~『万事屋』の店長~
ハーパーがそれとない視線でメンバーを眺めていると、リボンや髪留めを選び終わったあんじーがユーリシアの方へ移動する。
「あっ、それ可愛いね!」
ユーリシアが見ていたのは、腰ベルトに繋げるバックで茶色い革生地に横の繋げるベルト部分に可愛いマルチーズの様な犬の顔が刺繍で縫われているのと、その部分が白いうさぎで黒い革生地の2つだ。
「うん。マーベルとあたしと、、、どうかな?」
ユーリシアは照れた様にそう言った
「良いんじゃないかな?うさぎちゃんがユーリシアちゃんでその丸っこい犬がマーベルちゃんでしょ?」
「そうなの!すごい、どうしてわかったの???」
「えっ???笑 2人のイメージだものwww」
「うさぎって、、、あたしには可愛いすぎない?」
ユーリシアは、迷ってる様な、でも欲しい様な顔であんじーにきいた。
「え〜!!!???ぜんぜんだよ、端っこにワンポイントで可愛いし、似合うよ!」
「そうかな?それならコレにしようかな?マジックバック、、、欲しかったの〜。あとは、ルイ兄にもお土産で買いたくて、、、」
「ルイにも?マジックバックなの???たしか、ルイはたしか持ってたよね?」
「うん。でも、下級品だからそこまで入らないって言ってた、、、これ、中級品でしょ?あたし達が中級品でにぃが下級品はイヤなの、、、」
「そっか、そうだよね!ルイのを探そう!」
「うん」
ユーリシアは嬉しそうにニッコリ笑った
(ルイかぁ、ルイは風の様にビュン!って、イメージだからなぁ〜)
マジックバックコーナーを眺めていると、あっ!端っこの方に深い青色で縦型のマジックバックがあった、派手な青色ではなくて、深くて濃ゆい黒に近い青色で、ルイに似合いそう!
「あっ、これは???」
あたしが近寄って、手に取ると、やっぱりルイに似合いそう。
「うん。さっき、見たんだけど、少し値段が、それで迷ってたの、、、やっぱりそれ、良いよね〜、、、」
言われて値段を確認すると、あっ!上級品か?ユーリシアとマーベルの2つ分よりも少し高い、、、3個でかなりのお値段かぁ〜、確かに迷うよね〜、、、でも、どれも似合うよなぁ〜。あたしが少し出すと言っても、ユーリシアは遠慮しそうだし、足りないのかな???
「それ3個お買い上げ頂けるのなら、中級品の1つ分はサービスしますよ?」
あたし達がマジックバックを眺めていると、奥から男の人が声をかけてきた。
「えっ???」
「あっ、突然声をかけてすみません。この万事屋トラネコの店主のハーパーと申します。」
「不躾にすみません。私は冒険者をしてますので、半分この店は趣味の様なものです。そのバック3個お買い上げ頂けるのなら、少しですが便宜を図らせて頂きたくて。」
そう言って、スカイブルーの髪ででアクアマリンの様な瞳の美丈夫な方が声をかけてきた。
「本当ですか?2つ分の値段???」
「ええ、ええ。どうぞどうぞ」
(本当はタダで差し上げたいくらいだけど、お土産だと言ってたし、たぶんタダだと遠慮しそうだもんな)
「買います!これ3個!!!」
ユーリシアは、3個買えるお金は持ってはいたが、そうするとほとんど残らないので、それはそれで今後何があるか解らないし、当分は学業優先で任務は出来ないから少しは残しておきたかった。
それが店主のおかげで予定よりも残す事ができるし、何よりもこれらは絶対にルイとマーベルに似合う!と、思っていた。
「贈り物なら、簡単ではございますが、ラッピングしますか?」
最初に対応してくれていた女性がそう言ってくれた
「あたしは、この店主の妻でマリアンヌと申します。リボン等付けること出来ますよ?こちらから選んで頂けたら」
マリアンヌは、レジのカウンターの引き出しから、シンプルだけど色とりどりのリボンとラッピング用紙を取り出した
「わぁ〜可愛い〜、良いんですか?」
「はい、どうぞ笑」
ユーリシアは嬉しそうにラッピングを選んでいた。
(3個買えて良かったなぁ、3人に合いそうだもの。それにしても、、、マジックバックかぁ〜いろいろあるなぁ〜私のはお父さんから貰ったのだけど、これめっちゃ入るししかもめっちゃ可愛いから気に入ってるんだよね〜、、、他には何が置いてあるんだろ?)
実はあんじーは、お店に入ってずーっと髪飾りを選んでいたのである、幼なじみの2人の分と自分の分とマーベルとユーリシアの分まで選んでいたのだ。
自分でこうゆう物を買った事のないあんじーには、年頃の女の子がする様な事が楽しくて嬉しくて仕方なかった。
「あっ!杖もある!」
奥の壁にはいろいろな長さの杖が飾られていた。
「あんじー、杖が 欲しいの?」
シャルルが持ってるでしょ?って感じで聞いてきた。
私が持ってるのは、ガーディアンの仕事をする時の錫杖と、魔法の勉強の時に使っている長めの杖だ。
「うーん、なんか、短いの?とか、良いなぁと思って、、、どーしてもではないけど、、、」
「シャルル達は何か欲しいのないの?」
「うーん、そうだね。確かにこっち側の魔道具はいろいろあって見てても楽しいんだよね〜」
あんじーは壁に飾られている杖を眺める、、、
「うーん、今はとりあえずこの髪飾りで良いかな〜」
あんじーはそう言うと、カウンターに持っていく。
「そちらもラッピングなさいますか?」
「はい!ありがとうございます」
店主とその奥様が楽しそうにラッピングしてくれる。
店主は男の人らしからぬ起用さで綺麗にラッピングしていく、すごい、魔法の指だ!!!
出来た物を、あんじーはマジックバックにそっと入れて。ユーリシアは早速買ったマジックバックを腰にかけて、中に大事そうに仕舞った。
とても嬉しそうだ。
あんじー達はお土産第1弾をGETすると、また目的地に向かって歩き出した。
アクセス、読んで頂いてありがとうございます。今月からリアル環境が変わって、遅れがちですがなるべく続けたいと思います。よろしくお願いします




