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最凶ヒヨコ伝説 ~裏切られた勇者はヒヨコに生まれ変わったので鳥生を謳歌します~  作者:
第1部5章 帝国首都ローゼンシュタット 燃えよヒヨコ
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5章8話 ヒヨコとお子様勇者の邂逅

 そんな翌日、ミーシャは棒を持って四拍子で振るとヒヨコとトルテと小さな虎猫が並んで歌う。


「ピ~ヨヨピヨヨ~」

「きゅきゅきゅきゅきゅ」

「にゃ~にゃ~にゃ~にゃ~にゃ~にゃ~にゃ~」

「ピ~ヨ~ピ~ヨ~」

「きゅきゅきゅきゅきゅ」

「にゃんにゃにゃにゃにゃにゃ~」

「ピヨ」

「きゅきゅ」

「にゃ~」


「お~お、ちゃんとできた~」

 ミーシャは嬉しそうに声を上げ、拍手をする。

 ヒヨコ達のハーモニーは完璧だった。ピヨドラバスターズに新メンバー加入。ミーシャの指揮棒に従いヒヨコ達が歌(※イギリス民謡『大きな栗の木の下で』)を歌い一発で完璧に合わしてしまったのだ。

「ピヨピヨ」

「きゅうきゅう」

「にゃーん」

 ヒヨコとトルテと虎猫のシロがはしゃいでハイタッチをしあう。


「何故、いつの間にかミーシャを中心に仲良くなっているの?」

 ステちゃんの突込みにハッとするヒヨコ達。

「きゅうきゅう!?(何という事か!ドラハーモニー楽団がミーシャに乗っ取られたのよね!)」

「ピヨピヨ(まさかピヨハーモニー楽団にニャーン枠が存在したとは……)」

「にゃう?」

 トルテとヒヨコは愕然として項垂れるのだが、そんなヒヨコ達をシロは不思議そうに眺めていた。


「まさか、たった一日でトニトルテを懐かせるとは……ミーシャ、恐ろしい子!」


 ステちゃんはステちゃんで凄くショックを受けていた。

 そういえばトルテは結構長い間ステちゃんの事を狐と呼んでいたが、旅行の間にいつの間にかステラと呼ぶようになっていた。互いに名前で呼ぶまで数か月を要している。

 ミーシャはまさかの2日である。

 確かに恐ろしや。これが従魔術LV9の実力か!?従魔支配者の称号は伊達ではなかった。


※従魔支配者の称号は100体の魔物、つまり百獣の王を掛けて、従魔にすると得られる称号です。テオバルトの亡き祖父やザウアー老を含め帝都のベテラン従魔士は数人程が保有、帝国の歴史上では2桁と持つ者のいない称号です。


「前から才能は感じていたけど、ピヨちゃんがいなくなってから特に顕著でね。あの腹黒な祖父が陰険な実家を離れて、ミーシャを目に入れても痛くないほど溺愛して、むしろ私が気持ち悪い位よ。あのジジイ、才能がないからって私を半ば勘当に近い感じで家と関係ない人間みたいに扱った張本人なのに、随分丸くなってるし」

「アハハハハ。グレンさんって今はそうなんですか?」

 ステちゃんは引きつり気味でぼやく。ステちゃん的にも印象が悪いのだろうか?


「そう言えば丁度ステラ様が出て行ってエミリオが亡くなった後位でしたか。祖父はどうもミーシャの才能に気付いていたみたいですね。まあ、あの従魔士大家のリンクスターも今では小振りで、そこそこの従魔を数体でも懐かせれば良いみたいな状況なんですよ。それ以前に祖父の足元に及ぶ従魔士も輩出を出来ていないほどで、ミーシャやエミリオレベルからすると歯牙にもかけないでしょうね」

「そ、そうなんだ」

 確かにあの魔物の数を一人で従魔として使役していたというのは恐るべき事だ。

 ミーシャ、恐ろしい子!


「多くの血族が集まって強くなり、グレン一人なら組織で勝てるにしても、ミーシャは規格外過ぎて対応に困ってる感じです。とはいえ、あの子は幼過ぎるし三勇士は無理だと思うんですけど、次期三勇士の従魔枠はミーシャ以外にあり得ないとほぼ全員が認めています。リンクスターは案の定ミーシャを恐れているから、むしろ私はあの子の身が不安なのよね」

「んー、マーサさんがいれば大丈夫じゃないですか?」

「巫女姫様の御墨付きがつくのはありがたい事です」

「いえ、別に予知とかしてないので!」

 マーサさんはホッとした表情で微笑するが、ステちゃんは慌てて首を横に振る。

「というより、あの白い虎縞の仔猫……伝説の魔物エレメンタルタイガーですよね?」

「……分かりますか?」

「何であんなのを従魔に……」

「子猫を拾ってきた、みたいな態で飼ってるんですけど、気難しくて最初の頃はミーシャにしか懐いていなかったんですよ。最近は身近な人間にも警戒しなくなっていますけど……」

