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夕焼けのあとに  作者: 榎詠崎るん
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異世界

今回から三人称視点から一人称に変わります

「ここ…どこ」漫画でしか見たことのない大きなお城に見たこともない植物なにより空には人間が飛んでるもう家に帰りたい…

「そりゃそうだよね記憶がないんだもん仕方ないよ…とりあえず学校に行こ!」

よくわからないさっきからこの子何言ってるんだろう

僕の学校はこんなとこに建ってもいないしそもそもここがどこだかわからないすると女の子は箒に乗ったこんな不思議な風景は初めて見た

まるで魔法使いみたいだった

「ほら、早く君も乗って!!」乗る?この箒に?どうしよう…

「早くしてよ!」仕方ないから乗るけど飛べるのだろうか本当に

すると箒はふわりふわりと宙に浮き始めてそのまま羽でもついているかのように自由自在に空を飛び出した

「すごい…」すごすぎてこれしか言えなかったいつも漫画やゲームで夢見てた景色がそこにはあった驚きを隠せない一言に女の子は平然と

「そうかな?君も前まで乗ってたんじゃない」そんな記憶ないし感覚もないよこんな光景見たことない空から見るこの世界はすごく綺麗だなぁと僕は思った

「ほら、あれが学校だよ」そう言って女の子は指を指したその先には大きなお城があった

「え、これが学校?」こんなのが学校なんて信じられない

「そうだよー広いからよく迷うけど施設は充実してるよ」でも…なんで僕学校に連れてこられてるんだろう

すると到着したようで女の子が箒から降りる

「ほら君も降りて」

「う、うん」色々と驚いてすこし足がもたついた

すると女の子は正面のすごく大きな扉から中へ入っていった

その大きさに圧倒されていて置いてかれそうになった

「ま、まってよー」入るとまず見えるのはすごく大きな老人の像だった

「この人は誰?」かなり歳をとっている老人だここの校長かなにかだろうか

「初代校長よ」

「へーそうなんだ」すると大きな螺旋階段が見える

女の子はそれを登りだしたかなり長く見える

「箒で飛んでこの長い階段登るって駄目なの?その方が楽だと思うんだけど」

「残念だけど校内では授業以外で魔法の使用は校則で禁止されてるのよ」

やっぱり魔法ってあるんださっきのは箒に何か細工してあるのかと思ったんだけどな…というよりも魔法なんて存在するんだ僕のいた世界でも使えるのかな?そんな事を考えているうちに重そうな扉の前に着いた

「ここよ」今までの声より緊張が増している気がした

コンコンと扉をノックすると中から声が聞こえた

「入りたまえ」老人の声が聞こえたきっとここが校長室なんだろうな

だけど扉をノックするだけで入っていいなんてちょっとフリーダムな気がする…そう思っていると女の子は扉を開けて中に入りなさいと言う

「う、うん」ものすごく緊張する校長というからには学校のトップってことだよね怖くないといいな

そう思って恐る恐る入ったけどそこには僕と同じ身長の子がいただけだった

正直意味がわからなかったので少し硬直した確かに声は老人のものが聞こえたんだけどな

「あぁ、すまんのわしが校長じゃ」うん?この人が校長?つまりえーっとどういうことだろう?

「つまりじゃなわしが校長じゃ」えーっとうん?

「あのね校長は何年も生きてて姿は10歳の頃から変わってないのよだからこの人は貴方よりも年上なのわかる?」

「そ、そうなんだ…」正直驚いたけどここにきてから驚きっぱなしで慣れてきてるとりあえず魔法があるのはわかったけど

「で?君はなにしにきたのじゃ?君は異世界人だろう我ら魔法世界人とは違う性質をもっている」魔法世界人?異世界人?とりあえず異世界っていうのは僕がいた世界のことなんだろうな多分じゃあ魔法世界人というのはなんなんだろう?やっぱりこの世界の人のことなのかな?

「あのえっと」それについて質問しようとしたとき

「そのとおり魔法世界人は我ら魔法を扱う世界にいる者たちのことである!」この人さっきから僕のいいたいこと先回りする…心が読みすかされているよ

「そうわしは皆の心が読める君がなにを考えているのかも思ってることも隠してることも丸見えじゃ」せめてようだまで言わせて欲しかったな…

「く、詳しいことはいいんです!!僕元の世界に戻れますでしょうか!?」とにかく戻りたい…

「んーそちらにもそういう言葉があったじゃろ…えーとあのなんじゃったっけな?」校長がそう考え始めたときに女の子は僕にひそひそ話を始めた

「というか君こっちの世界の人じゃないんだねてっきり門開きの時にあっちで記憶喪失か記憶混在が起きたのかと思ってこっちに連れてきちゃった…ごめんね!!」正直かなり迷惑だったけどというかすぐにも戻りたいけどこの子だけをあまり責めるのも良くないと思って僕は大丈夫だよと言おうと思ったけどその時校長が大声で

