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16話 マナゴンからゴッドピヨチャンファイアへ

 解放された式神たちが去り、大御所は市内のホテルへと運ばれた。放心状態で10年は年を取ったようだ、というよりも死ぬ程に草臥れていた。

 一度休まないと撤退もできないからだろう。ヘリコプターの不時着があったとか警察が来て色々と大変なことになっていたが、磐田駅前が少しだけ騒がしいといった感じだ。


 俺と百合は自転車で家に帰るべく学校に通っているときに使う駐輪場へと向かうのだが、そこで俺のスマホにメールが舞い込む。

「何だ?………誰からのメールだろ」

「スパムじゃないの?」

「地図の画像が張ってあってさ、今すぐってあるんだよな。CCで俺の名前が入ってる。Toじゃないのかよ?」

「スパムでCCって……」

 百合は俺の近くに来てスマホの中を覗き込む。

『From:managon-kura12@●●●●●●●●.com

 To:halt-tc3kd@●●●●●●●●.co.jp

 cc:SS_0north2002@●●●●●●●●.ne.jp

    godpiyochanfire15@●●●●●●●●.com

 【大至急】京都集合

 陰陽師を従えたい方、今すぐ来る事

 ↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓』


 矢印の下に地図の画像が貼り付けてあった。

 恐らく貴船神社と鞍馬山の間くらいの場所だろう。貴船神社と言えば有名な龍脈スポットだとか言われている場所だったろうか?


「ピヨピヨ(そう言えば駿介に貰ったスマホで、陰陽お姉さんに教わりながらメアド登録したのだが、ヒヨコのアドレスが『godpiyochanfire16@●●●●●●●●.com』だったぞ。ハッ、持ち運ぶ際にアイテムボックスに入れてたから取れないがヒヨコにも初メールが来たのでは!?)」

「あ、これ倉橋さんのメアドだ」

 思い出したように口にする百合だった。

「どういう事だ?ccって事は本命はhal……ああ、倉橋の婚約者だか幼馴染だか言ってた奴か。……とすると……ああ、成程ね。そういう事か。ははははっ、やっべえ。」


 一番曲者だったのは倉橋だったって事だ。

 ヒヨコからは、倉橋は異世界で力を発揮してなかった旨は聞いていた。力を見せず上手くやり過ごすのが得意なのだろう。

 だからか、この理解不能な状況も可能性として考えていたという事か。陰陽師も俺達も出し抜いたのだ。


「ピヨヨ~(ヒヨコは悲しい。鳥生で始めてきた友達からのメールがccって……)」

 ヒヨコはスマホをアイテムボックスから取り出して確認してがっくりしていた。

「どうすんの?倉橋さんからは何を意図してメールが?」

「多分、龍脈から魔力を取り出せるスポットを占拠しろって事じゃないか?何かしら契約とかがあるのかもしれねぇ。十二天将がいなくなって誰もが混乱している中、その契約そのものまでが宙ぶらりになっているから、龍脈を手にした方が良いって話だろう。倉橋は陰陽師が力を失うというこの状況さえも読んでいたんだ」

「どうしてそれを読めるのよ」

「さあな。魔法関連が絡むから分からねーけど、多分、倉橋は意図的に情報操作していたんだよ。恐らく倉橋は婚約者に対しても情報操作を掛けて、誤った情報で彼らを踊らせた。この状況もあり得ると考えてたんじゃないか?少なくとも、俺や百合よりも、ヒヨコの魔法能力がとんでもない事を先生や倉橋はかなり精度高く把握していた筈だからな」

