表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
5/11

お引越し。

ちまはわたしの部屋の座椅子に蹲っている。

テーブルがあるからだろう、そこが落ち着くらしい。

ちま、と呼ぶとにゃーと答える。

よしよしをするとゴロゴロと喉を鳴らす。

今日も生きている。


アルバイトの面接のために履歴書を買ってきた。

履歴書を書くためにはちまを移動させないといけない。

いつもちまがいたキャットタワーの2階にそっと移動させた。

反発することなく軽くなった身体は、ひょいと持ち上がり、少しにゃーと鳴いていた。


疲れたちまは三白眼でこちらを眺めていた。

よしよしをすると安心したのだろう、そっと眠りに入った。


しかし、ちまはやはり衰弱している。

箱座りをしていたが体位を変えたかったのだろう、寝返りを打つと2階から転げ落ちてしまった。

ちまもびっくりして弱々しくにゃーと鳴いた。

何度も何度も、撫でた。大丈夫だよ、と。

少しずつ起き上がり、ドアの前に座り込んだ。

以前住んでいた時に母の部屋にも行き来していたので、そちらだと少し安心するかもしれない。

ドアを開けるとヨボヨボと母の部屋にいき、水をガブガブと飲んだ。久しぶりのことだ。わたしの部屋にも水は置いていたが気づけなかったのかもしれない。

その後、キャットタワーの1階の隠れ家スペースに入ってひっそりとしている。

時折ちま、と呼んだり撫でたりすると、にゃーと鳴く。生きている。今日も生きている。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