「最初はそこらの猫でも拾ったのかと思って神眼で見たら伝説の魔物の子供って気づいて驚きました」

「そ、それは全く同感なんですよね。祖父も驚いていたほどですし」

 苦笑しあうステちゃんとマーサさん。


「ピヨピヨ(ところで武闘大会はどうなったんだ?ヒヨコはやる気満々なのだが)」

「きゅう?(ブレス無しなんて言うハンデキャップ試合になんて出ても面白くないのよね。まあ、我が部下ヒヨコが出るなら応援してやっても良いのよね?)」

「ピヨヨッ(いつの間にか部下扱い?)」

「にゃ~」

「ピヨピヨ?(あれ?子猫からも部下扱い?ヒヨコの扱いがとっても雑じゃない!)」

 ヒヨコはどうもこの新ユニット・ピヨドラニャンの中で一番下っ端扱いされているようだ。

 解せぬ。




***




 後で聞いた話だが、どうやら武闘大会に獣王候補達も出場するらしい。

 そしてヒヨコの出場も決定したのだった。さすが腹黒補佐さん、話の分かる男だ。だが、腹黒補佐さん夫妻は出ないようだ。


 この武闘大会は魔法や吐息を使う事が禁止されていて、一対一で戦うトーナメント形式。

 ヒヨコには絶対的不利な状況だが、優勝を目指させてもらおう。

 大会日程は予選が今週の土曜からはじまり試合は1日1試合。帝都で8つあるコロシアムなどで予選会が行われ、最後の4日間を帝国競技場で決勝トーナメントが開催されるらしい。


 とはいえ、冒険者は翡翠級以上、あるいは翡翠級以上の功績のある者、軍属や騎士団所属の場合は自由参加となっている。皇帝親衛隊から5名が参加するらしい。


 ヒヨコは翡翠級以上の功績がある鳥なので腹黒補佐さんにプッシュしてもらい出場が決定したのだ。フルシュドルフの親善大使再びである。


 3月頃に行われるこの大会。なんと優勝賞金は金貨1000枚という大金がゲットできるそう。多くの人間が出場するらしい。

 過去の優勝者はイケメンオークさんを含め多くの戦士が輩出されているらしい。

 優勝賞金総取りという一人だけの勝者を決める大会であるが、そこで見込まれて宮廷の軍部などに入る就活の場となっているのがポイントらしい。

 中には知らないような強い戦士が登場するのがこの大会の醍醐味だそうで、上位進出して冒険者を辞めて軍人になる人もいるのだとか。ただ、翡翠級以上ではあるが、黄玉級は多くがかなり稼いでいるので態々冒険者から軍人になる人は少ないとか。


 出場参加数は今のところ150名程度であるが、開始前の最終受付では500人くらいになるそうだ。獣人からも多く志願者がおり、獣王候補以外の部族長なども出てきているらしい。


「よし、ピヨちゃん!目指せ優勝だ!ピヨちゃんが獣王になるのだ!」

「ピヨヨーッ!」

「ミーシャ、ヒヨコは鳥だから獣王にはなれないよ」

「きゅきゅきゅーっ(つまりアタシは竜王になる!)」

「ピヨピヨ(じゃあ、鳥の王にヒヨコはなる!)」


 ………………………


 ………ピヨピヨリ?

 王様とか面倒くさくね?


「ピヨピヨ(すいません、やっぱり鳥の王は辞退します)」

「なってもいないのに辞退しなくても良いから」

 ステちゃんは呆れるようにヒヨコを見る。


「ピヨちゃんはヒヨコの王様だよ」

「ピヨピヨ(確かにヒヨコはキングサイズなヒヨコです!でも王様は面倒なのでピヨドラバスターズのヒヨコ親分くらいがヒヨコにとっては丁度いい感じのポジションだと思います。)」

「きゅうきゅう(なにを勝手にピヨドラバスターズの親分になっているのよね!ピヨドラバスターズのボスはトニトルテの姉御と決まっているのよね!)」

「トルテちゃんが姉御だ!」

 ミーシャがトルテを上に掲げ、トルテは胸を張って偉そうにする。


「ピヨッ!(そんな……ヒヨコが親分じゃなかったなんて……)」

「にゃーん」

 猫はトルテの足元に行き配下のように傅く。

 ガガーンッ!

 新たなるピヨドラバスターズの一員白虎のシロがトルテの配下に!ヒヨコの派閥が圧倒的不利に!ここはキーラを!ここはキーラさんをお願いいたします!ヒヒーン枠再び!