「成程」

 魔法に関連した話は倉橋の方がはるかに詳しい。実際に見えないものを理屈として知る俺では、分からないものが多いからだ。

「元々、陰陽師を利用して国の外から来る魔術師集団を迎え撃つ予定だった。俺は省エネで終わらせようとしてたからな。丁度いい。くれるっていうなら貰ってくるよ」

「ピヨッ(頑張れよ)」

「他人事の顔して俺から離れるな。一緒に行くぞ」

「ピヨヨーッ!」

 俺はヒヨコをワシッと捕まえてポケットに突っ込むと磐田駅の方へと向かう。

 ヒヨコはピヨピヨとポケットで暴れているが、ヒヨコがいないと俺は魔法関連は分かんねーんだって。何となくでどうにでもなりそうだが、確度の高い成果を求めているからな。




***




 ヒヨコは動物保護協会に駿介を訴えようと思っている。

 ヒヨコをポケットに入れるとは何事か!ヒヨコは定期ケースでもなければ財布でもないぞ?

 キーッ!許すまじ!


 いや、キーとは言ったがヒヨコはキーケースでもないからな?

 さて、どういう偶然か磐田駅でばったり出会ったのは陰陽お兄さんだった。いや、偶然ではないな。1時間に4本という電車では同じ電車に乗る可能性は高い。


 陰陽お兄さんの隣に座って話をし始める。

「メールを見ての行動か?」

「真奈美が何を考えてかは分からないけど、龍脈を抑えているのは十二天将の力だったはず。それが失われた以上、我らの抑えていた龍脈の契約が失われている可能性があるのは事実だ」

 スマホを振りながら肩をすくめる陰陽お兄さんだった。

「一体、どうして倉橋はこの状況で直に行動できた?何を狙ってた?」

「分かんない。俺と真奈美は運命共同体だ。爺共に良いように扱われて、自分の意思なんて持てなかった。真奈美に至っては無力な家族の命さえ握られていたからな。ただ、俺達は才能だけはあった。俺は力はあっても策を練るのは真奈美側だ。真奈美は俺なんかよりも遥かに頭がいい。学力の話じゃない。彼女は今まで何度も周りの勢力を上手く流してきた。破滅させた家もある。倉橋家の異物が倉橋家を乗っ取ったからな。真奈美が俺に指示を出すならその通りにするだけだ」

「ピヨピヨ(陰陽お姉さんは狡猾だからなぁ)」

 忍者より早く逃げる陰陽師、普通に策略家だとはヒヨコもエセ忍者君も察していた。

「異世界での立ち回りも見事だったと聞いている。なるほど、潰れた家から頭角を現したという事は倉橋家の中でも異物、味方皆無の立場でお姫様と呼ばれる地位まで成り上がっているんだ。才能だけじゃあるまい。経験を積めば上の爺さんたちも追い落としたかもな」

 陰陽お姉さんは策略家だからな。

 

「君は分かっているのかい?状況を」

 ヒヨコはちっとも分らんぞ?

「恐らく、倉橋はこの状況を想定の一つとして考えていたと思う。動きが早すぎる。ヒヨコが言うには異世界でアイツはかなり魔力操作能力が高かったと聞いている。にも拘らず大した魔法を使ってこなかった。お前はヒヨコの事をどう聞いていた?」

「面白いネタくらいだけど。ヒヨコの神様になってるとか」

 ヒヨコを面白ピヨちゃんとして他人に話して欲しくはないぞ?

 無論、ピヨちゃんが面白いのは仕方ない事実ではあるがな。フォロワー多数の人気芸人、否、人気芸鳥だからな。

「能力については?」

「魔力感知が優れているとかその程度だね」

「戦闘力は?」

「学校で猫に齧られているとかその位しか聞いてないよ」

 ヒヨコの黒歴史を勝手に語るでない。陰陽お姉さんめ。

「この地球で右に並ぶ者のいないレベルの魔法を使いこなすし、人の生死をも簡単に覆す、異世界の勇者が不死鳥のヒヨコとして生まれ変わった姿とは聞いてないのか?」

「!?………それは……」

 陰陽お兄さんは顔色を変える。それって重要か?

 ヒヨコの芸の面白さの前では些細な事だぞ?


