~ユーリシアの1日~
「貴族に絡まれたりはしなかったか?」
「ユーリシアが1番絡まれやすい環境だから、あんじー様やシャルル殿下が居たとしても」
ルイは気づかわし気に尋ねた。
「居たわよ笑 ただ、まぁ、想定内だし。学園に通うって決めた時から想像はしてたから、、、イメトレというかね。」
「どうだったんだ?」
「そうね。王宮に着いて、シャルル殿下、あんじー様、ブルーノ様達と一緒に登校したでしょ?やっぱりすっごい注目の的よね?あんじー様達には純粋な畏敬の眼差しでも、私に向ける視線は違うわ、、、〈誰よあの子?〉的なね。情報として知っていても実際見るのとは違うのか、品定めしている感じはあったわよ〜」
そう実際、学園の馬車付き降り場に着いて、馬車から降りた時。すっごい見られてる感じがあった。
ただあの視線の中には、私のガーディアンチームへの妬みというよりも、純粋に殿下方の近くに居る者への嫉妬が多かったきがするわね。あんじー様へは向けれないから、さすがに教会寄りの私に意識は向かうんでしょうね。
学園のオリエンテーション、クラス分け、教室の移動、全てシャルル殿下、あんじー様、シャルル殿下の側近候補な2人、5人でずっと固まってた、、、あれはちょっと他の人達は近寄り難いわよね。
お近づきになりたくてもなれない、、、そんな雰囲気はあったわ。あんじー様は何も感じないのか?思ってても何も口にしないのか?判断出来なかったけど。
シャルル殿下は可愛い純粋な天使みたいなお顔だけど、たぶんすっごい観察をしてそうだよね。末っ子て感じ。マーベルと通じるものがある。マーベルも人見知りというよりも、ものすごく観察してるものね。昔の体験があるといってもなかなか人に気を許さないのは観察してるからだしね。
そのマーベルがオンシジューム公の誘いを受けたのにも驚いたけど、初日ですっかり打ち解けたみたいね。
シャルル殿下も周りの様子をすっごく観察してる感じだったわね。
今日の事だって、、、
そうあの時も、、、
ユーリシアの学園初日~
ずーっと、あんじー様とシャルル殿下とシャルル殿下の側近2人と5人で行動してた。みんなの遠巻きの視線を感じながら、、、
そう事件はあの時に、、、
お昼は学園の食堂で、今日は午前中という事もあって軽い軽食が用意されていた。
5人で食べていると、途中からブルーノ様と側近の方々が増えて、テーブルはいっぱいの8名席になった。ちょうど恐らく牽制し合ってて、あたし達の席に相席しようなんて方々は居なかったから、ちょうどよかったのかもしれない。
サンドイッチやサラダ、スープを食べ終えて、お互いに自己紹介して今日は終わった。
さすがに殿下方の側近は選びに選ばれてる方々で、平民なのにとか、そうゆう見下す態度や視線は一切なかった。逆に魔物討伐の最前戦に近い事をさせている事に、申し訳なく思っている様だった。
恐らく側近なのに、決まりだから修行の旅で殿下方を守る為に側に居れない事に歯がゆく思っているみたいだった。
今後は旅も厳しくなるというし、同行人数は増えるじゃないかとエリック殿下は前に言ってたなぁ〜。
みんなもいつ参加出来ても良いようにずっと鍛錬してるって言ってたし。
食事して、自己紹介等をして軽く修行の旅の話を聞かれて、とりあえず今日はここでお開きという事で、御手洗に行ったのよね。あんじー様と2人で。あんじー様は調子が悪かったのか普段よりも無口な気がしたけど。
考えたらあんじー様って、エテさんと話してる事が多いのよね、、、もしかして隠れ人見知りなのかしら?
ユーリシアが御手洗から出て、手を洗ってると
「ちょっと貴方!ユーリシアさんと言ったかしら?」と声をかけられ、振り返ると
なんと普段見たことないような、この学園でチラホラと見かけていた、綺麗な縦ロール(金の縦ロール!銀の縦ロール!茶色の縦ロール!まるで、金の斧、銀の斧、普通の斧!みたい!!!やばい、ちょっと面白い、、、格式もこの順序だったらどうしよう???)の髪型のいかにもザ!貴族の令嬢と言う3人が立っていた。
綺麗な縦ロール3人組から声をかけられた。残念ながら?真ん中にいらっしゃるのが、綺麗なブラウンの髪の瞳は少し上がり気味の猫の目のように可愛いタイプのご令嬢だ。
その方が口を開いた
「貴方、ガーディアンパーティの一員だと聞いたわ?貴方には荷が重いでしょ?辞退なさいな」
「辞退、ですか?」
「そうよ!わたくしの兄は騎士団におりますの!副団長をしておりますのよ!」
めっちゃドヤ顔だ、たぶんお兄ちゃん大好きっ子だな、、、
「貴方が辞退すると、兄にも話は来るかも知れませんわ!兄なら実力も家柄も問題ないですし!」
ニッコリと笑う、、、いや、問題あるよね?兄は教会の人じゃないよね?、、、この方々はガーディアンパーティの構成要因を知らないのか???
