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夢見る夢子ちゃん!!!現実になる???  作者: みや
第1章 はじまりのはじまり
33/139

~~シュラン町 (後の温泉の町)~~

~~外はだんだん夕焼けに染まってきた。雨上がりのせいか綺麗な夕焼けだ~~

馬車の窓越しに夕陽が少しずつ沈んでいくのが見える。この美しい瞬間が泣きたくなる様な感覚を呼び起こし、魅入っていたいような泣きたいような気持ちになる。

これはどこから来る気持ちだろう


シュラン街近くの小川が見えてきた、、、

「あっ、橋が見えて来たね」

「うん、もうすぐ着くね!」

「マーベルちゃん、疲れた?」

「座ってるだけだから、疲れたというより、お尻が痛い〜(汗)」

「そぅだよね、私も身体動かしたい〜」


「町が見えてきた!あれ?人が沢山居る〜」

「あ〜、まいったね、出迎えはいらないって伝えてあったんだけどな」

「そーゆーワケにもいかないんでしょうね。町長からしたら(笑)」


シュラン町入口の門扉の前に馬車を停めると、町長達が近づいてくる。

あたし達も馬車から降りる。


「ようこそお寄り頂きました。ありがとうございます」


「ディーン町長、久しぶりですね。変わらないですか?

今回は立ち寄る許可を頂きありがとうございます。短い間ですが、お世話になります」


「とんでもないことでございます。お寄りいただきありがとうございます。大仕事の前という事も存じ上げておりますが、今日は少しばかりでもこの町でリラックスして頂けたらと思いました」

「立ち話もなんですから、皆様どうぞこちらに」


町長に先導されて、通りを歩くと、通りを歩いていた町の住民はみんな両脇に避けて、挨拶してくれる


町長の館に到着する


「皆様、ようこそ起こし下さいました。お食事の準備がもう少ししたら整いますので、それまでゆっくりとお風呂にでもお入りください」

町長夫人に案内され、各自部屋に通される。


もちろん私とおばあちゃんは同じ部屋だ。


コンコン、ドアがノックされる、女中さんだ、

「失礼します。お風呂ですが部屋風呂になさいますか?それとも外風呂になさいますか?」

「もちろん、外!じゃな?あんじー?」

「うん!お願いします」

「それと、わしは1杯だけ、、、」

「冷たいエールをお持ちしますね。お風呂場でよろしいでしょうか?」

「うむ。お願いします」


そう!この町長の館のすごい所は他でも見たことがないんだけど、何代か前の町長夫人がお風呂好きが高じて、なんと離れにお風呂場を作っちゃたのだ。

所謂温泉の様なものだ。館の裏に湧き出ていた熱い水を利用して、外から見えない様な建物だが、中に入ると湯船の正面はガラス貼りになってて、内からはちょうど林の景色が見えるが、外からは内側が見えない様な魔法をかけているらしい、半露天風呂みたいな感じになっている。

なんでもお風呂に浸かってる時の景観が大事ですという事で林と見える様に庭を自然な形にしたという強者だ。


そして、男湯と女湯もしっかりと分かれている。

(何となく、その何代か前の奥方様はあたしみたいに前世の記憶のある方だったのでは、、、と思う位のクオリティだ)


「御用意出来ております」

「では参ろうか、あんじーよ」

「うん!」

(おばあちゃんはすっかりこの温泉と1杯の冷えたエールの虜だった)


私たちは、女中さんの案内で何度目かになる離れに向かう。

「あとは、よろしいのでしょうか?」

「はい、大丈夫です。自分達で出来ます」

「それでは、後ほど冷えたエールとお水をお持ちしますね。」

「「よろしくお願いします/頼む」」


シャンプー、リンス、石鹸、この館のというか、この町の特産みたいなんだけど、ラベンダーの香りがして洗い心地も良いんだよね〜


「「フゥ〜、今日もお湯がいい感じね/じゃ〜」」


身体がポカポカ、足の先から温まる〜


「帰りも、此処に寄って帰るんだよね?」

「そのはずじゃ」

「頑張って、帰ってこようね〜。私はこの石鹸シリーズも帰りは買って帰るんだ〜」

「ん?まだ、この前のがあったじゃろ?」

「だって、今回の旅で修行は終わりだから、次いつ来れるか解んないじゃん」

「まぁそうじゃの~」


カラカラカラ、ドアの開く音だ

「お待たせ致しました」

「エールと、あんじー様には桃のエキスも入っております」

「「ありがとう/ございます!」」


「くぅ~、美味しい!たまらん!」

おばあちゃんは、冷えたエールをごくごくと飲んだ

(ほんと、美味しそう、私も大人になったら飲むぞ〜)

「あっ、この桃水美味しい~」

«どれどれ»

スカイが触手を伸ばし私の桃水とおばあちゃんのエールを飲んだ!

