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夢見る夢子ちゃん!!!現実になる???  作者: みや
第1章 はじまりのはじまり
104/139

~みれん~

ケイトの話は続いた。

「夢って必ず覚めるでしょ?私は多分夢を見ている心地だったんだと思うんです。塔には私の様な人達だけしかいないじゃないですか?

そうすると、だんだん特別感も無くなってくるんですよ、私はゴールドでもなかったので特にそうでしたね。」

「プラチナ様が顕現されてなかったので、やはり次のゴールドランクに求められる事が大きくなります、、、あっ、そんな事はどうでもいいのですが笑 すみません、余談でした。」

「夢から醒めた私は『いつ村に帰れるんだろ?』と思い、スグに指導に充てられていたガーディアンに聞いたのです。『村にはいつ帰れますか?』って、その方は驚いた様な、困った様な、もしかしたら少し呆れたお顔だったのかも知れませんね苦笑 こう言ったのです。」


『元の村に帰るという事はありませんよ。貴女を今まで育ててくれたお礼金は充分村にも御家族にも渡されてます。貴女はこれからここでガーディアンとしての勉強と修行をされ、その力で今度は国や街、貴女の住んでいた村を護っていくのです。』


「驚きました、、、何にも解ってなかったんですよね、私。それで解ったんです。どうして、母が泣いてたのか、家族が悲しそうな顔をしてたのか、ダニエルが、って」


「最初は毎日泣いてました、『家に帰りたい』って、ずいぶん周りを困らせてたんじゃないでしょうか」

ケイトは自嘲気味に笑んだ。

「でもどんなに泣いても状況は変わらないですし、逆に『貴女の家族や好きな人達を護れる栄誉ある能力なのですよ?貴女の御家族も皆、貴女の活躍を願ってるのです。』と諭されて、いつしか私も諦めて、ガーディアンとしての私を受け入れていくようになったんです。」


「それから10年、周りからも1人前のガーディアンとして認められ、沢山の小さな村や街を廻りました。行く先々で感謝され、それを誇りに思い、故郷の事は考えない様にしました。」

「そんな時です、ゴールドの方々に呼ばれて聞かれたんです。『貴女の故郷から要請が来てます。守護の力がかなり弱まり魔物が村の近くまで出てくる様になった、と。そこで何名かに行ってもらう予定なのですが、貴女はどうしますか?』」

「行きたい!と、スグに思いました。どんな形でも帰りたい。会いたい、と。」

『10年経って変わってるかもしれませんよ。行きたくないなら他の者を派遣します。どうしますか』

「『行きます、行かせて下さい』私は迷う事なくそう答えてました。確かに変わってるかもしれない。それならそれで、私はその変化を心に刻まないといつまでも心に残ってしまう、別の未来もあったかも知れないと未練を持ち続けてします。そう思ったのです。」


「私は不安でいっぱいでしたが、家族に会いたい、そして、、、夫に、ダニエルに会いたいっていう想いは止められませんでした。

私は子供の頃、大きくなったらダニエルと結婚するんだ、なんて思ってた、普通の子供だったんですよ笑」

ケイトさんはにっこりと笑った。


「村に着いたら、村の人達に出迎えて貰えましたが、私たちは次の日の早朝に補給をするので、その日はスグに休みました。見知った顔も家族の顔も見えましたが、魔物の脅威に晒されてるからでしょうね、皆顔も暗かった様に思えました。私は明日は今までの成果の最高を届けたい、村の皆を笑顔にしたいそう思って休みました。」


オトンヌは我慢できなくて、聞いてしまった。

「あの、そこでダニエルさんと再会されたのですか?」


ケイトは一瞬、顔をキョトンとさせて、それから破顔した。

「それがこの人、出迎えてくれた中には居なかったんですよ笑 私は、居ないなって思ったんですが、諦めきれなかったので明日終わったら聞いてみよう、なんて思ってたんです」

そこで、それまで黙って聞いていダニエルが口を挟んだ

「俺、遠くで見てたんです。なんかその他大勢の皆と一緒は嫌で。ケイトが遠い存在になったのを認める様で嫌だったんですよ。

実際、ガーディアンの一行として村を訪れて来たケイトは俺の知ってるケイトじゃない様で、綺麗で洗練されてて、、、近づけなかった」

「ダニエル、、、」

2人は手を強く重ねた。

「すみません、お客様の前で」

ケイトは照れたように頬を染めた。

「いえいえ、僕が話をふったのですから」


「翌日補給を始めたんですが、王都から離れた小さな村ですからガーディアンの依頼がなかなかできるわけもなくて、かなり守護膜は弱まってました。

おそらく魔物の脅威はスグそこまで来ていた事が容易にわかりました。

私はまた村に帰ってこれた事で、私の持ってる力全てを使う気持ちで補給にあたりました。村の人達が笑顔で過ごせますように、との想いを込めて」



「補強が終わった後に、村で小さな晩餐がありました。村人皆が笑顔で私もとても誇らしかったです。」

そこでケイトは少し顔を曇らせた。

「家族にも会えました、、、父だけ居なくて。」


~~~

晩餐会が始まり、家族を見かけケイトは少し臆病になっていた、『なんて、声をかけたら良いんだろ、、、』

家族は家族でガーディアンの衣装を着て、守護の仕事をこなすケイトは自分達が知ってるケイトでは無いようで、声をかけられずにいた。

だけど10年振りにケイトを見た母親が我慢出来ずに

「ケイト、、、」

目に涙を浮かべ、そっと声をかけた。

その周りには心配そうにこっちを見る兄と姉の姿があった。10年だ、やっと会えた、、、

ケイトは母親の涙に揺れた声を聴くと堪えてたものが溢れる様に、母親に抱きついた。

「お母さん!ジャンにぃにぃ、マノンねぇねぇ」

「ケイト」

母親はケイトを強く抱きしめ、ジャンとマノンはケイトの変わらない呼びかけに、安堵と嬉しさで同じく目に涙を浮かべながら4人で抱き合った。

「ケイト、呼び方、変わらない、、、グズ」

「変わらないよ、なんで変わるのよ、、、」


その様子を村人は暖かく見守り、ガーディアン仲間はまるで眩しいものを見るように眺めていた。



いつも読んで頂いてありがとうございます。感謝━━━(≧∀≦人)━━━感謝してます!

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