~~オンシジューム街の防衛戦 START~~
~~~正門前 エテさん、エリック殿下、ブルーノ、シャルル、ユーリシア~~~
「エテさん、エテさんの1番硬い防御膜をどのくらいの範囲までかけれる???」
「ふむ!少し試してみても良いかな?」
「もちろんです。」
エテさんは、眼を閉じ、詠唱しながら防御膜を正門中央を全て覆い被さるように展開していく。
目を開け、左右を確認すると詠唱を止めた
「ちょうどそこの左右にある馬の飾りまでですな」
「良かった!結構な範囲です。では、私達はその飾りの横に着きましょう。私とシャルルは右手、ブルーノとユーリシアは左手で。後の衛兵達は打ち合わせ通りにお願いします、カンパニュラ町長」
「かしこまりました、では皆さん打ち合わせ通りに行きますよ!」
「「「はっ!!!」」」
「エテさん、防御膜をお願い。終わったら塔のオンシジューム公に私が合図するから」
「解った。」
エテさんは再度詠唱を始め、エリック殿下達はそれぞれの持ち場に移動した。
エリック殿下達が城壁の上に上がった頃、エテさんの詠唱が終わり、エテさんがエリック殿下の方を見上げ大きく頷いた。
それを確認し、エリック殿下は剣を真っ直ぐに天に向けた。
「正門前の準備が出来た様です。アンジー殿、始められますか?」
「はい、始めます」
私はグッと魔力を錫杖にのせ天に掲げる、その錫杖の先から守護膜に干渉していく。干渉した途端に守護膜が全体的に光った。
「うっわ、、、」思わず声が漏れた。私は耳栓を外し、オンシジューム公に言った
「この街の守護膜は街が大きい分継ぎ接ぎのパッチワークの様になっていて、だいぶ複雑です。今までよりもだいぶ時間かかると思います」
「解りました。大変でしょうが頑張って下さい。その間この街は我々が護ります」
「はい、よろしくお願いします」
私はそう言って再度耳栓をし、集中する様に大きく深呼吸をして、魔力をへその緒、身体の中心に貯めると、再度錫杖に魔力を込め守護膜に干渉した。
そして、錫杖を左に回しながら呪文を解いていく。
「始まった!」
あんじー様の身体が魔力で光り渦巻いていく、何度見ても何度見ても女神様の様。
「ほう、これは本当に美しいな」
「ええ」
「マーベル、サーチしてるかい?」
「うん!お兄ちゃん大丈夫だよ!コレがあたしの仕事!」
ふんすっ!と、私は握り拳を作った。
ルイは、ふふっと笑った
「あっ!東の森の奥、空から物凄い速さで此処に向かってくるよ、正門向こうの街道奥の林からも何か来る」
「ルイよ、空からなら有翼の魔物だろう。それなら私の大好物だ。ルイは正門の方の魔物を確認し、エリック殿下に伝えよ」
「はっ!かしこまりました」
ルイは疾風となり走り去った。
「ほぉ、またこれもレベル違いの速さだね〜。しかもこのマーベルのリサーチ力、範囲が広いね」
「はい。とてもバランスのとれたチームですね」
「そうでないと。このチームには入れないでしょ。マーベル、他に気づいた事があったらスグに報告してくれ」
「はい!」(お兄ちゃんが褒められた!)マーベルは兄が褒められた事が自分が褒められた事の様に嬉しくなり気力が漲った。
『頑張る!』
~~~疾走するルイ~~~
ルイは正門の向こうの林に向かってグングンと加速する。
(エリック殿下もそうだけど、オンシジューム公もやはり上に立つ者としての風格、オーラが違うな。指示も早いし無駄がない。経験値が凄いんだろうな)
【ガサガサガサ、ドドドドドッ】
林の中を移動する音が聞こえてきた、向こうの方か、ルイは音のする方へ急ぐ
『あれは?パイヤ?暴猪のパイヤか???150匹は居るか?からやっかいだな、、、』
もう一方の大きな音は何だ?
ルイは更に加速して、大きな音がする方に急ぐ
「チッ、こっちはオークか、、、100匹位か?とりあえず戻って報告だな」
ルイが報告に戻ろうとすると
【ドォーン ドォーン】
『なんだ?まだ居るのか、、、』
ルイは振り返ると、まだまだ遥か遠いが巨人ほどの巨体のトロールが見えた
『まさか、トロールまで、、、なんでこんなに』
ルイは急ぎ、今度は振り返ることなく木と木を移動しながら走った
エリック達の方にまでトロールの移動する地響きが聞こえて来る
「トロールですか」
「その様だな、まだまだ見えない位遠いようだが。」
「トロールはトロールだけでは滅多に動かない、他にも居ると考えた方が良いな」
「ええ」
「殿下!」
「ルイか、どうだった?」
「聞こえてる通り、まだ遠いですがトロールが50匹ほど、先陣は暴猪のパイヤ150匹に、オークが100匹ほどです」
「パイヤにオークか!多いな」
「それと、東の森の奥からはおそらく飛行型魔物で、こちらはオンシジューム公が相手をするのでみんなは正門を、と言ってました」
「そうか、解った」
「とりあえず焔の籠で蒸し焼きにするか!」
エリックが気合いを入れると
「「「おおーー!!!」」」
兵士達の雄叫びが上がった
~~~鐘楼の上~~~
【バッサバッサ】
【キャーハッハッハ】
【オーホッホッホ】
羽音と女の甲高い笑い声が聞こえてきた。
「来たな」
「来ましたね」
「下品な笑い声だ、もっと品良く笑えばいいのに」
「相手は魔物ですからね〜」
「ヌエも居るな」
「そうですね、ヌエは僕が相手しますよ。雷同士だからやりずらいでしょ」
「ヌエ如きのチョロチョロ雷、ぜんぜんやりずらくなどないわ……だが、まぁよろしくw」
「はいはい笑」
【アッーハッハッハ!見て見て、人間がまた無駄な事をしてる〜】
【ムダ、ムダ〜】
【バカみたい、そんな事をしても意味がないのに〜】
雌の有翼型マンティコアがアンジーの方に向かって飛んでくる。オンシジューム公はアンジーを護る様にアンジーの前に、モーリーはオンシジューム公とマーベルの間に立つ。
「何が無駄なのかな?教えてくれ」
オンシジューム公が、葉巻を燻らせながら言う。
【そんな事も解らないのかい?人族は滅びるだけ、今更何をしても無駄なのよ、無駄、ムダ〜キャーハッハッハ⠀】
「なんだ、ただの世迷言か」
【世迷言???世迷言なんかじゃないさ、1人の人間の力に頼らなければ何にも出来ない、弱っちい人間~】
【現に100年経ってもまだガーディアンとやらが産まれて無い国もあるそうじゃないか、あの国はもう滅びていくだけさ、アッーハッハッハ】
【滅びるだけ〜、お前たちもそーなる⠀】
【ガーディアンが産まれない~この世界で人族が増えすぎたからの粛清さぁ〜】
【だから何をしてもムダ〜ムダ〜ムダ〜】
【キャーハッハッハ 】
少しずつですが、今年から毎日投稿させて頂いてます。去年から始めましたが、初めての小説投稿でいたらない部分も沢山あり、長く投稿出来てない時もありました。これからも出来る限り毎日投稿を目標にしていきたいと思います。読んで頂きありがとうございます。ブックマークが10になってました、とても嬉しかったです。ありがとうございました