「そうじゃ!!!思い出した!諦めが肝心って言葉じゃ!!」というもんだから肩を落とす

「どうすれば…いいのでしょうか」責任でも感じたのだろうか女の子は校長にそう聞いた

「どうするも何もないじゃろう無理なもんは無理!次のあっちと繋がる門開きは1500年後じゃよ?ここで暮らすしかないじゃろうなそれに君は異世界人我々魔法世界人とは性質が違うといったじゃろう?寿命が違うのじゃだから我々のように待つなんて選択肢はないのじゃよ」キッパリ言われてもう希望はなくなったようだったこれから暮らすなんて僕がこの世界になんて馴染める自信がない…元いた世界とは全然違うから

「あぁ、一応これはうちの生徒の責任じゃしな学園に入れらせてやろう生活もある程度免除はするよ君には寮に入ってもらおう」

「学園!?僕はこの学園に入学するということですか!?」

「そうじゃよ」

「魔法なんてできませんよ!?性質は違うって言ったじゃないですか!!」ほんと希望が見えない…

「まぁまぁそういうこと言わずにね?魔法っていっても色々あるんだから!君の想像してるようなものばかりじゃないってことよ」さっき校長が女の子のことをアイリーンと呼んでいた気がする名前はアイリーンなのだろうけれどもその同情も

「でも結局のところそれは魔法だから僕には扱えないよ」という言葉に尽きてしまう

「とりあえずじゃ!君、今日は寮にいって部屋をもらい休み給え」寮に入れさせてもらえるだけマシか…

「ありがとうございます」そう言って礼をし、校長室から出て行くこれからのこと不安だらけだどうしてこんなとこにいるんだろう

「ごめんね?」何回も謝らないで欲しいな僕にまで必要のない罪悪感ってのが湧いてきちゃうよ

「ううんアイリーンちゃんは悪くないから…あ、名前アイリーンで合ってるかな?さっき校長が言ってたから呼んじゃったんだけどそれとも苗字で呼ぶべきだった?」一応のための確認だったけど聞いておく

「うんそうアイリーンだよ苗字じゃなくていいよ一応苗字はストレンジカっていうのアイリーン・ストレンジカ」

「そっか…僕は岸川誠だよこれからよろしくね」初めの挨拶と印象というのは大事だと思う僕にとってアイリーンちゃんの印象は害悪そのものに近いけどね

「うん。よろしくね!」そして会話は終わり無言のなかなんでこの子こんなに元気あるんだろうなんて考えながら校長室に来た道をそのまま戻っていた

そして重々しいでかい扉の前に着き来たときのようになんなく

アイリーンちゃんは扉を開け校舎から出る

「あ、着いてきてこのまま寮にいって事情話して部屋借りるから!」

「うんわかった」そしてまた沈黙正直空気が重々しくて辛い…

そしてちょいと5分くらい歩いて着いたのがものすごく大きなお屋敷豪華な西洋風で好みだけど馴染めなさそうだなー

「ほら、ここだよ」そう言われて指さされたのはものすごく大きなお屋敷の隣のお屋敷と比べればちっちゃい屋敷だった遠くで見た目はよく分からなかったけど

「あれ?じゃああっちのでかいお屋敷はなんなの?」自分が住めるのはあっちの豪華で西洋風な方じゃないのだろうか

「うんとねー階級ってのが優秀な成績を残してると部屋のランクも上がるし寮自体のランクも上がるのそして私たち平均組はこっちの少しちいさなお屋敷だよ」

「じゃあ僕は今ランクは平均くらいなんだね」最低ランクとかじゃなくてよかった…

「そうだねーランクはSABCDEFGHの順にあって私たちはDのあたりだよー」

「そっか」会話も終わりそしてそれと同時に小さな屋敷の扉の前に着いた

壁は若干ボロく扉も風でキィキィと音が鳴っている色も暗くお化け屋敷のようだこんなとこに住むなんて心配だなー

ギィーーと扉が開き声が聞こえた

「いらっしゃい」とても掠れていて老婆のような声だった中は暗く何も見えない

「どこから声が…」

「あぁ、すまんね今明るくするよ…よいしょっと」そう言った老婆の声その後に周りのランプに火がともされていき全体が見える目の前にはテーブルがありそこで左右に廊下が分かれているそしてそのテーブルの上にはランタンと本とお菓子そしてテンプレの魔女帽を被った猫がテーブルの上に座っているけど

「人がいないねさっきの声は一体なんだったんだろう…」

「あぁ、すまない私だこの老いぼれの猫が私なのだよ」なるほどここの寮母さんは猫なのかーもう驚かなくなってるよ…僕

まぁ一々驚いてたらキリがないよね

「寮母さんこの子に部屋を貸してくれない?」

「話は聞いてる構わないよ今だと空き部屋は丁度アイリーンの隣が空いてるけどそこにするかい?」この子の隣の部屋かーやだなぁでもそんなこと言ったらダメだよね

「はい大丈夫ですありがとうございます」とりあえずその後は鍵をもらって部屋に行った部屋の中には家具が一通り置かれていたそれを確認し終わるとアイリーンちゃんは「また明日ね明日はいろいろ手続きあるから」そう言って部屋に戻ってしまった

僕は疲れたから今ベッドに横になっているとこだけど明日からどうしようとか着替えどうしようとかいろいろ考え中

とりあえずもう寝てしまおうとベッドの潜り布団の中に入る

…お母さんもう一回会えるチャンスがあるならまた会ってごめんねって言って普段の生活に戻りたいよ

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