ〜 この子達なんだ»
「「え〜??? なにこれ」」
ちょうど さとうきび畑の中央辺りに、海の人気者!ちんあなごを少し大きくしたような、、、いや、これは にょろにょろのよーなものが居た!!!
私は大好きなのですw
このにょろにょろ達が、、、癒されます