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才能

2月17日(祝日)冬祭り。


今日は、姫様が寒い寒いとうるさいので、火魔法を閉じ込めたネックレスを贈った。姫様は、喜んだのだが、すぐに飽きて、じゃあ、他のネックレスもお願いね。と澄まし顔で、ネックレスを私に贈り返した。


すげーめんどくさい。



***


世の中には、一流・二流・三流と何事においても、階級があるものだが、私の地位は一流中の一流王宮使いの魔道士だ。

怖いものなど何も無い。幼少期から、英才教育を受け、火、水、風、土、闇、光。この世界の全ての魔法が使用できる。


魔法は、音楽の様に階層を分けてイメージする。頭の中で、ドレミのドが火魔法なら、ドをイメージしながら、鍵盤を叩く力加減はどれ位か?下級火魔法なら、ソフトなタッチを想像する。そうして、頭の中でこの想像を実行した感覚を思い出していく。


次に、指の位置や体の動ける幅。自分の普段、実行してきた経験から、イメージと実力を微調整して、実行に移す。


それから、後は何も考えずに杖に身を任せる。そうする事で、絶対的にどの様な階級の魔法も自由自在に操る事ができる。


と、まぁ、魔法の話はこれくらいにして、実を言うと、つまらない。最高につまらない。王宮使いとは、いえ、基本的に姫様の護衛。戦争や、謀反を行う様な狡猾な実力者くらいでは無いと、私の相手は務まらない上、その様なバカな人間は、やって来ない。


それに、過去には、とても刺激的な戦いがあったらしいが、勇者が魔王を倒した歴史により、平和すぎる。何それ、つまらない。

子供の時から、勉強だけやって生きてきた。試験のことばかり考えていたから、友達はいない。成績がいいからか、トントン拍子に今の仕事に決まった。


本当、護衛ほど暇な仕事はない。

一日中、立ったまま動かず。姫様が、あれ食べたい。あの男はまだ来ないのか、このドレスが気に入らない。と愚痴をこぼしているのを、毎日、横目で見ているだけ。せめて、侍女達の手伝いをすれば気晴らしにはなるものの、それは、彼女達の仕事。


最初の頃は、彼女達の仕事を手伝った事もあった。しかし、あまりにも、全部私がやってしまうので、知らない内に彼女達に嫌われてしまった。侍女達と、仲良く話すことも出来ない。


姫様と話すのも、何というか価値観が合わない。

大体が、自分の自慢話だ。まぁ、我儘、気のままの生活を送っているから、仕様がないと言えば仕様がないが。


あー、気が参る。

一体、いつになれば、

刺激的な生活がやって来るのだろうか。

てきとーに始めました。

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