~マーベル始動~
マーベルちゃんは勝手に動くのですごく描きやすいです笑
マーベルは2人が転送陣に移動したあと、転送陣を使わせて頂きオンシジューム公の居る聖山麓の館へと転送した。
オンシジューム公からお誘いを受けた時にスグにマーベルは教会の枢機卿に相談した、枢機卿はすでにオンシジューム公から話を受けていた様で、相談に来たマーベルに喜んでいた。それで、マーベルが受けたいなら受けなさいと言ってくださった。マーベルはとても嬉しかった。お兄ちゃん達が学院に通えるのはとても素敵な事だけど、1人取り残される気がして、そのうちメンバーから外されるんじゃないかと不安だった。自分のサーチ力をみんな褒めてくれるけど、マーベル自身はそんなにたいしたことをしてないとすごく自己評価が低かった。見つけて伝えてるだけ、戦ってない。。。
修行の旅に出れば出るほどその思いは強くなり、私ももっとみんなの役にたちたい、、、そう思う様になった。
たから、オンシジューム公様からせっかくチャンスを貰ったんだから頑張んなきゃ!マーベルはそう固く心に強く思った。
転送し終わると、そこにはオンシジューム公とモーリー卿が居た。
「おはよう、よく来たね。朝ごはんは大丈夫かな?」
「はい、おはようございます。教会で頂いてきました。」
「そうか」
そう言って、公様は転送部屋を出ると廊下を歩き突き当たりを左に行き奥の部屋の前で止まった
「普段はここに居るから、明日からは来たらここに来てノックをしてね。」
「はい!解りました。」
「うん。まずは紅龍様への祈りを私は毎朝捧げてるから、マーベルもそこから始めようか」
「はい、、、でも私は火の加護はないですけど、良いのですか?」
「ああ、これは毎朝の私のただの日課だから、大丈夫だよ」
「解りました!」
公様はそう言って、どんどんと館の奥に歩いて行った。裏庭に出る回廊だろうか?外に出る庭の真ん中を1本の廊下が続きその先には四阿みたいな屋根が少しドーム方になってる建物があった。
公様はそこに向かって歩いてる様だ、四阿の中にはテーブルにしては、低い位置に大理石で出来た様な小さな4角の台が真ん中に置かれてあった。
公様は振り返り、「あそこを見てごらん」そう言って、指指した小さな台の向こう側にはちょうど聖山が正面に見えた
すごく威圧感がある。
「私は毎朝ここから向こうに向かって祈りを捧げてる。マーベルちゃんは火の加護はないかもしれないが、火の魔力が全く無いわけではないだろう。魔力適正は有るわけだし」
「魔力適正がある、、、」
「そう。サーチ力は風の魔法だろう。風が感じているものを感じ取ってる読み取っている。という事は、マーベルちゃんには魔力があり、既に開花してるという事だ」
「これは、私の持論だが、魔法適正があるものは全て四大魔力は多かれ少なかれ秘めていると思ってる。その中から自分に適正があるものが自然に表に出ているだけだと思ってる。だから、自分の中にある魔力を見つけて磨けばどの魔法も使える様になるのではないかとこう考えている」
「どの魔法も???!!!」
あたしはかなり衝撃をうけた、そんな事考えた事もなかった。
「あぁ、ただやはり持っているとはいっても全てを表に出すのは何かきっかけがない限り難しいとは思うけどね。でも、あの聖山、何か力を感じないかい?」
「はい。すごく威圧感があります。」
「うん。それは紅龍様の内包している魔力が滲み出ているのだと思う。紅龍様は火の龍だ。だから、毎朝紅龍様の魔力を身体に感じる事で身体に眠っている火の魔力が目覚め易いのではないかと思ってね」
そう言って、公様はにっ!と笑った
「なるほどです、だから祈りながら身体の中を見つめるのですね?」
「そう。あと眠ってらっしゃるかもしれない紅龍様に、火の魔力少し下さいってついでに祈ったら良いよ笑」
「はっ!解りました〜!たくさん下さいってお祈りします!」
「ぶはっ、、、そうだね。」
「これは、本当の話なんだけどね。私は風の魔法と雷の魔法は適正があり早くから目覚めた。ところが後から風に比べたら少しだが、火の魔力が体内にある事に気づき、火の魔力も少しずつだが使える様になった。私はそれはこの紅龍様のおかげだと思ってるんだよ」
「そうだったんですね。」
「では、祈ろうか」