「こいつ、とっくに倉橋の付近にいる陰陽師の拠点を把握してる。魔力感知でいつでも魔法で爆撃できるって言ってたぜ。これは異世界に行ってた連中は皆聞かされていたし、その位の力があるのを見せていた。もちろん、倉橋も知ってた筈だ」

 駿介がそんなことをぼやく。ヒヨコの頭をワシワシ捏ねるな。ヒヨコはマウスではないぞ?クリックしてもピヨッとしか鳴けないぞ?

「真奈美はそっちの戦力を全て教えてなかった。僕にも。無理やり上層部に吐かされる可能性がある僕にも情報を伏せてたか。まあ、よくやる手だね。真奈美は基本的に誰も信じていない」

「そうなのか?」

 異世界でも曲者だったぞ?洗脳されて駿介を相手にしても禄に力を使って無かったがな。るしふぇる浅香と陰陽お姉さんはフェルナント君よりも危険人物だったからな。突込みお姉さんではなく、陰陽お姉さんが戦場に立っていれば誰も痛い目を合う事もなかったはずだ。


「そうだよ。僕さえも利用して、これまでもずっと多くの敵から身を護って来た。しつこい相手は家を潰したこともした。小学の頃だよ。凄い子だと思った」

「そんな面白い奴がいたなら、俺ももっと楽しく過ごせたんだけどなぁ。神になる前から、周りが弱っち過ぎて毎日が退屈だったからな。まあ、倉橋は俺と戦うような愚を犯す奴でもないか」

「ピヨピヨ(あっちの世界では陰陽お姉さんは自分の力を秘匿していたからな。だが、独自にこっちに帰る手法に考えがあったように思うぞ。その位、陰陽お姉さんの魔法的能力は高いと思うぞ?)」

「そうなのか?」

「ピヨヨ~(式神を向こうで使っていた。つまりこっちの世界と向こうの世界、そして式神を収める世界はつながっている。式神の応用で帰れると察していたと思うぞ。時間的なズレが発覚したから、駿介の提案した帰宅方法を選択しただけだと思う)」

「なっ……マジか?」

「ピヨピヨ(陰陽お姉さんの力を認めていたから大白虎さんも話を聞いていたのだろう。大白虎さんは良い虎さんだが、高位の大精霊の力を持つ虎さんだ。誰でもまともに話をさせて貰える訳じゃない。陰陽お姉さんが只者じゃないのはヒヨコでも分かっていたぞ?無論、ヒヨコはヒヨコモノだからタメだけどな!)」

 それに陰陽お姉さんは向こうの魔法を使わなかったが、恐らく覚えているはずだ。魔法の合同技術交流会に何度も顔を出して陰陽術を向こうの世界に伝えていたし、同様に向こうの魔法を技術的に教わっていた筈だ。腹黒公爵さんの家にあった魔法関連の本はどういう魔法があるのかほぼすべてを網羅していた。

 この地上で、ここの魔力を使って、魔法LV9の魔法を使ったらどうなるか。

 天変地異を起こすだろう。向こうでも壊滅的な魔法なのだ。こっちの魔力なら間違いなく一地方が吹き飛ぶ大魔法になる。


「成程ね。………ところでヒヨコ。魔法で帰る方法を見つけられるか?」

「ピヨヨ~(陰陽お姉さんは式神を逆探知のように利用して、陰陽術の応用で時空と時空を二つ繋げて、自分の肉体を式神の応用で飛ぶつもりだったのだろう。ヒヨコも火の精霊を使えば帰れる可能性に気付いたからな。陰陽お姉さんの魔法センスはヒヨコほどではないが中々だ。時差を考えるとタイミングが読めないというのもあるがな)」

「生まれる時代が違えば、英霊になれる才能があったな」

 駿介は陰陽お兄さんを眺めながら惜しそうにぼやく。


「ピヨピヨ(気をつけろ、陰陽お兄さんよ。駿介が黙って悪そうな顔をしているときはきっと嫌な目にあうこと請け合いだからな)」

「そこまで悪いこと考えてねーよ。俺やヒヨコは多分、狙ってくる敵は今後も現れるからな。権力だけで式神を失った以上使えねえ連中より、才能ある若い連中を利用した方が今後の敵への対処はたやすいだろうなと。上に立っている連中を排除して、俺らに情報を回してくれる有能な術者を味方につけようかなと。そもそも、泰山府君より遥かに高位の神であるヒヨコとパスを繋げば、既存の陰陽師から頭一つ抜けるんじゃないか?」

