プロローグ
初投稿です。拙い文章ですが楽しんで読んで頂けたら幸いです。
最初の方は説明が多くなってしまうかもしれません。長く読み続けて頂けるよう頑張ります。m(_ _)m
早川俊氣は天才であった。
小さい頃から大抵のものは簡単に覚え、思考速度も普通の人の数倍、そして理解力も高かった。そのため、勉強でも1番、運動でも1番、ゲームでも負けなしであった。だから他の人と遊んでもすぐにつまらなくなってしまい、段々と周りからも「つまらない奴」と避けられるようになり1人で本を読んでばかりいるようになった。
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「俊氣!もう高校2年生になるんだからなんか始めたら?部活もしてないんだし、どうせ本読んでるだけで暇でしょ?」
「母さん...。どうせ飽きちゃうんだから、知識つける方がいいし、小説読む方が面白いし本読んでるよ」
「ごちそうさま。部屋戻ってるよ」
「まったく、困ったわね。このままじゃ心配だわ。ねえあなた?」
「そうだな。何かあいつが熱中できるものがあれば良いんだが...」
ーまるで現実のようなグラフィックの美しさ。本当に生きているかのようなNPC。あなたが何をするかどう生きるかは全てあなたの自由。もう一つの新しい世界。 『THE NEW WORLD 』まもなく第2陣受付開始!!ー
「これだ!楓、たしかお前今このゲームやってたよな?!どうだあいつ熱中できそうか?」
「やってるよー。これ本当にもう一つの世界があるみたいだから、多分、絶対に飽きないと思うよ!お兄ちゃんも始めればハマるかもねー!」
「どっちよ!まあでも面白そうだし、楓もそこまでいうなら俊氣に渡してみましょ」
「でも大丈夫?VR用の機械結構高いよ?私のも買ってくれたのに...私払うよ?あと第2陣申し込み数めっちゃ多くなりそうで抽選らしいし...」
「大丈夫よ!こう見えてかなり稼いでるんだから。いくら楓がゲームで稼いでてもそのお金は将来のために取っておきなさい。それに私たち結構知り合い多いのよ。なんとかしてみせるわよ!」
「そうだな。私たちに任せなさい。ついでに私たちも始めるか?はっはははは!」
「うふふふ」
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ピンポーン
なんだろう?宅配かな?でも荷物が届くなんて聞いてないんだけど...。ちょうど両親も妹も何処かに出かけてていなんだけど...。まあとりあえず出るか。
「はーい」
「宅配便です。早川様で間違い無いでしょうか?」
「はい。早川ですが...」
「こちらお荷物になります。ここにサインか印鑑をお願いします。」
「はい。ありがとうございます。お気をつけて」
ピロン
ん?なんだろう。.....母さんからか。なになに?
『荷物届いたと思うけどそれ俊氣のだから開けて部屋に設置しといてね。私たちが帰るまでにしてなかったら本買うのしばらく禁止ね』
はあ?どういうことだ?
えーっと、VRゲーム用機械?なんでこんなもの設置しとけっていったのかな...。まあとりあえず本買うの禁止にされると困るから設置しとくか。
「よっとっ。よいしょっ。ふう...これ結構大きいなあ。もしかして妹のより大きいんじゃないか?」
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「ただいまー」
「おかえり」
「ちゃんとあれ設置したんのね。よかった。はいこれ。」
「何これ?」
「何ってゲームのソフトよ。今話題のやつ。楓もやってるみたいだし。俊氣もやりなさい!そのために頑張って手に入れたんだから...」
「ちなみに第2陣のはそれしか手に入らなかったが、第3陣のはどうにか父さんと母さんの分も確保できたからしばらくしたら私たちも始めるぞ!」
「そこまで言うなら一回やってみるよ...飽きたらやめるけど、それでもいいならね。」
「大丈夫だよ!お兄ちゃん多分飽きないと思うよ!」
「そうか?でもこのゲームのこと何も知らないんだが...」
「大丈夫大丈夫。むしろなんも知らない方が他の人と違ったプレイになって面白いと思うよ!」
「面白いってお前からしてだろ?」
「ふふふ、まあそれもあるけど、お兄ちゃんも絶対楽しめるって!」
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ふう。仕方ない。あそこまでいうならせっかくだしとりあえずやってみよう。でもちょっと楽しみだ。ゲームするの結構久しぶりだなあ。ゲームってクリアしてしまったらつまらなくなるけど、それまでは楽しいんだよなー。というかこのゲームってクリアとかあるゲームなのか?まあいっか。とりあえず、始めてみるか!
えーっと、ここをこうして、えーインストールか?そんでこうしてよいしょっ。これで良いのか?あとは体に取り付けて。っよし。始めるか!
ゲームスタート!