~『ピンクガーデン』と『マリーレーベン』へ行くまでの道~
「さて、と。次に洋服屋さんの『ピンクガーデン』と『マリーレーベン』に向かいながら、気になるお店があったら入る、って事で良いかな?」
「はい!大丈夫です。それでよろしくお願いします」
「くすくす、りよーかいw それなら、中央広場の噴水向こう側だからね、ゆっくり歩こう〜」
通りにはいろんなお店がある。芳ばしい香りもしてくる。お腹いっぱいだから大丈夫だけど、コレでお腹すいてたらやばい。
あんじーとユーリシアは周りをキョロキョロしながら歩いてる。2人とも目を輝かせてとても嬉しそうだ。
その両隣をシャルルとブルーノが歩いてる。2人は同じ様にきょろきょろ、は、していない。
初めての街歩きのはずだが、2人の護衛としての自覚があるのか、あんじー達を見守ってる感じだ(本当は興味深いお店もあり、楽しみたいのだが、エリックからくれぐれもしっかりと護る様に言われていた)
「あっ!」
あんじーは呟いたかと思うと、ふらふらと1軒のお店の前にいく。雑貨屋だろうか?お店の前にも小物が飾られている。
「可愛い〜、ちょっとこのお店入ってもいい?」
「いいよ〜、入ろう〜」
あんじーがお店のドアを押すと、〈カラン、コローン〉と音が鳴った。
「いらっしゃいませ〜」
「すみません、少し見させて頂いても良いですか?」
中から、眼鏡をかけて、髪を1つに束ねている女性が出てきた。女性はいかにも街の子ではなさそうな4人組に内心驚いた。
「どうぞ、どうぞ。何か気になる事があったら声をかけて下さいね。」
女性がそう返事をすると
「「はーい」」という、可愛らしい返答があった。
(どこかで見たことある様なお顔だわ、、、どこだったかしら、、、きっとやんごとなきお方達だわ、、、)
お店には、女の子が好みそうな髪留めや、リボン、ちょっとしたアクセサリーや小物が右側に所狭しと飾られていた
「ん?」
店内を見渡していた、ブルーノが不思議そうに声をだす
左側には、腰にかけるバックや、小さな小ぶりの杖等がまた所狭しと置かれていた。
「もしかして、このバックはマジックバックですか?」
「そうなんです。ここの店長が冒険者でして、ダンジョンで見つけてくるマジックバック等の小さめの物を可愛らしく装飾したりしてます。ギルドに売るものは売って、店長がこの店に置きたい物は置いているといった感じで万事屋ですね〜」
「そうなんですね!」
「そうなんだ!」
「その小ぶりのマジックバックでも品質的には中以上になります。魔道具は保証書付きです。もし壊れてしまっても、修理できる物は修理致します」
「わぁ〜すごーぃ!」
ユーリシアは、マジックバックと聞いた途端に熱心に見だした。実は殿下方や、あんじー、エテさんが持っているマジックバックが密かに羨ましくて、ユーリシアも欲しいなぁと思っていたのである。
(ルイ兄は、持ってるけど下級品だって言ってたなぁ、兄さんとマーベルにもお土産で買いたいなぁ〜。少し高いけど、今日は私の持ってる報奨金で受取ったお金を全部持ってきているし!)
ユーリシアは内心で強く握りこぶしを作った。ルイとユーリシアは報奨金を貰っているが、マーベルは貰っていない。当初、国は多少なりとも出そうとしたが、ルイとユーリシアとマーベル、3人で堅く固辞した。マーベルは一緒に行かせて貰えるだけで満足だったし、ルイとユーリシアはわがままを通させて貰ったのに、報奨まで頂くわけにはいかないと思っていた。
だけど、毎回頑張っているマーベルにユーリシアは、何かご褒美をあげたいとずーっと思っていたのだった。
(ん〜、絶対にどこかで見かけた気がするんだよね〜)
お店の店員の瞳はあまり不躾にならない程度にあんじーを見つめていた。
一方のあんじーは、
(はぁ〜このリボン!これマーベルちゃんにも合いそう!はっ!この水色のリボン!スカイに合いそうじゃない???、、、でも、スカイに巻いたら、リボンだけが浮いて見えるのかしら???それは、ちょっとダメだし、、、ん〜、、、)
(うーん、濡れ羽色の黒髪にとても濃ゆくて綺麗なシルバーアイズ、、、なんか、喉に引っかかって)
考え事をしていると、奥の方、家側の玄関が開き、誰か入ってくる音がした。
「ただいま、お客様かい?」
そう言って、この家の主、そしてあたしの旦那様である、ハーパーが帰ってきて、店の方に顔をだした。
ハーパーは、ざっと店内を見渡すと、驚いた様に
「おい!あの子はガーディアン様じゃないか!」
と、小声で言った
「そうだった!どこかで見た事あると思ってたんだけど、あんまりにも醸し出してる雰囲気が違うから、気づけなかったわ〜」
「おいおいおい、、、まぁでも確かに、あの時の人外的なまでの神秘的なオーラは見事なまでに也を潜めてるな」
「おいおい、しかもあっちの男の子達は下の殿下方じゃないのか? どおりで、表の方に腕のたちそうな男達が居るなぁと思ったんだよ。護衛か、、、」
「殿下様方だったのかい、下のお2人はまだあんまり公務に出てないから、ずいぶん身なりの良さそうな子達だとは思ってたけど」
「おいおい、まったく相変わらずの天然だなぁ〜、うちの奥様は笑」
そう言って、ハーパーは軽く奥様の頬にキスをした。
「で、何か捜し物なのかい?」
「いや、たぶん初めての街歩きって感じかね〜、入ってきて楽しそうに店内をみてるからね〜」
「なるほどね。」
ハーパーは、失礼にならない様に注意深くあんじーを観察した。
(まぁ確かに驚くくらい、あのセレモニーの時の神々しさは抑えられてるな。だけど、あの黒髪と銀色の瞳のコントラストは隠せれないからなぁ…)
(ん?あ〜あっちもパーティメンバーだな、ユーリシアちゃんだっけか、、、こーして見ると本当にまだまだ子供なんだよなぁ〜)
ハーパーは、子どもに全てを託して、大人は見てるだけなんて、何とも情けない思いを抱えながらパーティメンバーを眺めていた。
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