~~少しの不安と緊張と~~
~~あんじーとおばあちゃんの部屋で~~
「おばあちゃん、明日は今までとは違う感じだね」
「うむ!なんだか、こうワクワクするの!!!」
おばあちゃんは、両手を握りしめてふんすっ!と脇腹を絞めた笑
「えっ、おばあちゃんワクワクするの?」
「うーん、初めはの?あのマンティコアの爺さんの顔とかが忘れられんくて気持ち悪かったんじゃ、、、だがの!
あのオンシジューム公は恐らくものすごく強いじゃろ?
なんだか、こうワクワクするのじゃ~」
「あっ、それは解る。すっごい安心感があるよね。
ダメだなぁ〜、私は多分とっても小心者だね、、、しっかりしなきゃと、解ってるんだけど、、、上手くいく!じゃなくて、ちゃんとしなきゃって解ってるだけどね〜
なんだか、明日、いつもと違う空気感があってそれで、、、ちょっとドキドキしてる。」
「大丈夫じゃよ、あんじー。あんじーはいつも一生懸命やっとる。人一倍緊張するのも当たり前じゃ、あんじーの替えは居らん。それが余計にプレッシャーじゃろ?
じゃがのぅ、1人じゃないじゃろ?今までも1人じゃなかったじゃろ?」
「だからの、大丈夫じゃよ」
おばあちゃんが小さな顔をくしゃくしゃにして、ニカッと笑った。
「うん!1人だと、思った事はないよ!今だけ、おばあちゃんの前でだけ少し小心者になっただけ!明日は大丈夫!」
私はもニカッと笑った。
~~~ルイ、ユーリシア&マーベルの部屋で~~~
「お兄ちゃん、明日は多分いつもよりも大変なのかな?」
「ん〜、そうだな。マーベルも何か感じるのか?」
「うん。あんじー様がね、少し緊張してるのを感じるの」
「マーベルは、あんじー様からあんじーで良いよって言われてるけど、あたし達の前だとあんじー様呼びよね笑本人にはあんじーさんだけど笑どうして?」
「うん!あのね、内緒ね!とーっても綺麗なの!!!」
「一生懸命守護膜を外してる時のあんじー様も貼り直してる時のあんじー様も!私、リサーチしてる時にね、ふと見えると幸せを感じるなの!だからこっそりあんじー様って呼んでるの。」
マーベルは誇らしそうににっこり笑った。
「ふふふ、そーなのね。普段の顔も神秘的な顔をしてるけど、確かにそれは見てみたいわね。私は前線だからぜんぜん見れないわね。」
「お姉ちゃん、、、ごめんね?いつもお姉ちゃんずーっと前線で、、、あたしこんな事しか出来ないから、、、」
「何言ってるの!私は前線で殿下方と一緒に闘えるのはとっても誇りに思ってるし、それにルイ兄が、マーベルがリサーチしたってエリック殿下に告げてる所を見るのはとっても誇らしい気分なのよ!あたしの妹すごいでしょ!って言いたい位なんだから」
ユーリシアはにっ!と笑った
「あぁ、そうだな。俺もいつも心の中で思ってるよ。俺の妹達はすごいだろ?って笑 そして、こんなチャンスをくれた教会にも陛下にも感謝してる」
「3人で一緒にやれる事がとっても、とっても嬉しいだ」
「「そんなの、あたし達だって、だよ!!」
~朝起きて、とりあえずやる事はラジオ体操と、女神のポーズ!これは、魔力の流れを循環させる!
「ふぅ~いよいよだね!」
【パーン!】良い音が鳴った!私は思いっきり両方の手で顔を叩いた。おばあちゃんがびっくりした顔で振り返った。
「びっくりさせないどくれ〜笑」
あたし達は皆が居る広間に向かった。
広間には大勢の人々が居た
「準備は良いですか?」
オンシジューム公が言った。
「はい、大丈夫です」
「では、打ち合わせ通りにいきましょう!エリック殿下」
「はい、今日は総力を上げて皆で力を合わせましょう!」
エリック殿下が剣を天に向けた
広間に居る者たち、入りきれなくて外に居る者たちから『うわぉー!』『やったるぜ〜』雄叫びが聞こえてきた。
「「「あんじー」」」
エリックにぃ、ブルーノ、シャルルが私に近寄ってきた
「いつも通りで良いんだよ、気負わないでね」
ぽん、とエリックにぃが私の頭を撫でた
「お前はいつも大事な時には外さないからな、心配はしてないよ笑」
ブルーノが私の肩をぽんっと叩いた
「あんじー、リラックス、リラックス笑」
シャルルが反対側の肩をぽんっと叩いた
「あんじーさん!大丈夫ですよ、皆が居ます」
マーベルちゃん、ルイ、ユーリシアも大きく頷いた
(そうだ、皆が居るから大丈夫だ)
「うん!いつも通りだよね!」
私も大きく頷いて、歩き出した。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
~~それぞれの持ち場で~鐘楼の塔の中~~
私は空を見上げる
(空は雲がかかってる、今のオンシジューム街を現してるみたい、この雲を皆で晴らすぞ!)
グッ、と身体に力をこめる
と、
「アンジー殿」
「はい?」
「これを耳に」
黒いちょうど耳栓の様な物を2つ渡される。
「これは周りの音を遮断させる魔道具です。」
オンシジューム公がそう言って、私に渡す
「あっ、でも周りの音を遮断させてしまっては魔物が来た時とか皆の状況に気付くのが遅くなってしまいます。すみませんが、、、」
私はそう言って返そうとする、が、オンシジューム公は受け取らず
「この塔に近づく魔物は私とこのモーリーで全て倒します。だからアンジー殿は守護膜に集中して下さい」
「今回、オンシジューム公の予想ですが。マンティコアの雌が来る可能性が高いです。雌も知能が高く言葉巧みで、アンジー様の邪魔をしてくるでしょう。アンジー様が惑わさせる事は無いかと思ってますが、集中が切れるかもしれません、万が一の為の物です。私共が、魔物は必ず抑えこみます」
2人は力強く私を見つめる
「解りました。ありがとうございます、使わせて頂きます。ですが、万が一にも私の力が必要な時には合図して下さい。私も闘えます」
「はい。そうさせて貰います。あんじー殿が他の魔法にも長けている事は伺ってます」
私は頷くと、黒い耳栓を耳に入れて、空を見上げた




