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瞳から逃げるように。
初めましての方が、多いと思います。
いきなり話が飛んでますが、次号でちゃんと分かるようになっています!
頑張っていきますので、少し、たちよんでみてください
コツン。
ローファーの先に僅かな感触が伝わり、小石は明後日の方向に飛んでいった。
「クソッ…」
最近はなにも良いことがない。
ついてない。
「ファイトー!!ファイ」
「「「オー」」」
「ファイ」
「「「オ」」」
夕暮れの校門から、大声で叫びながら走っていく集団から逃げるように目を背け、軽い鞄を肩にかけ直した。
目を合わせないようにしよう…。
「おい!カズ!!……和馬!」
………。
「なに?」
「なに?じゃねえだろ!これ見てなに?とか笑わせんなよ」
「バスケ部の外周。ちゃんと分かってるよ、一真」
そういって、これ見よがしな溜め息をついてやる。
「なぁ、カズ。練習、しようぜ。お前ならまた、戻ってこれるって」
「何度も言わないでくれよ、一真。もう、俺にはバスケは出来ないんだよ」
そのまま、背を向けた。
親友の瞳から、逃げるために。