そう言って、公様は真ん中の大理石の前に足をつき、台の上に腕を置き、手を組んで祈りの姿勢を取った。その右側斜め後ろにモーリー卿が足をつき、背を伸ばし、手を組んで頭を下げる。あたしは公様の左側斜め後ろに足をつき同じ姿勢を取り目を瞑った。少しでも紅龍様に姿を認識してもらうには2人の影に隠れたくなかったw
そうして、あたしの聖山麓での朝がスタートした。
~マーベルは、眼を瞑り一心に祈る、、、祈るために、先日の紅龍様の姿を思い描く、、、それがいけなかったのか、、、(はぁ、かっこいい紅龍様、とても神々しい、、、あんじー様とのツーショットは更に神々しさ100万倍、、、素敵すぎる、、、振り返り、口からごぉ〜って、悪を一掃、、、カッコよすぎる、、、尊い、、、)祈ってたはずが、いつの間にか頭の中は神々しすぎる紅龍様のお姿の妄想でいっぱいになっていった。
「そろそろ、行くかな」
公様の声が耳に届き、マーベルははっ!としたように目を開けた
「マーベルちゃんの集中力は凄いですね〜」
モーリー様に言われた
「うん。まだ小さいのにたいしたもんだ」
〈やばい〜やばい〜妄想してたとは言えない!というか、最初はお祈りしてたよね?いつから妄想始めた?いや、、、妄想してた気がしたけど、もしかしたらお祈りしてたのかな?〉マーベルは、罪悪感からか、都合の良いように考えようと思考が切り替わり始めていた笑
「へへっ」マーベルは照れたように頭をかき下を向いた
〈明日は、もっとちゃんとお祈りを捧げよう〉
「では、少し歩こうか」
そう言って、公様は歩き始めた
「マーベルちゃんは、いつもサーチする時はどうしてるの?何を考えてる?」
「何も考えてません!一心に周りに何か居ないか、探してます」
あたしが、何も考えてないと言った時に、少し公様とモーリー様がブホッってして、慌てて口をおさえた。
「そうかそうか、、、」
公様はそう言って、少し先にあった四阿まで歩き、そこに座った。そしてあたしにも座る様に合図した。
「うん。そうだね。そうしたらこれからは自分の意志でサーチしてみようか?」
「意志で?」
「あぁ。サーチは、風の魔力を使ってるんだよ。風の精霊の力を借りて離れてる場所に居る魔物を探してるだ。何も風の魔法はルイの様に足を早くするだけではないんだ」
「ルイは意識して、魔力を足に集めて偵察したりしてる。戦う時には全身へ魔力を流すとかね」
「マーベルもその歳で開花してるくらいだから、魔力量は充分にあるのだろう。これからは意識するんだ。毎朝あの体操をしてるんだろ?」
「はい、してます」
「最後の深呼吸の時とか、あの最終形のポーズの時とか自分の身体に魔力の流れを感じないかい?」
「それは、、、感じます」
「うん。それを意識する事で、今は魔物の形とか人数を漠然と感じるだけなのが、ハッキリと感じる様になるし、意識する事で遠く離れていても会話や音、言葉も聴こえる様になるんじゃないかな?」
「風の適正があれば誰でもそこまでなれる訳じゃない。サーチ力を使える様になるにはある程度以上の魔力量とやはり風の精霊に好かれてないとね」
公様はにっこりと笑って仰た
「遠く離れている人の会話まで、、、」
(それって、、、盗み聞き、、、はっ!そんな事に魔力を使ってはダメ、精霊に嫌われちゃう。。。でも、例えば遠くに居るあの麗しきお2人、あんじー様とエリック殿下、、、お似合いのお2人の会話を偶然にもひろってしまったり、、、そう偶然、、、はぁ凄すぎるあたしにピッタリのサーチ様だ!!!)
「まぁそう言うとアレだけど、それはものの例えで、それだけ意識する事は大事だと思うんだ」
オンシジューム公は、マーベルがよこしまな妄想を考えているとは思わずに、そうゆう事に抵抗があるんだと思い、慌ててフォローした
「そうですね!意識して使える様になったらもっとお役にたてますね?」
マーベルは嬉しそうに目を輝かせて返事した
「あぁ。だから私は君に風の魔法を遣いこなせる様に意識する事から教えていこうと思ってるんだ」
「ありがとうございます。ご教授ご鞭撻よろしくお願いします」マーベルはよくは知らないけども、いつも見習い神父さんが教えて貰ってる先輩神父様に言ってる言葉を使ってみた
「ああ、よくそんな難しい言葉を知ってるね笑 さすが教会に在籍しているだけあるのかな?しっかりしてるね」
公様はそう言って、感心した様に頷いた。
読んで頂きありがとうございます。