 ヒヨコは周りを見るが助けは無かった。


「ピヨッ!(ヒヨコ派を探しにヒヨコは旅に出ます)」

「きゅうきゅう(負けヒヨコが旅に出るのよね)」

「にゃうー」

 シロは去ろうとするヒヨコに手を振って本当に去っていくのを見送ろうとしていた。誰も引き留めてくれそうにないのはどういうことなの!?


 ヒヨコが去ろうとするとそこにミーシャと同じくらいの男の子が現れ、ヒヨコにぶつかってしまう。

「ピヨッ」

「いっててて」

 ヒヨコはぶつかり、ピヨコロリと倒れて回転し、目の前の少年も転んで尻もちをついていた。

「誰だよ、俺にぶつか……ヒヨコッ!?」

 ヒヨコにぶつかった少年は驚きを露わにする。

「ピヨピヨ(廊下で走ってると危ないぜ。気を付けな、坊主)」

 ヒヨコは手羽先を差し伸べて少年を引き起こす。


「ピヨちゃん、大丈夫?…って、あー、いじめっ子だ」

 ミーシャはステちゃんと一緒にヒヨコの方へと掛けてくると、少年を指差して声を上げる。

「だ、誰がいじめっ子だ!」

 少年は手を振ってそれを否定する。

 だが、ミーシャを追いかけてきたシロがいきなり少年にとびかかる。

「ふしゃーっ!」

「いたたたたっ!何すんだ、こいつ!」

 少年は引っ掛かれるも慌ててシロを振り払い、ミーシャから距離を取る。

「そいつ、ちゃんと抑えておけよ。何か直に俺に襲い掛かってくるし!」

「シロは賢いから悪い子をやっつけるんだよ。私の友達を虐めちゃだめだよ」

「うっさいわ!この建物、大きいからちょっと探索していただけだし。べ、別にお前を探してたわけじゃないからな」

「?」

 顔を赤くしてそっぽ向きながら文句を言うのは、黄色と黒の虎縞の髪をした猫耳をした少年だった。ミーシャはよく分からずコテンと首を傾げる。

 するとステちゃんは少年の言葉に反応してニマニマとしながら近づいてくる。

「ほら、ミーシャ。あんまり他人を虐めっ子とか言ったらダメだよ」

「えー、でもシロが悪い雄の匂いがするって言っているよ」

 いや、言ってないだろう?雰囲気は感じるが、その猫は念話を喋れない。

 だが、ミーシャなら可能か?

 そういえばシロの意志を何となくくみ取っているように見える。

 人語も介さぬ猫風情の意思を感じ取るとは何という野生児。シティボーイのヒヨコとはちょっと違うようだ。


※ヒヨコもさっきからシロの声を察しています。気付いてませんが。


「フシャーッ」

 だが、油断すると解き放たれたシロはヒヨコにかみつく。

「ピヨーッ(何故にヒヨコまで!?さっき芽生えた友情は何処へ!?)」

「シロ、ダメだよ。ピヨちゃんはお昼ご飯じゃないから」

「きゅうきゅう(ヒヨコ、オイシソウって思ったに違いないのよね!)」

 やっとこさ追いついてきたトルテは笑いながらヒヨコへと近づく。

「ピヨピヨ(ヒヨコは食べ物じゃありません)」

 ヒヨコはそそくさとシロと距離を取り虎柄頭の少年の背後に逃げる。

「ちょ、何で俺を盾にするんだよ!」

「ピヨピヨ、ピヨヨ!?(ここは同じ虎柄の仲間として上手く……………はっ!?まさか、お前がシロの兄ちゃんか!?)」

「にゃんにゃん」

 シロはヒヨコにそれは違うと手を横に振って否定する。

「もう、シロもあんまりおいたしたらダメだよ。虎君はともかくピヨちゃんは良い子だから」

「誰がともかくだ、誰が!だ、大体、前も助けてやったのに何だか悪者にしやがって!それと虎君言うな!」

「むー」

 虎君に文句を言われ、ミーシャは頬を膨らませて不機嫌を示す。

 なんだろう、仲が悪いのだろうか?


「まあ、まあ、ミーシャもあんまり邪険にしないの」

「だれ、このおばさん?」

 すると虎縞少年はステちゃんを差してミーシャに訊ねる。

 だが、その一言はいけない。案の定、ステちゃんは大ダメージを受けて崩れ落ちる寸前だった。

「ステちゃんは私のオバさんだよ」

 フォローをせずダイレクトにステちゃんにトドメを刺すミーシャ。

 崩れ落ちるステちゃんを、ヒヨコは慌ててピヨピヨクッションになって見事受け止める。

「きゅうきゅう(ステラ、傷は浅いのね!しっかりするのよね)」

 トルテが励ましているが、ステちゃんの受けたダメージ、主に『オバさん』と呼ばれたショックは余りにも大きかった。致命傷だ。


「ワタシ、オバサン、ウソツカナイ」

 死んだ魚のような目でステちゃんがおかしなことを口にする。


「ピヨヨーっ(ステちゃんが心無い言葉に壊れた!)」

「きゅうううう(ステラー!)」

 ピヨピヨきゅうきゅうとヒヨコ達は必死にステちゃんを励まそうとするが、16歳の少女にはオバさんという言葉はとても鋭い刃となって突き刺さった様だった。これは精神的なケアが必要であろう。