「辞退は、、、」
言いかけたところで、あんじー様がトイレの個室から出てくる、、、怒った様な顔をしているから話を聞いて居たのだろう、あんじー様が何か言う前にちゃんと私が対処しなきゃ
あんじーは、個室でユーリシアが絡まれているのを聞いて、慌てて出ていこうとした。
言われてる内容も無茶苦茶だ!旅の意味を解ってない、陛下の説明を聞いてないのと同じじゃない!!!
あんじーが口を開こうとしたその時、
「貴方達、何をしておりますの?」
ドアから、サラサラの綺麗な水色の髪に、切れ長のアクアマリンの様な色の瞳の令嬢が入ってきた。
縦ロール3人組とは格が違う、オーラが違う感じだ。同い歳に居たかな?
「「「ニコール公女様!」」」
縦ロール3人組がスグにカーテシーをしようとすると
「ここは学園なのだから、その様な挨拶は不要よ、、、オリエンテーションで学園長も仰ってたでしょ?」
そう、困った様に睫毛を伏せた。
そして、困った様に顔を横にコテンと傾けて、扇で口元を隠しながら
「それで、何をなさってるの?」
と、声は優しげだが、目は笑っていない、、、冷たいオーラが出ている感じだった。
公女様、、、私達と同い歳の公女様というと、、、北の大公のご息女様、、、かな?
~~北の大地~~
今頃はまだ雪に覆われてる。冬が長い土地、、、厳しい寒さ故に、魔物の被害も厳しい寒さに入る前に増加する傾向がある。ただ、だからといって、冬に外に出る事が厳しい日が多い為、守護を張るにも厳しい冬が終わってからだと話に聞いている。
北の大公、〈アングレカム大公は代々女性が大公についている。理由まではよく分からないが、女帝の街というイメージだ。ニコール公女様はそこのご息女様か〉
By、あんじー&ユーリシア脳内
「貴方は、確か、、、ピーチフロマージュ侯爵家の?」
「はっ、はい!ピーチフロマージュ家の長女、カノンと申します。」
「そう。カノン様は陛下の先の式典に参加は?」
「私は参加はしておりません。父上と母上、兄上様方は参加しておりました。各家から多くても3名までという案内がありましたので、、、」
「そう、そうだったわね。でも、確か陛下からは家に帰ったら、今回の内容を話して聞かせる様にとあったはずだけど?」
「はい!式典の素晴らしさ、ガーディアン様が御生まれになられてた事、今年から学園に上がるお歳だというのに、既に民の為に近隣の街から守護の貼り直しをされていらっしゃる事、とても素晴らしき行いの話がありました!」
「、、、そう、それだけ???」
ニコールは、先程までの冷たいオーラを出すのをやめて、今では困った様に眉を下げている。
あんじーとユーリシアの心の声をそのままニコールが口にした。
「はい!そこで、兄上様が、パーティメンバーに参加したかった、という話をされていました。私の兄は騎士団に入っていて武勲をたてられた事もありますので、どうして兄上様が選ばれなかったのだろう?と思い、メンバー構成を確認しましたら、ユーリシアさんの様な私と同い歳の女の子も選ばれていると聞きました。ユーリシアさんのお兄様も選ばれているとの事でしたので、それで選ばれたのかと思い、女の子で厳しい守護の張替えのメンバーで参加するのは大変だろうと思って、辞退する様にお勧めした次第です!」
「ふぅ〜、、、」
公女様は深いため息を吐かれた。
いや〜これって、結構参加してない家族への説明が全然なされて居ない貴族家がかなりあるということでは???
ユーリシアは、それだと今朝からの視線の意味も違ってくるわ、と思った。なんでお前が?では、なくて、、、代わりに参加出来るのでは???と各家の子が思ってもおかしくないわ〜。
いつも読んで頂いてありがとうございます。