「スカイ、いっぺんになんて味が混ざって解んないでしょ〜」

«そんな事ないよ〜、それぞれで美味しいよ〜»


「ふふふっ、お邪魔します」「おじゃましまーす」

カラカラカラと、ユーリシアとマーベルちゃんが入ってきた。

「あっ、いらっしゃーい」


2人は身体を洗うと湯船にはいってきた、そのタイミングで女中さんが2人に桃水を渡した。


「なんだか、ほんとーに身体が温まりますね〜」

「ポカポカして気持ちいい〜」


「この修行の旅が始まって、あたし達の運命は大きく変わった気がします。あたしには縁のないところだと思ってた学園に通える事になり、不安もいっぱいです。

でも、こーやって、体験した事の無い事はとても素敵な事が多くて、頑張ろ!って気になります」

ユーリシアが、はんなりと笑った


「マーベルも、みんなにすっごく感謝してます!ありがとうございます」

普段無口なマーベルちゃんが、にっこりと嬉しそうに笑った


「私も始まるまですっごい不安でドキドキしてたけど、今は休日挟んでみんなの顔を見たら嬉しい。」

「ほんに、良い経験をさせて貰っておるの~」


あたし達は、呼びに来るまでみんなでゆったり温泉を楽しんだ


~~温泉から出たあたし達はそのまま食堂に案内された~~


「やぁ、ゆっくり楽しめたかい?エテさん 大丈夫?顔が赤いけど?」

「なに、大丈夫じゃ。いい湯だったの」

「そうだね。僕達も今来たところだよ。ここのお風呂は最高だね〜」


「では皆様揃ったところでささやかながらの晩餐にしましょう」

「エテさんは、お飲み物はここの地元酒でよろしいでしょうか?」

「はい、ありがとうございます」


「今回は皆様のおかげで守護が強固になったので安心して家畜も畑も育てられると、町の住民から皆様に食べて頂きたいと食糧が届けられました。」

「ゆっくりと楽しまれて下さい」


「「「ありがとうございます」」」


「やっぱりここの地元酒とこのタンは合いますなぁ〜」


「この豚肉の煮付けも美味しい〜お米がすすむ〜」(この国にはタイ米の様な細長いけど確かにお米が存在する、助かる!)

「ほんと、このお肉の煮付け美味しいですね〜」


「それは、三枚肉の煮付けです。皮と脂の部分と赤身の部分と3層になってのが一度に味わえますでしょ」

「それと地元酒と醤油とシュガーステッキのエキスとでじっくり煮込みます」


「あぁ、本当だ、3層になってる。これをいっぺんに口に入れると何とも言えないコラボになります」

「うん、美味しいね〜」


「たくさんありますから、どんどん召し上がって下さい」


しばらく食事と雑談を楽しむ


「そういえばですね、この離れの温かい湧き水と同じ様な源泉が町の中央広場の近くで出たのですよ」

「それは、すごいですね」

「ですが、湧き出る規模はここよりも少なくて、この離れの様なお風呂を建てて、観光名称にとも思ったのですが、この規模では難しいと、技術者達からの意見が出ましてね。

どうしたもんかと、今はその源泉の周りを柵で囲っているだけなのです」


「大きな湯船を作るほどの量が出ないのなら、足湯でも良くないですか?」

「「足湯???」」

珍しく、奥様も会話に参加なされた。若干食い気味に


「はい、何人かで足だけを入れるのです。温かいお湯は足を浸かるだけでも疲れが取れるかと思いますし、源泉で常に綺麗な水が出てくるのであれば、何人で利用しても清潔です」

「小さくても、住民が気軽に利用出来たら、そこから利用者が増えるかな?って」

「もし、今後出ても足湯の場だけだったらそこまで費用はかからないかな?と思いました」

私は前世の記憶に浮かんだ足湯を思いつくままに話してみた。


「足湯ですか、これは検討の余地ありですね!」

「そうですね、とても良い話だと思います。ありがとうございます」

夫人も嬉しそうに頭を下げる


「いえ、ほんと頭に浮かんだ事を喋っただけなので、何かの役にたてたら嬉しいです(笑)」


«素敵なアイデアだね〜、あのお湯はとても良い湯だよ〜»


「えぇ、そうなんです。湯に浸かってると疲れが本当に軽くなる感じで、私もここに嫁いで来てからというものすっかり魅力にはまり、ほぼ毎日入ってます(笑)」

夫人が微笑みながら仰った。


それから明日も朝からの移動なので身体を早めに休める為に、それぞれ部屋に戻った


私もベットに入ると、スグに深い眠りについた

すみません、ここでシュラン町編が終わる予定が次回まであります。読んで頂いてありがとうございます

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