***



 通路の端っこで両足を両手で抱えて丸くなって座り込み、完全にいじけているステちゃんはトルテに任せて、ヒヨコは虎君の方を見る。

「ピヨピヨ(で、虎君は何しに来たんだい?)」

「虎君は何しに来たの~?」

 ヒヨコの問いをミーシャは代わりに訊ねてくれる。

「え、あ、うん、アレだ。今度やる武闘会に出るつもりなんだ。勝てたら獣王だからな」

「ピヨピヨ(お子様には危ないぜ。大丈夫なのか?)」

「危ないよ?」

 ミーシャは首を傾げながら訊ねる。

「し、心配してくれるのはありがたいが、男はやらなきゃならない時が…」

 虎君は若干頬を赤らめて腕を組み偉そうな感じでものを言うが……

「別に私は心配してないけど、ピヨちゃんが『お子様には危ないぜ。大丈夫なのか?』ってピヨピヨニヒルに尋ねてたから」

「ピヨピヨ」

 それそれ、良いね、ミーシャ。ヒヨコの気持ちが分かるっているな!

「ヒヨコ?」

「ピヨ!(ヒヨコも参加するからな。当たったら手は抜かないぜ!)」

「ピヨちゃんが勝つに決まってるよー。虎君なんかにまけないもんねー」

「はあ、ちょ、俺がこんなピヨピヨのヒヨコに負けると思ってんのか?」

「ふふふん。ピヨちゃんは凄いんだよ」

 ミーシャはヒヨコに抱き付いてモフモフしながら

「モフモフで夜の抱き枕にピッタリなんだから」

「ピヨピヨ(その凄さは戦いに関係ないのだが……)」

「むむむむ」

 だが、虎君はヒヨコに恨みがましい視線を向けてくる。ヒヨコをライバル視しているのだろうか?だが、この(おとこ)ヒヨコ、挑戦ならば受けて立とう!


 そこですかさずライバルと思しき虎君のステータスを軽くチェック。はてさて、ヒヨコのライバル足りえるかな?


 ………………………ピヨピヨッ!?


 ヒヨコが見たそのステータスの驚きを隠しきれなかった。



名前:ガラハド・タイガー

年齢:11

性別:男

種族:虎人族

職業:武闘家

LV:24

HP:492

MP:33

STR:243

AGI:211

DEF:186

INT:57

MAG:19

称号:真の勇者

スキル:気配消去LV3 覇気LV5 勇気 強撃LV8 跳躍LV2 忍び足LV2 高速移動LV3 回避LV1 防御LV3 計算LV1 暗視 神眼 神託 強嗅覚 気配感知LV3 索敵LV3 野生の勘 水泳LV1 書記LV1 騎獣LV1 疲労耐性LV1 衝撃耐性LV1 即死耐性LV10 拳闘術LV4 爪術LV3 牙術LV1


 ピヨ?

 真の勇者…だと?

 ヒヨコの後輩がまさかこんなところにいるとは。11やそこらの歳でヒヨコブレイバーと同じ称号を得るとは、こやつ、只者ではない!


※生後1月かそこらでとった只者のヒヨコもいます。


 真の勇者だからどうやら、神眼と神託を得ているようだ。

 ピヨピヨ。奴もヒヨコの前に立ち塞がるというのか。


「ピヨッ!(おもしろい!ヒヨコは先輩として胸を貸してやろうじゃないか)」

「ピヨちゃんが先輩として胸を貸してあげるって」

 ヒヨコの言葉にミーシャは翻訳している。従来の翻訳係であるステちゃんは廊下の端っこで丸くなって

「はあ?何がせんぱ……………先輩!?え、え、え、な、何で魔物のヒヨコが!?」

 ヒヨコのステータスを見たのだろう。虎君改めガラハド君はどうやら神眼でヒヨコのステータスを見たのだろう。

「ピヨピヨ(ヒヨコはこれから戦いに備えて武者修行に行くので、本番で会おう)」

「え、………えー」

 ヒヨコはこれから特訓があるので、後輩君を面倒見る暇はないのだ。


 ヒヨコは滅茶苦茶になっているこの場からさっさと去ることにした。

 さて、どこに行けばいいのだろうか?やはり帝城にいるのだから皇帝にアドバイスを貰うと良いのだろうか?ピヨピヨ、そうしよう。

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