「泰山府君より高位の神?」

 陰陽お兄さんはヒヨコを見て首を傾げる。

「ピヨピヨ?(タイザンフ君?)」

「人の生死を左右することが出来る神様なんだが」

 ヒヨコのアホ毛みたいな神様がいるのだな?今では一本だけではなく頭頂から後頭までびっしり1000本以上生えているからなぁ。しょっぱい神様だな。

「ヒヨコ神とどっちが凄いと思った?」

「ピヨピヨ(ヒヨコが死んだ人間を生き返らせることはヒヨコの能力の一部でしかないぞ?ヒヨコの力を少しだけ持ってる子という事か?)」

 火魔法と神聖魔法も神殺しの力があるし、魔力感知はこの世界のすべてを見渡せるほど広大で緻密だし、この世界ではヒヨコほどの魔力を湧き出す存在は観測している中では皆無。嘴は次元さえも切り裂き、その嘴の攻撃力は神をも殺す。

 つまり、超強いのだ。

 ヒヨコの超凄いっ振りは、一度使われたっきり二度と出てこなかった伝説の必殺技『超かめはめ波』と並ぶ程、超凄いのだ。ヒヨコの蘇生能力はシェ●ロンを越してポ●ンガだからな。


「ピヨピヨ(しかしパスを繋ぐとかよく分からんぞ?ヒヨコがいつからバル●ロナFCになったというのだ?)」

「そのパスを繋ぐじゃねーよ!ポゼッションサッカーなんて求めてねーから!」

「ピヨヨ~(そうだな、かつて名門だった地元クラブが二部で戦うのは悲しいと駿介も思っているのだろう?)」

「確かに…って、だからサッカーじゃねーよ」

 ヒヨコ達の住む都市のサッカークラブは昔強かったらしいが、現在二部で奮闘中らしい。

 田舎にある地方クラブの悲しさよ。

「ピヨピヨ(ではそのリューミャクという奴はパソコンでアクセスして乗っ取れば良いのか?)」

「ハッカーでもねーよ」

「ピヨピヨ(君のように勘のいいガキは嫌いだよ)」

「●ッカーでもねーよ。パスを繋ぐ話が遠い場所に飛んだぞ」

「ピヨピヨ(ヒヨコは飛ぶ事こそ出来ぬが、話を飛ばすことには定評があるぞ)」

「それは会話が成立しないていうんだぞ?」

 駿介はヒヨコを呆れた視線で見てくるのだが、勘違いするなよ。割とお前と周りの人間達も会話は成立してないからな?


「君達は仲が良いんだね」

「えー、どうだろう。元々、俺が作った魂だからじゃね?神の子供に受肉しておかしな方向に進んでるみたいだけど」

「魂を作った?」

「結果的に出来ただけで俺が作ったって程じゃないけどな。異世界で魔神と戦って大変だったんだ。魔神が俺から力を奪おうとして、逆に奪われた部分を切り落とした魂の片割れだから、魔神の意思を失った俺の魂の形をした魔神の神格の一端って訳。ヒヨコは魂も遺伝子も純正の神だから、多分、ヒヨコだけど俺より神格そのものは高いんじゃねーか?」

 勝手にヒヨコの魂を作ったみたいに思ってたが、今の話を聞くと魔神との戦いで致し方なく出来たみたいな話に聞こえたのだが?


