空想好きなOLの記憶しかない私が、異世界転生奮闘譚
空想好きな会社員 雨宮 結衣のはずが、今は ゴブリン有り 魔法有りの みるからに異世界な世界に転生し、奮闘する物語
こんにちは！ 私は雨宮 結衣(あまみやゆい 27歳) 空想好きな会社員のアラサーです（笑）
空想好きとは、有名な海賊物の漫画を読んでは主人公になった錯覚で兄が自分を庇って死んだシーンでは、ティシュ何枚もぽいぽいちーん、するくらい涙ぼろぼろになったり
シリーズ物のゲームを始めては週末寝るのも惜しんで先に進み、途中イベントの冒険仲間の過去編で、仲間の両親が魔物に襲われて死ぬシーンでもまたまた涙ぼろぼろ、、、
私が登場人物の〇〇だったら、あーしたのにとか、こーしたのにとかを考えるのが大好きな
仕事中、真面目な顔をしてPC見ながらカタカタとキーボードを叩いて、珈琲飲みながらホッとひと息いれ、考えてるのは仕事の損益計算書とかではなく！
ふっと、昨晩読みながら寝落ちした小説の自分バージョン（笑）という、脳内休憩をいれてる私
では、なんかなさそーな、、、
遠くで『逃げろ〜！！！』の怒声と、私？に迫りくるとげとげの金棒を持った緑色の小鬼のよーな、そうまさにゲームでよく見るゴブリンが！獲物を見つけた！みたいな顔をして、金棒振り回して、迫ってくる！！！
夢？？？ なんか、ゲーム観のある夢？？？
にしては、なんかすっごく怖い！！！
そう！夢にしては、めっちゃ心臓ばくばくいってて恐怖感半端ない
『いやだ〜 また、死にたくない！！！』 えっ？また？って思うのもつかの間、身体が真綿の様な何本もの腕に包まれた様な感じがしたと思った瞬間、辺りは透明な光に包まれた、、気がした。
気がした、、、のは、そこまでが限界で意識を手放してしまったから。
はい、終了。
ゲームでは、主人公がレベル足りなくて死ぬ時とか、ちょっとこの展開には早すぎた、って時に使えるリセット機能。
私は よくリセット機能を使う時に、心の中で「はい、終了。今日はここまでにするかぁー」と、呟いて終わる。
はい、終了。とは、ならなかったみたい…
少しずつ覚醒してくる意識の中、私の右手が暖かくて柔らかい手に包まれてるのを感じる。
そして、身体は何故か重ダルい。
(意識が戻ってくる中、どんどん混乱してくる)
あたしは、雨宮 結衣では、ない？なんか、別のプロフィールが頭に浮かんできた、、、アンジー・プロット 4歳 スキル※※※ 4歳！！！
えー！！！どーゆー事？？？
あっ、違う、、、確かになんか、しっくりくる。包まれてる私の手はとても小さい、、、
そして、手を包んでる人を知ってる。
覚醒してくる意識の中、うーんと少し身じろぐ。
「アンジー！！！ 目が覚めたの？？？」とっても心配そうな声で暖かな手の持ち主が少しハスキーボイス的な声で声をかけてくれる
あたしは(アンジーは)とっても安心した暖かな気持ちに包まれて、目を開ける。
顔の上には、こっちを心配そうに目に涙をためて、覗き込んでいる、明るいグレーがかった切れ長の瞳にヘーゼルの明るい色のまっすぐでさらさらな髪を後ろで括って、一見したら近寄りがたく、でもとっても優しい
「おかあさん…」
そう、この人はあたしのおかあさん、おかあさんの瞳の中には、小さなあたし(アンジー・プロット)が映ってる
次回は、少しこの世界の自己紹介～
