始まりの手前~
可愛いぃおばあちゃん
~~晩御飯の時間~~
夕ご飯は、豚の角煮と、トマトの入ったポテトサラダとさっき飲ませて貰ったクリームスープとロールパンの硬いの(お米はないのか食べたことがない。あとパンはまだまだ硬い)
あたしのスープは回復薬入りだ(回復薬高いのに大盤振る舞いだなぁ〜汗)
ん? なんか、左腕につんつんされてる、おばあちゃんが座ってる側だ。
「おばあちゃん!これアンジーの腕だよぉ~お肉じゃないよぉ〜!!!」
おばあちゃんが、あたしの腕を豚の角煮と間違えておはしで挟もうとしてる!
「あらあら、お母さん、お肉はここですよ。」お母さんが、テーブルの真ん中に置かれてるお代わり用の角煮をおばあちゃんのお皿にのせた。
「ん?おぉ〜間違えた間違えた。ごめんよぉ」←これ、ほんとーに マジで間違えてるヤツ。
おばあちゃんは、腕の良いヒーラーだった、だけど歳でだんだんと同じ様に診察/調合出来なくなってきたからと、第1線を退いたのだ。
それから、偶に今みたいに愉快?な事をする。あたしの遊び相手(子守り?)をシテクレテル
「それにしても、くらげかぁ〜。いったいアンジーに何をさせたかったのか、、、それともただのいたずらか。」
「そーですね、それとこの子を護ったという光はなんだったのかしら。そのくらげの力かしら?」
(うーん、よくわかんないけどくらげさんの力ではないと思う、なんとなくだけどあの時 身体の内側から暖かくなったよーな)
「いや、くらげではないだろう。この子は中級ヒーラーのおぬしよりも瞳の色も濃ゆいし、髪も漆黒の黒じゃ。
内に秘めてる魔力が高そうじゃ」さっきまで、角煮を美味しそうに食べてたおばあちゃんが、急に真面目な顔でそう言った。
~~魔力~~
この世界の魔力は、人間の持っている色の濃さで魔力量とか質が変わる。例えば、冬の空の様な薄い青色よりも、紺碧の青色の瞳の方が魔力量、質共に上とされている。
「そうですねぇ、アンジー?もし、何かくらげさんとか、変わった物を見たら、すぐに教えるのよ?1人で追いかけてはいけませんよ?」
「うん!」 お母さんが、とっても心配そうな顔で言うので、安心させる様に答えた。
「ごちそうさまでした!!!」
あたしは、ご飯を食べ終わると。おかあさんにオオバコのエキスで作られたうがい水と幼児用の大人の3分の1位の小さな歯ブラシを取ってもらった。
オオバコのエキスでうがいすると、歯ブラシを持って、とてとてとソファーセットにあるあたし用に小さな椅子に座り、そこから見える夜空のお月様をながめながら歯磨きを始めた。
「あらあら、ほんとーにアンジーは歯磨きが好きねぇ」
あたしは、歯磨きが大好きだ!たぶん、今なら解る!これは前世からだ!
前世のあたしは、子供の頃に行った歯医者さんの恐怖から虫歯になるのが嫌ですっごく歯磨きをしていた。
大人になってからは、夜は考え事をしながらぼーっと歯磨きする時間がとっても大事な時間になってしまっていた(笑)
今も歯磨きしながら、お月様を眺めてかんがえていた。
んー、前世の記憶があるといっても、前の私は何か特別な能力があったとかではなくて、普通にOLをしていた。
だから、特に記憶が戻っても問題ないと神様に判断されたのかな???この世界についてもぅ少し勉強しないとね(変な子供と思われない様に、常識?というのを知っておいた方が良い気がする)
それにしても、クラゲちゃん、、、悪い感じはなかった気がするなぁ? あたしに 何か用があったのかしら???
そんな事を考えながら、歯磨き時間が終わり。仕上げはもオオバコエキス入れの瑞で再度うがい!スッキリ!これ、このエキスにミントを混ぜても良さそ〜だよね?前世はそーゆーのを良く使ってた!
(おかあさんから、長過ぎると言われちゃった。)
~その夜、夢をみた。
くらげさんが ふよふよ浮かんでる。やっぱり 北門の森だここは。
あたしに何かうったえてる、なんだろ?何を言ってるんだ?
「ねぇねぇ~アンジー、※※※※を助けてあげてよー」
「???ん? 何をたすけるの?」
そのまま深い眠りに入ってしまったw
まだ4歳だからね、仕方なし!
次回は少し冒険???