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第9話 スキルリンク

 この森には魔物が多いみたいだ。

 昨日も今日も襲われた。しかもレベルが高い。身体も大きい。


 あんな魔物から家を守るのに、壁を作るのは現実的じゃないな。

 高い壁を作っても、ダールのような魔物は飛び越えてくるだろう。

 頑丈に作っても、タイタロスのような魔物には破壊されるだろう。


 結界魔法か?

 そんな魔法、作れる気がしないな。想像できないもん。


 とすれば、索敵して、近づかれる前に探知し、こちらから攻撃して退治するしかないだろう。


 索敵魔法か?

 これはできそうかな。でもすぐには無理そうか。魔力の性質もわからない。


 昨日も今日も魔物に襲われたから、すぐにできる方法で。

 やはりまずは地球の道具で対応しよう。


 ふう。のどが渇いた。

 コーラを創造して飲む。

 ぷはっ。

 げぷっ。


 失礼。


 異世界で、ジャージにコーラか。

 ふふっ。

 


 ではまず、索敵道具の設置をするか。

 座って考える。


 地球にはどんなものがあったっけ。

 レーダーか。

 あれは電波をとばして、反射してくる電波を観測するんだよね。

 ここは森の中だから、木が邪魔して役に立たない。


 熱源感知は?

 同じく木が邪魔なのと、魔物が体温を持っているかわからない。


 地震の震源地をあてるみたいに、地面の振動を感知するのは?

 落ち葉がたくさんあるし、ダールや小型の魔物みたいに、音もたてないような魔物は探知できないんじゃなかろうか。


 原始的に、ひもを張って鳴子をつけるのは?

 意外と効果あるかもしれないけど、学習されたり避けられたり、小型の魔物だと難しいか。

 レベルの高い魔物は、頭良さそうだし。

 しかも一旦引っかかると、壊れてその後の動きがわからないんだよな。


 …うーん。


 あ、防犯用に、パッシブセンサーでカメラとか明かりとか作動させることができたよね。

 あれを周りにばらまいて、うまくできないかな。

 センサーに反応したら警報がなるようにすれば、寝ているときでも気づくよね。


 これでいこう。


 とにかく急がなきゃ。

 ダールみたいなのがまた来たら、今度こそ生き残れないぞ。気づかないうちに食われてる。

 だから武器よりまず、センサーだ。武器はとりあえず爆裂球に頼ろう。


 さあ、ネットスキル様の出番ですよ。

 初めて使うからね。うまくいくかな。


 ネット画面が現れた。

「警報機 パッシブセンサー」と入力する。

 入力は、意識すると簡単にできた。


 すぐに検索結果が表示される。

 これは一般小売り用だけでなく、業務用も表示されるんだね。

 地球の情報全てだから、かなりすごいぞ。軍事用とかもありそう。

 全言語スキルのおかげで、地球の情報は海外のものも全て読める。

 色々調べたくなる。


 …いかんいかん。

 今は急がなきゃ。とりあえず使えるものを。


 おっ、よさげなのがある。

 農業用だ。害獣駆除のために使うのか。


 なになに。

 カラスやイノシシが近づくと、大きな音をだして追い払うのか。

 これいいね。今回の用途にピッタリだ。

 音なんかじゃ魔物は逃げないだろうけど、追い払う必要はないからな。俺が気づくためだからな。

 しかもソーラーパネルで作動しつづけるようだ。


 完璧じゃないか。これにしよう。

 早速ポチっと。


 …じゃない。

 創造しないと。


 でもどうやって? こういう機械は、正確にイメージできないぞ。

 写真だけみても、中身が正確にイメージできない。


 現に、創造スキルを使おうとしても、発動しない。

 初めて水のペットボトルの創造に失敗したときと同じだ。


 うーん。困った。

 そういえば、創造スキルのこと、まだしっかり調べてなかった。

 まず調べてみよう。


 目を閉じて、創造スキルのことを考える。

 すると、画面が現れた。


 色々な項目がある。どうやら設定画面のようだ。アプリみたいだな。

 色々いじりたいが、今は急がなきゃ。


 見ていくと、「リンク」という項目がある。クリックする感じにすると、説明がでてきた。


「ネットスキルとリンクさせて、ネットスキルで検索したものを創造できる。

 ただし創造できるのは、全ての部品や構成物について詳細な設計図と材料資料がある場合のみ。


 リンクさせますか? Y/N」


 おお!

 これなら、万能ネットスキルで創造できるぞ。

 もちろんYESだ。創造スキルとネットスキルをリンクさせる。


 ピロン!

 リンクされたようだ。


 よしよし。

 もう一つ、作動させる必要がある項目がある。「魔力表示」だ。

 説明を表示させると、


「創造するのに必要なMP消費量が表示される。


 表示しますか? Y/N」


とある。もちろんYESだ。


 ピロン!

 表示されるようになったようだ。


 さて、やっと創造できるぞ。






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