「そのことは真奈美も知ってるの?」

「詳しくは説明してないけど、口にはしてるから知ってる筈だ。なあ、ヒヨコ。お前が式神の開放をする可能性を倉橋が予測できる可能性はどれほどだと思う?」

「ピヨピヨ(ヒヨコは別に式神を開放するつもりはなかったのだが、流れとしてうっかりやってしまっただけだぞ?だが、可能性を問うなら……100%予測できたんじゃないか?)」

「「え」」

「ピヨヨ~(式神が時空魔法LV2のアイテムボックスを応用しただけの代物だったからな。世界をまたぐ魔力感知、時空を移動可能で時空魔法アイテムボックスを使えて、圧倒的な浄化能力と破壊能力を有するヒヨコならば、可能だと気付くだろう)」

 というか、式神のシステムを知ってしまったヒヨコとしては、陰陽お姉さんはその位考えるだろう。ヒヨコならうっかりでも式神のシステムを崩壊させる可能性があると。 

 まあ、あれが式神のシステムだと無自覚にやってしまったのだが。式神にされた子供たちに開放して欲しいと頼まれたから開放しただけだしな。


「倉橋自身が解放する可能性もあったのか?」

「ピヨピヨ(それはないと思うぞ?陰陽お姉さんでは解放できても解放した子達をどうにもできんからな。単純に戦闘力が足りぬ。ヒヨコや駿介ならば軽い話だが……)」

「自分の身を安全に保ちながら、僕らの事情に君たちを巻き込む。そういう策もあった…という事かな?」

「というよりも陰陽師サイドに対して、倉橋は積極的に協力するスタンスを見せてるんじゃないか?致命的な情報を伏せてな。たとえば……魔法使いとして帰って来た学生たちの魔法使いとしてのレベルが、実は予想をはるかに超えてレベルが高かったりとか。魔力が無いから見えないが、魔法のレベルが低いと言って報告していただろう?」

「そうだね」

「俺の感覚だと一部のクラスメイトは陰陽師達よりレベルが高いのが混じっていた筈だ。アイツはいくつもの爆弾を隠して、陰陽師達を手中に収めようと考えていたのかもな。クラスメイトの保護もそうだが、切り札として持っているという部分も否めない。まあ、本音は倉橋に聞いてみてからだな」

 浜松から新幹線で京都へと向かう。

 駿介が京都駅でレンタカーを借り、土御門とヒヨコを乗せつつ、指定された場所へと向かうのだった。

女神「あとがきの時間がやってきましたよ」

ピヨ「本邦初公開、今回はなんとヒヨコの仲間たちのメアドが明らかに」

女神「ゴッドピヨチャンファイアというタイトルの理由は、メアドだったというオチですが」

ピヨ「マナゴンとは陰陽お姉さんの事だったのだな?managon-kura12とはどういう意味だろうか?」

女神「他人のメアドの意味を深く考えても分からないものですよ。」

ピヨ「マナティなのか、ジュゴンなのか、ヒヨコは気になります」

女神「!?……マナティとジュゴンの違いが知りたいと?」

ピヨ「ピヨッ!?何故に目を輝かせる。ヒヨコはそんなこと、別に知りたくは…」

女神「仕方ないですねぇ。良いでしょう、この女神ちゃんがマナティとジュゴンの違いを詳しく説明して……」


 10時間後


女神「という訳でマナティとジュゴンの違いが判りましたね?」

ピヨ「ピヨピヨ。おかしいぞ、ヒヨコは何故かマナティとジュゴンの違いの分かるヒヨコになってしまった。ヒヨコは知りたくなかったのに」

女神「おかしいですね。この女神ちゃんによるはちみつ授業がお気に召さないと?み●ほ先生にも負けないと自負しています」

ピヨ「そのはちみつは小さい子供(ヒヨコ)に飲ませるとアナフィラキシーショックを受けるような授業という意味だな?」

女神「では次にトドとアザラシの違いを…」

ピヨ「ピヨヨーッ!?二度受けたら死ぬ可能性を示唆したのにまた変な事を教えようというのか!?誰か助けて~」


 つづく(ヒヨコの受難とはちみつ(アナフィラキシー)授業(ショック)も)

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