~追加のオリエンテーション~
ニコール公女は困った様に眉を下げ、近くにいた生徒たちにも声をかけた。
「貴方たちの家でもそうゆう感じだったのかしら?」
その口調には、違うと言って欲しいという思いもにじんでいるかの様な様子だった。
だが、期待を裏切る様に、肯定の意味で首を縦に振る者、近くの者と顔を見合わせて頷く者達が多かった
なんて多いこと!!!
「いつまでも此処に居ては他の方にも迷惑かけますわね。出ましょう」
ニコール公女はそう言って、率先して御手洗から出た。
「あんじー!」
「ユーリシア!」
出たら、遅いから心配したのかシャルルとブルーノ達が居た。
ユーリシアとあんじーは2人の顔を見て安心した。
きっと女性のレストルームで待つのは恥ずかしかっただろうに。
2人はそんな様子は見せずに心配そうに近寄ってきた。
「あぁ、殿下方、良いところに、、、わたくしと一緒に学園長のところに行きませんか?」
ニコール公女がそう声をかけた
「「えっ???」」
2人は驚いた様に公女をみた
「ニコール公女、、、」
「何かあったのか?」
2人は公女とあたし達とその後ろから出てくる令嬢達をみた
あんじーとユーリシアは困った様に眉を8の字に下げ、ニコール公女は
「ええ、実は、、、」
と、さっきの出来事を簡単に告げ
「今日はせっかく全校生徒居ることだし、これは学園長に直に説明して貰った方が良いのではないか?と思いましたの」
「そうか、、、」
殿下方は少なからず、陛下の意向が貴族家に伝わって居なかった事にショックを受けている様子だが
「それなら、確かにその方が良いのだろうな、行くとしよう」
ブルーノがそう言うと、皆んなで学園長室に向かって歩き出した。
令嬢方はどうしたら良いのか?着いて行かないといけないのか?戸惑っている様子だった。
その令嬢方に
「貴方たちは、とりあえず教室にお戻りなさい」
ニコール公女がそう声をかけた
令嬢達は、顔を見合わせながらもホッとした様子で戻っていった。
それからはすごい勢いで予定が組まれた。
私達が学園長室に行くと、学園長は真剣な顔で話を聞いてくれて、深く深くため息をついた。
「確かに、、、各ご家庭で陛下の話をそのまま話してないところもあるかも知れないと思ってましたが、、、そうですか、、、そんなに多そうですか」
「はい。残念ながら。あの場に居た者たちほとんどが同じ反応でした」
公女様は、困った様に眉を8の字に下げて答えた。
ここまでの説明はほとんど公女様がした。
なんだか、頼りになる姉御という感じです。
「解りました、大至急、追加のオリエンテーションを開きましょう。私から説明します。貴方方は教室に戻っていて下さい。教えて頂きありがとう。ここからは我々が引き続きます」
学園長はそう言うと、先生方を呼び出した。
あたし達は各教室に戻った。と言っても学年の違うブルーノ達と別れただけで、後は同じ学年、同じ教室だった。
公女様は、公女という立場上、取り巻きが居てもおかしくないのにその様な方々は見受けられなかった。ただ、お友達らしき人と教室で合流した時には嬉しそうだった。
みんなが教室に居ると、担任の先生が来て、みんな学生ホールに集まる様にとの指示が出た。
先生からの説明は、学園長からの追加のオリエンテーションがある。との事だった。みんなは訝し気にしながらも教室を移動した。
学生ホールは、ここで学生パーティが開かれるくらいだから、全学生が入るくらいに広い。
ざわざわとざわめいていると、学園長と副学園長、秘書の方など学園の執行役の方々が舞台に上がる。
副学園長からまず説明があった
「皆さん、急に集まり頂いてありがとうございます。急きょ、皆さんにお話した方が良いだろうという案件が出てきたので、学園長から皆様に話して頂きたくお集まり頂きました」
そう言って、副学園長が後ろを振り向くと学園長が前に出てきた。
ホールはシーンと静まりかえる。
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