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硬直するちま。

父の部屋の縁側は相当暑くなってきた、7月。

リビングで過ごすことも多少増えてきた、ちま。

それでもヨボヨボで衰弱しているのは事実だ。

出窓に登る体力すらもう残っていない。


ある日、ちまがぐったりしたままリビングで倒れ込んでいた。

母は言う、「ちまが危ない!見に来て!」と。

慌てて向かうと、右側を床につけ寝転んだまま動かない。

せめて栄養を、とちゅーるを差し出す。

ゆっくりとしたペースで必死に生きようとしていた。

そんな中でも、掃除機をかけると、

「掃除機!?何ですかこの音は!!危険な気がします!!」

と、スタスタ父の部屋に行く元気さもあった。

笑い話になっていた所で、今日もちまはぐったりだ。

今度はトイレの中で倒れ込んで動けない。

そっと抱き寄せ踏ん張れるように支えつつ母と共同作業でちゅーるを1本食べたが、ボトボトと落とす。

ウェットタイプの餌も餌箱に入れても食べられないので、食事介助が必要だ。

呼吸こそ荒くないが、いつどうなるか分からない。

母がぽつりと言う。「この夏を乗り切れるかどうか…。」


別れは嫌だ。とんでもなく、嫌だ。

それでも命を宿ったもの皆、老いて朽ちていくのが運命。

どうかせめて1日でも長生きして欲しい。

どうかせめて痛みがなく穏やかに逝ってほしい。

その願いを込めながら今日も明日もちまと共に歩いていく。

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