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事故物件の部屋に住んでいるお友達。

作者: 七瀬
掲載日:2020/07/06





___僕は、大学を卒後。

親元を離れて、都会で一人暮らしをはじめる。



初めての一人暮らし。

何がいいとか? そういうのは僕にはよく分からない。

取りあえずは、安い物件がいいと思い職場の近いところで

部屋を探す。


『どんな物件をお探しですか?』

『___取り合えず、家賃が安くて敷金礼金ゼロのところがいいかなと。』

『部屋の広さは?』

『ワンルームマンションで、6畳ぐらいあればいいです。』

『他には、何かありますか?』

『ユニットバスで、収納が多くて、家電が付いていると有難いです。』

『家賃は? 幾らぐらいで考えていますか?』

『・・・3万5千円ぐらいかな、』

『・・・・・・』

『・・・い、いや? ないならいいんですけど。』

『・・・いえ! あるにはあるんですが、1度! 見てみますか?』

『あぁ、はい!』




___話をよく聞けば?

なんと!? 家賃は、3万円でいいとのこと。

部屋も見せてもらったのだけど? かなりキレイな部屋だった。

何故? こんなに安いのか?



___僕は、即決でこの部屋に決めたんだ。

まさか!? 【事故物件】とは知らずにね。




 *



___事故物件とは?

その部屋で、殺人や誰かが死んだとか? 

孤独死だとかいろいろあって、普通は、人に貸さない部屋を

安い家賃や諸々で人に貸すということ。


___まあ、借りる本人が良ければいいのだろうけど。

何も聞かされずに、借りる人も多いらしい。

今回の、僕のようにね。





・・・そして、僕の借りた部屋で見てはいけないモノが現れる。

僕は、夜寝ていると? 魘される様な金縛りに急になってしまった。

体が、まったく動かず。

目だけはなんとか? 見えているという感じ。

僕の体の上に、大きな何かが? のしかかってきた。


【___やめろ! 何をするんだ!? やめてくれ!】

声にならない声を、僕はあげた。






・・・そして、その何かが? 僕の目に映った。

【___えぇ!?】



大きな真っ白の、ふくよかなオバケ。


『なんで? 君がこの部屋に? ココは、ぼくの部屋だぞ!』

『・・・僕が借りたんだ。』

『だから! ぼくの部屋なんだって!』

『・・・きみは、もう死んでいるんだよ!』

『・・・えぇ!?』

『じゃあ! こうしよう、今日から僕たちの部屋だ!』

『・・・ぼく、死んでるの?』

『・・・そこ!?』

『“ぼくはオバケ?”』

『___まあ、そういう事になるな!』

『嫌だよ! ぼくがオバケなんて!』

『じゃあ~ 名前つけるか? 今までなんて呼ばれてたんだ?』

『“ぷっくらくん”』

『・・・見たまんまだな~』

『別に、いいじゃん!』

『___よし! ぷっくらくん! 今日から同居するぞ!』

【___うん!』





___まさか!? 僕は幽霊と友達になるとはこの時は思っても

みなかったんだ。彼は、子供の頃から少しぽっちゃり体系で、その

せいで学校でイジメられていたみたいだ。それでも社会人になり

彼は彼なりに頑張ろうと、この部屋で一人暮らしをはじめる。



ここまでは、僕と一緒だよ。

田舎から都会で一人暮らしをはじめる。




・・・だけど、彼は?

仲がいいと思っていた友達をこの部屋に入れた。

そこで、実は彼の友達が彼の事を殺したいほど嫌いだと知る。


そこで、取っ組み合いの喧嘩になり。

彼は、その友達に殺された。



___彼のその友達は?

今も、ずっと刑務所の中らしい。

【終身刑】で、外に出る事はないとのこと。

彼も、今はその友達を恨んでない。

それどころか? 心配をしているとか。

本当に、いいやつだ!






___僕は、この部屋に先に住んでいたオバケ。

彼と上手くやっているよ。

なかなか? ハチャメチャで賑やかな生活を送れている。

彼は、僕の都会での初めての友達であり、良き相手なんだ。

なんでも、僕の悩みを聞いて解決してくれる。


『・・・・・・』

『なにかあったか?』

『えぇ!? なんで、分かったの?』

『友達だからだよ!』

『___そっか!』

『・・・ううん。』




最後までお読みいただきありがとうございます。

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